1㎏5000円…長野県で栽培される、幻の山菜『行者ニンニク』収穫までに約9年かかる理由とは
2024.5.27 10:25ジャングルポケットの斉藤慎二、太田博久、おたけが、5月25日放送の『満天☆青空レストラン』に出演。MCの宮川大輔と共に、長野県長野市戸隠を訪れ、スタミナ満点の希少な山菜『行者ニンニク』の収穫に挑戦した。
今回の極上食材は『行者ニンニク』。ニラやネギと同じくユリ科の山菜で、ニンニクそっくりの鮮烈な香りが特徴。疲労回復の効果が期待できる成分『アリシン』が、ニンニクの4倍以上も含まれるスタミナ食材だ。『行者ニンニク』は北海道や青森など一部の山でしか自生せず、栽培も難しいことから“幻の山菜”といわれる。名人は約20年前から研究を重ね、畑で栽培することに成功した。そんな名人の『行者ニンニク』は、市場で1㎏およそ5,000円の高値で取引される逸品。
早速、名人に案内されたのは、栽培1年目の畑。地上から出た2㎝ほどの葉に「かわい~。ちっちゃ」と一同、声をあげた。『行者ニンニク』の成長速度は非常に遅く、栽培から3年経過しても5㎝ほどしか成長しないという。「えっ!3年でこの大きさ?」とそのあまりの小ささに驚く4人。名人は、大きく成熟させるため「8年から9年経ったもの」を収穫しているという。すると、おたけは1年目の『行者ニンニク』を指し「これ、食べるの9年後だから…」とつぶやくと、「おたけがちょうど50歳の時だよ」と斉藤は指摘。続けて、宮川が「俺なんか60歳やで」と割って入り、爆笑する一幕も。
『行者ニンニク』の成長が遅い理由は、暑さに弱く、夏には葉が枯れてしまうため。しかし、球根は成長し続け、翌年、栄養を蓄えた球根は前年より大きい葉を育てる。これを毎年繰り返すことで、立派な『行者ニンニク』になるという。名人の畑は標高約900mの高地に位置し、夏場の平均気温は21度ほど。その冷涼な気候を生かして、8年以上もかけて『行者ニンニク』を栽培しているという。
いよいよ、8年目の『行者ニンニク』を収穫させてもらうことに。30cm以上に大きく成長した葉に「うわー、これはすごい!」と4人は大興奮。斉藤はカマを使って収穫すると「太っ!」とその茎の太さに驚いた様子。続けて匂いをかぐと「うわ~。ほんとにニンニク」と大興奮。宮川も収穫したばかりの『行者ニンニク』を手に「うわ、すごい香り」と驚くと、「僕、行者ニンニク大好きなんです」と打ち明けた。
「生でも食べられますよ」と名人に勧められ、収穫したばかりの『行者ニンニク』を試食。茎にかぶりつくと「うわ~、うまい。甘い!」と宮川は大絶賛。続けて、おたけも「すげぇ、フレッシュ。うまい」と咀嚼(そしゃく)しながら褒めちぎると、太田も目を見開いて「甘い!」と一言。4人はこの後登場する『行者ニンニク』料理に期待を膨らませた。