アニメ『怪獣8号』第3話 “0％”を“0.01％”にしたカフカの根性にSNSも沸く「ストレートに少年漫画」

アニメ『怪獣8号』の第3話『リベンジマッチ』が4月27日に放送された。「怪獣8号」として追われる身となったカフカだが、レノの協力で正体を隠し、防衛隊員選抜の二次試験に挑む。会場で出会った高飛車な少女・四ノ宮キコルには大口をたたいたものの、体力審査では周囲についていけず散々な結果に。続く最終審査で巻き返そうと意気込むカフカだが、その内容はまさかの“怪獣討伐”だった。

（以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます）

◆生意気なエリート少女・キコルと体力の衰えを嘆くカフカ

防衛隊員選抜の二次試験会場に着いたレノとカフカ。その前に、高飛車な少女・四ノ宮キコルが現れる。キコルはレノとカフカが乗ってきた社用車を邪魔だと言って投げ飛ばしてしまう。キレたカフカは見えない部分でこっそり怪獣に変身し、投げ飛ばされた車をもう一度持ち上げてみせた。キコルは「少しは楽しめそうじゃない。吠（ほ）え面かかせてやるわ」と捨て台詞（ぜりふ）を吐いて会場に入る。

こうしてカフカたちの防衛隊員選抜試験が始まった。二次試験は体力審査と適性審査の２つで構成される。適性審査は持って生まれた才能がものを言うため、体力審査で点数を稼ぎたいところだが、加齢による衰えなのか、全くついていけない。体力審査の結果は、225人中219位という散々なものに終わり、キコルにも馬鹿にされたカフカは自らの恥ずかしさと情けなさになげく。レノいわく、キコルは史上最高の逸材と言われる少女で、今回の試験はキコルを筆頭に、若手のホープが多くそろっているのだという。自分だけ場違いなことに気づき、もはや諦めモードのカフカ。しかしレノは、ここ２年の適性審査では怪獣の死骸処理が採用されていることを教え、まだ希望があるとカフカを励ます。

◆“0%”のカフカが”0.01%”に！熱い展開にSNSも沸く

しかし、適性審査の内容は怪獣の解体ではなく、怪獣の討伐だった。
まさかの試験内容に慌てるカフカとレノ。そして、試験者たちには怪獣討伐用のスーツが支給された。このスーツは、着ることで装着者の戦力をさらに解放するハイテクな装備で、着用することでどれくらい戦力が解放されたか“解放戦力“という数値によって記録される。
解放戦力は訓練を積んだ隊員で20%、選抜試験で10%以上が出るのは珍しいが、0％を叩き出すことは滅多にないと試験官の保科（ほしな）が言ったそばから、カフカがまさかの解放戦力0％を記録。試験が始まってからいいとこなしのカフカを見たキコルは「駐車場での力、早く見せなさいよ！試験終わるわよ」とヤキモキしていた。

そして最終審査、怪獣討伐がスタート。怪獣討伐では、1人に1台追尾ドローンがついており、保科らがいるオペレーションルームでその戦いぶりを細かくチェック。怪獣の戦いで受験者が怪我を負うと試験官の保科の判断でシールドが張られ、その受験者は試験に落第すると言うルールだ。

重い装備に苦戦するカフカだが、幼なじみのミナも試験を視察していると知り「ゼロだからどうだって言うんだ」「能力・状況に合わせてどう行動するかを見てるんだ」と、攻撃力の低い自分たちは攻撃力の高い受験者のサポートに回ることにする。

自分のやるべきことを見つけたカフカは長年の怪獣解体の経験で培った知識をもとに、弱点をピンポイントについた攻撃と、味方への的確なアドバイスで活躍し始める。SNS上では「力不足を解体業の経験で補う展開が気持ちいい」「さすが！解体のプロ！」と解体業での経験を活かした展開への反応の声が多く見られた。

しかし、その矢先カフカが突然現れた怪獣におそわれ、大怪我を負ってしまう。保科は途中でのカフカの活躍を惜しみつつも試験中止を意味するシールドを張ろうとするが、その瞬間怪獣はキコルの手によって木っ端みじんに。キコルは「あんたはそこで無様（ぶざま）に転がってなさい」と捨て台詞を吐き、他の怪獣の討伐に向かった。

すんでのところで助けられたカフカだが、足に骨折を負っていた。保科からはリタイアを勧められるが、カフカは「今度はぜってぇ諦めねえ！」と立ち上がる。その瞬間、ずっと0％だったカフカの“解放戦力“が0.01%に。オペレーションルームが騒然とする中、その様子を、ミナがじっと眺めていた。

SNS上では「教科書通りだがやはり熱い」「ストレートに少年漫画でいいね」「0.01%の可能性を楽しみにしています」と、王道の展開に大きな反響があった。

『怪獣8号』の第4話は5月4日（土）、テレビ東京系列ほかにて放送予定。

©防衛隊第３部隊 ©松本直也／集英社