食の人間国宝が握る『とろタク』発祥の店も!中国料理の人気シェフ・脇屋友詞が通う札幌の名店とは!?
2024.6.3 10:45中国料理界の革命児とも呼ばれる、人気料理人・脇屋友詞が6月1日放送の『Google Pixel presents ANOTHER SKY (アナザースカイ)』に出演。生まれ故郷である北海道札幌市を訪れ、行きつけの名店を3軒紹介した。料理人ならではの見事な食リポは、司会の今田耕司が「パクらせてください」と懇願するほどだった。
一軒目に訪れたのはイタリアン『トラットリア テルツィーナ』。横浜市から北海道に来て35年になる堀川秀樹シェフが営むレストランだ。
堀川シェフは北海道が地元ではないからこそ、他と比べた北海道食材の良さがわかるそうで、今回も根室でとれたタチ(タラの白子のこと)と、北海道の野菜で西洋長ネギのリーキを使ったパスタを提供。さっそく脇屋がパスタにのった白子を口に運ぶと、「ん~クリーミー!おいしい!」と絶賛。「やっぱりこの時季にこれが最高ですよね」と思わずグッドポーズも披露。「(タチが)クリームのようにですねパスタと絡まってめちゃめちゃうまい」と最後まで北海道の食材と、シェフの腕前に大喜びだった。
2軒目は、脇屋が「もう札幌って言ったらここ!大先輩のお店です」と紹介した『すし善 本店』。店主の嶋宮勤氏は1943年生まれの81歳。厚生労働大臣表彰『現代の名工』受賞、『黄綬褒章』を受賞している食の人間国宝とも言うべき存在だ。
「これは北海道のホタテですから、間違いないよ」と出されたホタテの寿司を、脇屋はしょうゆもつけずに口へ。すると嶋宮氏は「そのまんましょうゆもつけないで、その地の物の味をピシッと味わってるんですね。それがいいね、うれしいね」と称賛。
続いて頼んだのは『とろタク』。実は、『とろタク』はこの店が発祥。そのきっかけを嶋宮氏に尋ねると「(トロの)端のネタになりづらいところをたくあんと一緒に巻いて出したんですよ。隠れるでしょ巻いたら。それが意外にウケちゃってね。それで急に有名になっちゃってね。ものすごい売れるんで、マグロがどんどん切れっ端からなくなっちゃったの」とウラ話を明かした。
脇屋はそんな『とろタク』を食べると、「かんだ時にたくあんのカリッカリッという食感とトロの旨味がブワーッと口に広がるんですよね。それでシソがちゅ!っと締めてくれる感じがするんですよね。最高においしいです」と、料理人らしく見事に言語化。これを聞いた今田は「食リポは上手すぎますって。シソのちゅ!をパクらせてください」と絶賛。隣の八木も大きくうなずいていた。
3軒目は商店街の中にひっそりとたたずむ炉端焼き『めんめ』。新鮮な魚介や季節の野菜が味わえる隠れ家だ。
オーダーしたのは店名にもなっている『めんめ』。めんめとは、北海道の方言でキンキのことで、北海道の道南沖に生息する1匹約3,500円の高級魚だ。炭火でじっくり焼き上げためんめが目の前にくると、「いやぁうれしい」と本当にうれしそうな声をあげ、これを見た今田も「めっちゃおいしそうに食いますね、食を愛してますね」と一言。
脇屋は「この塩梅とこの脂のノリ、これ止まらなくなる。表面がカリッとしてるんですよ。中がホクホク。これはうまい!」と食べ進め、身を食べ終わったあとは残った頭や尾を焼き直し、それをスープとしていただく。魚の旨味が堪能できるスープのあまりのおいしさに、脇屋の酒も進んでいた。