カズレーザー さまざまな体の不調を引き起こす『気象病』…実は“スマホの使い過ぎ”でさらに悪化?その予防法とは

2024.6.19 13:00

カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が18日に放送された。今回は『知らないうちにあなたをむしばむ!令和の現代病SP』ということで、「頭痛・だるさ・肌のくすみまで 今急増中の“●●気象病”」という講義では、中部大学 生命健康科学部の佐藤純教授が登壇。気象病を悪化させるメカニズムとその予防法について解説した。

気象病とは、気圧の変化で頭痛や関節痛、時には肌のくすみなど、さまざまな体の不調を引き起こす病。近年の研究で、実際に気圧の変化が人々の体調に支障をきたすことが判明しており、予想される国内の潜在患者数は1000万人。気象病外来を設置する病院も増え始めているという。佐藤氏によると、気象病を発症するメカニズムは、気圧の変化によって耳の奥の内耳が過剰な興奮状態となり、自律神経のバランスが乱れることにあるという。そして近年、気象病に悩まされる人が増加している背景には、『スマホ気象病』があると解説する。

スマホ気象病とは、スマホの使い過ぎが気象病を悪化させてしまうというもの。スマホを見るためにうつむいたような姿勢でいることが多いと、正常では少しアーチしている首の形が、“スマホ首”とも呼ばれるストレートな形に変形してしまう。首の骨の両側には椎骨動脈という血管が通っており、内耳まで血を運んでいるが、首の動きが悪くなり血行が阻害されると、内耳が敏感になるという。そうすると気圧の変化により過敏に反応してしまうようになり、自律神経のバランスを崩し、さまざまな体調不良を引き起こすと考えられている。

さらに近年の異常気象などの要因も加わって、これまで問題なかったような人も、気象病を発症するようになっているという。特に台風の前などは、微気圧変動という、天気が変わらない程度の小さな気圧の変化が生じており、15時頃など、1日の中でも気圧の変化が大きい時間帯に内耳が影響を受けてしまい、晴れているのに気象病の症状が現れることもあるそうだ。

自分がスマホ首であるかどうかは、壁に背を向け、かかと、お尻、肩甲骨が触れ、自然な状で立ったとき、後頭部が壁につくかどうかで確かめられるといい、後頭部がつかないようであれば、スマホ首の可能性が高いという。スマホ首を改善するトレーニングとしては、1時間に1度、深呼吸をし胸郭を開くことで首を正常な位置に戻す方法や、1日1回、壁から半歩離れた状態で、首の力だけで壁に寄りかかり10秒キープする方法が、首後ろの筋肉を使い、柔らかくすることができるため効果的と紹介された。その他にも根本的な解決方法として、過敏になった内耳への影響を最小限にするため、気密性の高い部屋にいることや、市販されている特殊なフィルターを付けた耳栓を装着することなどが推奨された。

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写真提供:(C)日テレ

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