アニメ『ヒロアカ』明らかになった雄英に潜むスパイの正体 そしてついにあの人の素顔が…SNS「2話連続でしんどい…」
2024.5.23 17:15『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)で連載中、堀越耕平氏による漫画『僕のヒーローアカデミア』、通称“ヒロアカ”。2014年7月の連載開始から今年2024年で記念すべき連載10周年を迎えた本作は、4月4日に発売された最新40巻まででコミックスシリーズ世界累計発行部数1億部を突破。そしてついに、TVアニメシリーズの第7期の放送がスタート。第3話(通算141話)『敵<ヴィラン>』が5月18日夕方5時30分より、読売テレビ・日本テレビ系全国29局ネット(※一部地域を除く)で放送された。
◆新たなる闘志
アメリカNo.1ヒーロー、スターアンドストライプが死柄木弔との壮絶な闘いの末、散った。しかし、自身の“個性”新秩序(ニューオーダー)が死柄木に奪われる寸前、その“個性”に与えた「新秩序(ニューオーダー)は“個性”と反発する」というルールにより、死柄木は多くの“個性”を失い、ダメージを負い苦痛に苦しんでいた。それでも「ゴールに向かうルートをいくつも作っている」と言うオール・フォー・ワン(CV:大塚明夫)は、緑谷出久(デク)からワン・フォー・オールを奪うため、次なる一手として“ある人物”にコンタクトを取るのだった。
死柄木が回復するまで、スターが遺した最後の猶予の間に、デクたち雄英1年A組は決戦に向けて、それぞれが新たな闘志を燃やして戦闘力の強化に励んでいた。爆豪勝己(CV:岡本信彦)はエンデヴァー(CV:稲田徹)の元で学んだ“溜(た)めて”“放つ”、それを1発だけではなく汗の玉にして同時多発させる新境地『クラスター』の技を磨き、轟焦凍(CV:梶裕貴)は、兄でもある荼毘(CV:下野紘)の火力に焼かれない体作りをしていた。
そんな中、上鳴電気(CV:畠中祐)と峰田実(CV:広橋涼)が、敵(ヴィラン)側の大将2人が弱っていて、ギガントマキアも拘束して眠らせ続けている今であれば、いけるんじゃないかと話している。それを聞いていた爆豪は、「ざっくり3点甘ぇ」と言う。1つ目は“多分見つからない”。これまでオールマイトに敗北後のオール・フォー・ワンの所在は一度もつかめたことがない。2つ目は“前回戦った死柄木は不完全な状態だった”。こちら側の甚大な戦力減を鑑みると五分とは言えない。3つ目は“火蓋を切るタイミングは向こうが握っている”。遠方からでも個性を特定できる個性“サーチ”がアメリカ戦で消えたとしても後手は必至という。「だからせめて出方を、死柄木たちの出方を誘導できるように早速僕も捜索に…」そう言いかけたデクの頭を、飯田天哉(CV:石川界人)がゴツンとする。「僕たち、だろ」そう言われて辺りを見回すと、「そうだよ緑谷!」A組の仲間たちがデクを囲んで笑顔を見せていた。しかし不安がぬぐえない上鳴は「結局、オール・フォー・ワンは、笑ってんのな」とつぶやくのだった。
◆雄英の中にいるスパイの正体
「群訝・蛇腔戦が終わった頃から元気がなかった。それは皆もそうだったけど…」森の中で、ある人物の様子をうかがっているのは、葉隠透(CV:名塚佳織)だった。葉隠のいる場所の先には、3人の人影が見える。「やるしかないのよ…、あの人が再び指示を出して来た。大丈夫…これまで通り傍受されていても民間の日常にとれるように暗号化してあるわ。ここなら監視の死角になるんでしょ?大丈夫よ!」その声を聞いている葉隠。「緑谷くんが戻ってからも君は笑顔を見せなかったから心配で…」その手はショックで震えていた。声はまだ聞こえてくる。「神野までちゃんとオール・フォー・ワンの言う通りできてたじゃない!やらなきゃ私たちがころされてしまうの!優雅!」そう話しかけられているのは、A組の青山優雅(CV:桑野晃輔)だった。両親に詰め寄られ、歯を食いしばり涙を流している青山。「入学間もない頃、うまくあの人の要望に応えたじゃない!合宿でも誰にもばれずに居場所を教えられたじゃない!」
雄英高校内にはかねてよりスパイの存在がささやかれていた。それは、USJや林間合宿でもヴィラン側が知り得る情報ではないにもかかわらず、突然襲撃されたという事実があったからだ。「そんなウソでしょ…ウソ!青山君が…青山君が…」すぐに状況を受け入れられない葉隠。実は青山も“個性”を持たずに生まれていたのだった。そして、両親は青山が周囲から外れないようにオール・フォー・ワンに“個性”をもらい受けたのだった。「でも私たちは…。かかわってしまったらもう、オール・フォー・ワンから逃げられないのよ!」その言葉に“ずっと苦しかった”と、泣きながら崩れ落ちる青山。ただひたすら両親を守るためだけにスパイを続けていたのだった。そこへやって来たのは、葉隠から知らせを受けたデクだった。「僕、青山君だけ浮かない顔のままだったから何かあるのかと思って探しに来たんだ」そう言うデクの言葉に、自分だけが違うということを再認識する青山。「…USJも合宿も、僕が手引きした。緑谷くん、僕はクズの敵(ヴィラン)だ」そうデクに言う青山だった。
