宮野真守が開幕から驚きの演出!次世代アーティストたちも輝く『KING SUPER LIVE 2024』オフィシャルレポ〈後半〉
2024.5.13 18:45『KING AMUSEMENT CREATIVE/SONIC BLADE』に所属するアーティストや声優、コンテンツを中心に一堂に会する「KING SUPER LIVE 2024」(通称:キンスパ)が5月11日と12日の2日間、約35,000人を動員し、Kアリーナ横浜で開催された。過去最多出演数となる総勢29アーティストが、そして最多楽曲数となる計100曲が披露され、キングレコードが育んできたアニソンの歴史と未来を体現した2日間となった。この記事では主に「Day2」の盛り上がりを鮮烈な場面写真と共に振り返る。
(以下、オフィシャルレポート後半 / 前半はコチラ)
◆“マイケル”を彷彿とさせる演出に、会場の盛り上がりは一気にトップギアへ!
迎えたDay2のトップバッターは、キングのエンターテイナー・宮野真守。「EXCITING!」では登場早々、45 秒もの間微動だにしないという驚きの演出。〈マモー!〉と名前を呼ぶ声が会場に充満し、宮野の〈Come on!〉のかけ声で激しいダンスパフォーマンスを繰り広げた。「今日もみんなの度肝を抜くラインナップです!」とコメントしながら、アツくエキサイティングなステージで会場を一体に。
またコラボステージでは、蒼井翔太、内田雄馬とともに宮野の楽曲「カノン」「シャイン」「オルフェ」をコラボした。キングの三銃士といった存在の3人。少し緊張しながら先輩の曲を歌う後輩2人の様子も、どこか微笑ましかった。
センターステージで「MAGICAL DESTROYER」を座り込んで歌うなどのパフォーマンスで魅せた愛美は、最新曲「メリトクラシー」はギターを弾きながら披露。コラボステージでは atsuko×カノエラナと共にアニメ『先輩がうざい後輩の話』主題歌「アノーイング! さんさんウィーク!」をコラボするなど、声優、アーティストやミュージシャンなどの枠を越えた、楽しくわちゃわちゃした感じが会場を盛り上げた。
また、今年ソロアーティストデビューしたばかりの千葉翔也は自前のギターを弾きながら「Blessing」を披露。カノエラナは「すごい!人が多い!」とコメントしつつ、ビジョン演出も相まって印象的なパフォーマンスで観客を楽しませる。
sajiは、前身バンドのエピソードも披露しながら、「今の僕らの始まりの曲」と「ツバサ」を披露。彼らのエモーショナルさが会場に広がる。七海ひろきは炎が吹き荒れる映像をバックに初のアニメタイアップ曲「It’s My Soul」を披露し、ビジョンに美しくも激しい表情が映るたび歓声があがった。
◆多様な“コンテンツ”に富んだDay2
Day2はキャラクターコンテンツ、歌い手、Vsinger など、次代を担う声優が多く登場し、Day1の“歴史”に対して“未来”を感じさせるラインナップとなった。
『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- 3DCG LIVE From HYPED-UP 02』は画面いっぱいにキャラクターが登場。次々と繰り出されるラップに会場からも声援が送られた。“七人のカリスマ声優”は、「めちゃめちゃカリスマ」「カリスマジャンボリー」を披露。シュールでユーモアたっぷりのパフォーマンスがクセになる。
野口瑠璃子、岡咲美保、優木かな、福原綾香、小澤亜李がCVを務めるアニメ『ExtremeHearts』から生まれたユニット“RISE”も登場。アニメのライブ衣装を再現した装いでセンターステージに立ち、「この日のために練習を重ねてきました」と語ったメンバー。「大好きだよって叫ぶんだ」や同アニメのエンディングテーマ「SUNRISE(ver.RISE)」をパフォーマンス。ファンも5人の努力に惜しみない声援と拍手を送った。
キングレコードからメジャーデビューすることも発表されたVsingerのHACHI(はち)は、ビジョンの中からパフォーマンス。また、素顔が謎に包まれているツルシマアンナは、ピンクに染まった客席の様子に、うれしそうな声で手拍子を求めた。
◆2日間で合計100曲!各日ラストには全員で歌唱も
ソロステージでは、岡咲美保が空にぽっかり浮かんだドアから登場するセットで、「ココロトラベル」などを披露。「キンスパは初めてで」と緊張した様子だった彼女。終盤ではデビューのきっかけとなった思い出の曲「DISCOTHEQUE」を憧れの水樹奈々とのコラボで披露するサプライズがあり、キレのあるダンスでファンを楽しませた。
「Eclipse」「EVOLVE」を披露し、圧倒的な世界観に観客を引き込んだ蒼井翔太。「ずっと末っ子だと思っていたら、気がついたら弟や妹がたくさんできていた」と、イベントを通してレーベル内の立ち位置を実感したことをコメント。カメラの映像を通して投げキッスをしたり、ロングトーンへの声援を求める姿も見せた。また angelaのステージに呼ばれて昨年リリースした「晴れのちハレルヤ!」のコラボも披露した。
「まだまだひよっこの僕にも後輩ができた。」「これからも歴史をつないでください」とコメントした内田雄馬は、「Hope」を寝転がって歌うなど、パワフルなライブパフォーマンスでファンを魅了。「『とらドラ!』が好きで、裏でホアア〜!ってなっていました」と、自身のオタク性も明らかになった。そんな内田をホアア〜とさせた堀江由衣は4人のダンサーと共に、動くスライドステージの上でダンスパフォーマンスを展開。前日の“やまとなでしこ”といい、多くのファンを魅了してきた堀江もキングの顔の1人だ。
映像を巧みに使用したパフォーマンスが自身のツアーでも好評だった水瀬いのり。「スクラップアート」や「アイオライト」など、世界観を押し出したパフォーマンスで観客を魅了した。コラボステージでは水樹奈々と「 Glorious Break」を歌うというサプライズもあった。ファンクラブに入るほど敬愛する水樹奈々とのデュエットに、緊張した面持ちながら全力で歌い上げた水瀬。娘の成長を見守るような、水樹の優しいまなざしも印象的だった。
Day2のトリは水樹奈々が担当した。DJの呼びかけで会場に手拍子が沸き起こった「METANOIA -Aufwachen Form-」。最新曲の「ADRENALIZED」も披露され、火柱やファイアーボールなどの演出が会場をさらにアツくした。そして「アニメ、アニソン好き魂をこれからも燃やしていってほしい」とコメント。ラストには「ETERNAL BLAZE」を披露し、会場全体でジャンプをして締めくくった。
史上最強の幕開けから全100曲延べ10時間。このまま終わるのは寂しいと、Day1の最後は全員で「Give a reason」、Day2は「Shangri-La」を一緒に歌ってジャンプ。「ここKアリーナが私たちのシャングリラです」と angela の atsuko。感極まって泣き崩れたKATSU。会場の全員が大合唱し、誰もが最強の大団円となった。先輩から後輩へ、何かがしっかりと受け継がれていることを実感させる2日間だった。