小泉孝太郎「ちょっと込み上げてきますね」デビュー前日に訪れた思い出の店の味を堪能
2024.7.1 12:10ヒロミと小泉孝太郎がMCを務める『オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます』。6月29日よる9時からの『ゴールデンSP』の放送では、ヒロミが孝太郎の地元である横須賀を訪れ、横須賀の人々にとっての“神”について調査した。
まず、ヒロミが訪れたのは、昭和3年開業の老舗である『ヨコスカベーカリー』。店長の今川さんにとっての神様は、店のパンをすべて一人でつくる社長の佐久間泰宏さん(40歳)。しかし、佐久間さんはパンを作るのに忙しく、直接会うことはできず。
後日、店長の今川さんに頼んでパンの神である佐久間さんの1日を撮影してもらった。映像に映った40歳の佐久間社長を見て、ヒロミは「若いじゃん!俺のイメージでは70代くらいの人が朝からパン命で作ってるんだなって思ったら40歳!?若っ!みたいな」と言って驚き、スタジオを笑わせた。佐久間さんは元々、横須賀のほかのパン屋さんで働いていたという。しかし、家族3代続いた店ヨコスカベーカリーが閉店の危機だと知り、老舗の味を絶やしたくない、と若くして9年前に社長になった。
佐久間さんは、夜10時に翌日のパンの仕込みを始める。最初のあいさつのあと、佐久間さんは一切話すことなく黙々と作業を続ける。朝4時、厨房に椅子を並べて30分仮眠をとった後、再び無言で手際よく作業を続けた。結局朝7時のオープンまでに、合計70種類400個のパンができた。そして、佐久間さんは売れていくパンを補充するために昼間も作り続け、1日でなんと200種類1000個のパンを作り上げた。
夜8時の閉店後、佐久間さんにインタビューをして1日のスケジュールについて尋ねた。すると、「家帰って、お風呂入って来る感じです。基本家はお風呂入るところなので何もないです。電子レンジもないっす、洗濯機もないっす。洗濯機は運よく下のところにコインランドリーがあるんで」「めっちゃ便利なんです、コインランドリーって。ほんとに洗えるんで!コインランドリーがあればめっちゃ便利!」と、パンを作っている時とは打って変わって饒舌(じょうぜつ)に話し、その変わりっぷりにスタジオは大爆笑だった。
続いて、横須賀の街で出会った男性にとっての神様は、餃子(ぎょうざ)とサンマーメンで有名な中華料理店『北京食堂』。ヒロミを出迎えてくれたのは、“餃子の神”であり2代目の張学金さんと妻の初芳さんだ。実は、この店は小泉元総理が愛した小泉家御用達の中華料理屋さんで、孝太郎自身も学生時代に幾度となく通った思い出の店である。
張さんが作る餃子は、豚肉と鶏肉のミンチに白菜・ニラ・ネギを加えた餡を自家製の厚めの皮で包み、鉄鍋で蒸し焼きにして作られる、67年間変わらない味だ。ヒロミは出来立ての餃子をほおばり、「うん、うまい!」とうなった。
続いて、北京食堂のもう一つの名物、サンマーメン。張さんのサンマーメンは炒めた野菜に昆布・煮干しが入った鶏がらスープを入れ、片栗粉でとろみをつけて細麺のしょうゆスープにのせれば完成だ。ヒロミは「うまい!とろみのあるもやしそばとかサンマーメンとか、探してあると絶対食べるんだよね」とこちらも絶賛。
張さんは2000年にサンマーメンの会を立ち上げて、サンマーメンを神奈川名物として定着させた人物。「私が小泉純一郎さんにお願いして顧問になってもらった。ところが次の年に総理大臣になった。孝ちゃんもサンマーメン食べたから今のように売れ出した」と話す張さんに、ヒロミも「あるな俺もしかしたら」と言ってスタジオの笑いを取った。
張さんにとって、サンマーメンと餃子には孝太郎との大切な思い出がある。それは、孝太郎が芸能事務所に入る前に「明日から事務所行くんで来られなくなります、だから今日はサンマーメン食べました」と言って北京食堂を訪れたことだ。その日以来、張さんと初芳さんはずっと孝太郎を応援し続けている。
そして、スタジオには張さんと初芳さんが登場。思わぬサプライズに孝太郎は驚き、久しぶりの再会を喜んで張さんと熱い抱擁(ほうよう)を交わした。23年前を思い出して、「僕の中では、芸能界で失敗したら横須賀には帰れないなって、その覚悟で行ったんでその日のサンマーメンと餃子は特別ですね」と語る孝太郎。張さんが用意したサンマーメンと餃子を前に、喜びもひとしおだった。孝太郎はサンマーメンのスープを一口飲んで、「あ~変わらない」と感嘆。麺をすすって「ちょっと込み上げてきますね」と青春の味をかみ締めた。
実は、北京食堂を継ぐ人がいないということを明かした張さん。「どうにかこの味を残してほしい」と残念そうな孝太郎に、ヒロミは「うちの長男にも話してみた、お前やってみたら?」と言い、スタジオは笑いに包まれた。
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