青山を連れて逃げる両親。逃げながら、青山は“無個性”だった自分の幼い頃を思い出す。いわゆる富裕層の出身だった青山の両親は、息子の“無個性”にひどく落胆し、藁(わら)にもすがる思いでオール・フォー・ワンに頼ったのだった。もらった個性は青山の体質と合わずに苦労したが、両親は愛情を注いで育ててくれていた。いつか両親がしてくれたように自分も人のために、みんなが喜んでもらうように…。
そんな気持ちを持ちながらも、オール・フォー・ワンの命令には逆らえず、USJや合宿先を敵(ヴィラン)に教えていたのだった。「あの置手紙で、君が僕と同じ“無個性”だったと知った時、僕は何もかもに絶望したんだ!!」そう言いネビルレーザーをデクに放つ青山。しかしレーザーの前に葉隠が立ちはだかると、レーザーは折れ曲がり、デクから逸れる。「私の体は光を屈折させる性質がある。みんな死んじゃってもおかしくなかったんだよ。日本中がおかしくなっちゃったんだよ。何考えて教室にいたの!寮でみんなと暮らしていたの!?ねぇ!青山君!」そう話す葉隠は、レーザーの光を受けたことで初めてその姿を垣間見たのだった。青山と両親を捕縛するデク。「青山君、葉隠さんは君がこれ以上人を傷つけないようにしてくれたんだ。もうやめようこんなの。もうやめよう」そう言うデクの瞳も、大粒の涙を流していた。
◆君はまだヒーローになれる
雄英高校内に連れて来られた青山たち一家3人。椅子に縛り付けられ、うなだれている。「(内通者が)まさか生徒だったとは…」と驚きを隠せないプレゼント・マイク(CV:吉野裕行)他、教師らとA組の生徒たち。「青山、ウソだと言えよ!」「だまされてたんだよな。わざとじゃねぇんだよな?」と、信じることができないA組の生徒たち。“オール・フォー・ワンについて知っていることを全て話してもらう”という教師たちに対して、「知ってることは何もない。私たちはただ、頼まれたら実行するだけだ」と答える青山の父親。失敗してもウソをついても処分される。これまで他の者が無残に始末される姿を見せつけられてきたというのだ。「自分があやめていたかもしれない人たちと僕は、仲間の顔して笑い合った。笑い合えてしまったんだよ。同じ元無個性で、オール・フォー・ワンと戦う重圧を背負った彼を知って、自分のみじめさに絶望した。彼の心配より先に、絶望した自分に絶望したんだ。性根が腐っていたんだよ。青山優雅は根っからの敵(ヴィラン)だったんだよ」そう語る青山。
しかしデクは、青山が合宿で爆豪と常闇を助けようとしたことなどは、気づけなかったSOSだったと感じる。「罪を犯したら、一生敵(ヴィラン)だなんてことはないんだ!この手を握ってくれ青山君!君はまだヒーローになれるんだから!」そう、自分の手を差し出すデクだった。
オール・フォー・ワンには、青山達から連絡は取れず、向こうが求めた時だけその都度連絡が来ると伝える青山の父親。それを聞いたデクたちは、見方を変えれば現状ただ一人、青山だけがオール・フォー・ワンの動きを誘導して欺くことができるかもしれないと気づくのだった。青山にもう一度伝えるデク。「君はまだヒーローになれるんだ!」と。
◆明らかになった雄英に潜むスパイの正体!そしてついにあの人の素顔が…!「2話連続でしんどい…」
かねてよりささやかれていた雄英内に潜むスパイの正体は青山だった。衝撃的な展開に視聴者からは「ああ、青山君…そういう経緯でOFAに情報を…。2話連続でしんどい…」「7期始まって早々激アツ展開すぎるし感動」「無個性から個性をもらったとしても、与えてくれた人次第で人生はまるっきり変わってしまう。それでもヒーローでありたいと思う青山君の意志をデクが別の見方で救ってあげる脚本が良すぎる…」と、まさかの内通者の正体に、驚きと共にその経緯に涙する声が多く上がっていた。また、葉隠の素顔には「7期に来て葉隠の素顔が見られる日が来るとは思わなかった」「葉隠ちゃんかわいかった」など、初めてあらわした素顔に注目が集まっていた。
アニメ『僕のヒーローアカデミア 7期』
放送:毎週土曜夕方5時30分 読売テレビ・日本テレビ系全国29局ネット ※一部地域を除く
配信:各動画配信サービス 毎週土曜よる6時00分最新話順次配信
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