監督・前田弘二「森本慎太郎は役者としてすごく魅力的」 『街並み照らすヤツら』制作陣取材会

2024.5.23 17:45

現在、日本テレビ系列にて土曜よる10時から放送中の『街並み照らすヤツら』。本作の脚本を担当している高田亮、監督の前田弘二、プロデューサーの藤森真美が合同取材会に出席し、主演を演じる森本慎太郎(SixTONES)の魅力、役柄の裏設定、25日(土)放送の5話の見どころなどを語った。

『街並み照らすヤツら』は、シャッター商店街にある潰れかけのケーキ店の店主が、大切な店や家族を守るため、悪事に手を染めてしまうことから始まる怒涛(どとう)のヒューマンエンターテインメント。

4話までの放送内容が分かる振り返り記事はこちらから

高田と前田の出会いは23年ほど前という古くからの友人であったことから、取材冒頭から和気あいあいとした雰囲気でスタート。本作の題材である【偽装強盗】について、高田は「前々からずっとやりたかった。制作時間が無いから書けないとかいうのはなかった。書いていく楽しさにずっと興奮してた」とタイトなスケジュールだったにもかかわらず、前向きに制作が進んでいったことを明かした。また、公式SNSでも紹介されている作り込まれた商店街のセットに関して前田は「すごい早さで作り上げてくださった」、高田は「ビリヤード場も凝りに凝っていて、脚本チームも盛り上がった」と製作陣も驚いた様子だった。

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■主演の森本慎太郎は「パーっと空気を変える」

本作の主人公を演じるのはGP帯ドラマ単独初主演となる森本慎太郎(SixTONES)。キャスティングがどのように決まったのか?という質問に、藤森は「主人公はその辺の商店街や周りに絶対いるお兄ちゃんのような方がいいなと。『だが、情熱はある』(日本テレビ系列)で芝居力は絶大、身近にいるお兄ちゃんみたいな感じの森本さんに是非やっていただけたらと思ってオファーをしました。先に脚本があって、この主人公は誰がいいか?ってなって短期間の中だったんですけど、運命的にやっていただけたので感謝しかない」と森本への感謝を語った。

現場での様子について前田は「役者のみなさん明るくて、コメディー要素もあるので笑いが絶えない現場。脚本を役者がおもしろがっている。毎回現場は、きゃっきゃしてる(笑)森本さんも、森川(葵)さんも、ハマケン(浜野謙太)さんも根が明るい。キャストの魅力に助けられている」と笑いの絶えない現場について楽しそうに話し、特に主演の森本については「スタジオに“グッドモーニング!”って言って入ってくる明るさがある。空気を明るくするパワー。(竹野)正義を演じる上で、犯罪でギスギスしている空気をポンっとひっくり返してくれる。本人が持っている資質が生かされている。空気にのめり込まれないというか、パーっと空気を変える。彼自身の魅力があって現場は助けられている」と終始、森本の人柄を絶賛していた。

■脚本家・高田「感情表現の技術の高さにすごい感動した」

森本の人柄・演技について前田は「太陽。人に気を使わせない人。真っ直ぐで本当に気持ちのいい人」と森本をここでも絶賛しつつ「芝居では繊細な部分もしっかり演じてくれる。役においても森本さんが持っている柔らかさ・資質が溶け込んでいる。ドラマ内にいろんなくせ者、おかしな人たちばっかり出てくるけど、それを受け入れる、無理なく許容してくれる森本さん自身の資質。どんな芝居のアプローチ、どんな人が来ても大丈夫という安心感がある。役者としてすごく魅力的だと毎回感じる。正義も変なところ多いですけど、それをサラッとやってくるところもいい、普通を保ちながらやってくれる」と芝居に関しても森本の魅力を熱く語る様子が見られた。

高田は放送を見て印象に残ったシーンに第3話の地蔵の前でスナックから帰ってくる彩を正義が迎える場面を挙げ「(正義は妻の竹野彩に)仕事を楽しんで欲しいと頭ではわかってる、でも気持ち的には嫌。やきもちも仕事を楽しんでほしいっていうどちらも優しさから出てくる感情。どっちも本当の気持ちだから、ああいう引き裂かれる演技ってコントロールが難しい、文字に起こせない感情。あのシーンを見た時に泣けた。ああいう複雑さを20代中盤で大人の演技ができているってすごいなと。人柄の良さも、もちろんあると思うけど感情表現の技術の高さにすごい感動した。これからいろんな演技・役をされるんだろうなと思ってます」とこれからの森本の俳優面での期待を語った。

