世界最大の祭り“リオのカーニバル”のその後に密着…“亡くなるまで続く熱狂”に加藤浩次「いいなー、そういうの」

2024.5.10 11:10

9日放送の『~この後どうする?密着TV~終わりが始まり』は、“大熱狂”が“終わった後”から密着取材する新ドキュメントバラエティー。世界最大の祭り“リオのカーニバル”が終わった後の様子を公開した。

本番では2日にわたり12チームが、それぞれ大きな山車(だし)とともにサンバを踊りながらパレードを披露。審査で優勝したチームには、なんと数億円の賞金が出る(※売り上げによって変動)という。結果発表は初日から3日後。

番組では、初日にパレードを終えたサンバチーム『Beija-Flor(ベイジャ・フロール)』に密着。パレードの終了後、裏方チームは大きな山車(だし)を倉庫に運ぶ作業に追われていた。倉庫はパレードのゴール地点から5㎞も先。途中には住宅街の細い路地もあるが、ついつい大きく作ってしまったという山車は、道幅よりビッグサイズ。狭い道を通れない場合は、出っ張った部分を取り外して進むが、ひっかかった電線が切れてしまい、住民から苦情が来るハプニングも。

それでも裏方チームは本番3日前から寝ずに準備しているため、フラフラになりながら山車を運ぶ。パレード帰りのラッシュのため通行止めになると、道端で寝て待つ。きらびやかなリオのカーニバルとはかけ離れた映像を見て、スタジオにいたメンバーもあ然。

徹夜で運び続けても倉庫はまだまだ先。翌朝9時には気温40度のなか「チームのためなら問題ない」と運び続ける。倉庫に到着したのは、撤収開始から12時間後だった。取材スタッフが「今回、だいぶ疲れました?」と聞くと、裏方チームは「そんなもんはぜんぜん問題じゃない」とカラ元気を見せ「チームのためなら必死になれる。カーニバルは貧しい人たちも平等に輝ける舞台だからだ。誰もが愛情をもって仕事に取り組んでいるんだ」と発言。

番組スタッフはさらに、サンバチーム『ベイジャ・フロール』のダンサーにもインタビュー。ダンサーのバヌーザさんは神戸在住。もともとリオデジャネイロのファベーラ(貧民街)出身。父は地元サンバチームのディレクターをしていたので人生はずっとサンバとともにあるという。「パパのお墓はサンバ会場のゴールの前…パレード出た時にお墓を見たから絶対パパが応援してくれたと思う」と、涙を流しながらも明るく語り、優勝を目指していると語った。

『ベイジャ・フロール』のオーナーにも話を聞くと、チームは今4000人だが、元々はたった50人の田舎のサンバチームだったことが分かった。「サンバを愛する仲間たちが自然と集まってきて大きくなった。我々には“サンバの血”が流れているからね」と語ると、MCの加藤浩次も「町を挙げてだからね」と共感。

そして迎えた結果発表当日。チームの練習場にメンバーやサポーターが集まり、やはりサンバを踊りながら、発表を待つ。結果は全国放送の生中継で発表。4人の審査員がそれぞれ各チームの“山車と装飾”から“ダンスのクオリティー”“テーマ曲と歌詞”など9項目の得点を発表し、最後に合計点が競われるが、それだけでもかかる時間は2時間。各得点は432回も発表された。

そして待ちに待った結果は、他のチームが優勝。『ベイジャ・フロール』は9位だった。

さらに3日後…、街はまさかのカーニバル再開。実は、6位までに入ったチームは、“チャンピオンパレード”としてもう1度同じパレードを行うシステムになっていた。これにはスタジオメンバーも爆笑しながら「すごいな」と驚いた。

地元のバーでは、『ベイジャ・フロール』のダンサー・バヌーザさんたちが、テレビで中継を見ながら「来年!がんばろう!」と、楽しく盛り上がっていた。番組スタッフが「何歳までやるんですか?」と聞くと、「亡くなるまで」と答えたバヌーザさん。「カーニバルが無いと、人生が意味ないから。だからカーニバルは、まだ終わってない」と笑顔で語ると、加藤が「いいなー、そういうのは」と共感。

さらに、チームを愛し必死に山車を運ぶ裏方チームを振り返り、「俺らの仕事もそうだよ。(大道具さんなどの裏方チームに)ホント感謝しないと」と熱く語り、スタジオメンバーもしみじみとうなずいた。

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                            写真提供:(C)YTV CTV

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