■監督・前田弘二「森本さんとハマケンさんを合わせたらおもしろいなって」

本作に多く登場するくせ者キャラやポンコツな仲間たちとの掛け合いがどう生まれたのかという質問には高田が「前田監督が昔から変な人を(脚本に)登場させないとOKをくれない人(笑)変な人を考えなきゃいけない地獄、考えるのが辛くて(笑)」と苦労を吐露しながらも「シュン(演:曽田陵介)とかマサキ(演:萩原護)を書いてるとすごく楽しい。X(旧Twitter)の感想で“シュンが出てくるとイライラする”っていう感想を見て、もうちょっと楽しんで見てもらえるとうれしいなって思う(笑)」と脚本家としての複雑な思いを語った。

シュン役の曽田陵介

本作で主人公・正義の幼なじみ・荒木太一を演じている浜野謙太について前田は「森本さんもスター性があるけどハマケンさんもスター性がある。場をひっくり返してくれるパンチ力・明るさがある。森本さんが決まった時に森本さんとハマケンさんを合わせたらおもしろいなって(笑)実際、現場でも2人すごく仲良くて。ハマケンさんだと間違いないだろうなって安心感」と浜野への信頼感を語った。

主人公・正義の幼なじみ・荒木太一役の浜野謙太

■監督・前田弘二「役者さんのアイデアがおもしろい」

高田はたくさんのキャラがいる中で刑事・日下部茂利(演:宇野祥平)がお気に入りのようで「語られないけど日下部はヘビーな仕事をこなしてきて、人の嫌な面をたくさん見てきて今あそこに落ち着いている」と裏設定があることを明かし、また日下部とバディを組むポンコツ新人刑事・澤本絵梨香(演:吉川愛)にも「親がすごい厳しい。親の言うことを聞かずに刑事になってる。親は(刑事に)なってほしくなかった」という深すぎる設定があることを語った。

ポンコツ新人刑事・澤本絵梨香役の吉川愛と刑事・日下部茂利役の宇野祥平

演出面での話で前田は「1・2話で人物やシーンについて話した。役者さんが(自分の役を)つかめてくると3話以降は、“こうするのはどうですかね?“とかのアイデアを提案される。なので、役者さんのアイデアがおもしろい場合もあるので先に(演出の)リクエストをしないようにしている」と双方でアイデアを出し合って作品を作っている裏話を明かした。

後半の見どころについては「回を重ねるごとに、このドラマが一体なんの話なのか核心に触れていく。と、同時に正義という人間も浮き彫りに見えてくる。ドラマや映画って最初にこの人こういう人ですって見せて、そこから物語が始まると思うんですけど、このドラマって見ていくうちにどんどんその人がわかってくる。同時にたどっていくと最終的に一つの物語になるっていう作り。最終話まで見て欲しいなっていう思いが強い」と通常のドラマの展開の仕方と一味違う本作の魅力を語った。

そして5月25日(土)よる10時から放送の第5話の見どころについては「正義と彩のお話。街を代表する(商店街の会長)大村 一郎(演:船越 英一郎)と正義。二つの濃いドラマ。人間模様が色濃く出る回で、このドラマがどこへ向かうか、はっきり出る回だと思います。1話冒頭で(正義が)ホームレスを抱えてるシーンの回収もあって、いろんなことが見えてくる回」と今後に続く展開、そして1話の冒頭場面の謎が解ける回となっていることを明かした。

《第5話あらすじ》
ついに偽装強盗を知った彩は怒り心頭。商店街を挙げてのイベントが近づくなか、保険会社に脅された店主たちが次々と夜逃げ。そんな中、正義と荒木のもとに、新たな依頼者が…、偽装強盗より危険な話を持ち掛ける。自分のやり方が本当に正しいのか迷い始める正義に最悪の事態が…。

【TVer】では1話〜4話まで全話を無料配信中!
イッキ見できるのは5月25日(土)のよる10時までとなっている。

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写真提供:(C)日テレ

 

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