ヒロミ「神だな!」昭和を代表する伝説スターたちとの、豪快な交流エピソードを持つ神様に驚く
2024.4.30 08:454月27日に『オー! マイゴッド! 私だけの神様、教えます』が放送された。番組MCはタレントのヒロミと、同じくタレントで俳優の小泉孝太郎の2人が務める。この番組では、多種多様なSNSや動画サイトがあふれ、神のようにあがめるような存在も人それぞれ細分化されている中で、街ゆく人にインタビューし、その人にとっての“神様”について話を聞く。ネットでは見られない貴重な映像を紹介したり、名前の上がった神様がスタジオに登場する展開も。
下北沢でインタビューに答えてくれた写真家の女性が“神様”と崇拝するのはイラストレーター黒田征太郎さん。黒田さんは、昭和の時代から売れっ子のイラストレーターで、活動の拠点をニューヨークに移してからは世界的なイラストレーターに。大阪・アメリカ村や新千歳空港の壁画も手がけており、VTRでその絵が紹介されると小泉も「見たことあります」とうなずく場面も見られた。
そんな黒田さん、スタジオに登場すると「黒田です!」と元気よく自己紹介。さらに、黒田さんの名前をあげた女性、佐々木美智子さんもまた特異な経歴の持ち主だそうで、俳優の石原裕次郎さんがデビューした頃の日活でカメラマンを経験した後、新宿ゴールデン街の飲食店のママとして働いていたという。そんな佐々木さんも小泉に誘われる形でスタジオに姿を見せると、旧知の仲である2人は再会を喜んだ。
そして小泉が「番組スタッフの方が、黒田さんについてですね。色々調べたところですね。ただのイラストレーターだとは思えない信じられない“神伝説”が見つかったそうなので…」と黒田さんの伝説を紹介。
知人のつてで演歌歌手・北島三郎と出会うと「演歌をとことん知りたいのか?」という問いかけに、演歌は苦手だったものの「知りたいです」と答えた黒田さん。そのまま北島とともに全国50か所を周り、前座もこなし、その後「レコードを吹き込め」と、言われるがままに歌手デビューを果たす。このことが関係したのか「波紋が広がって、美空ひばりさんと僕は知り合っていくわけ」と、その後の出会いの広がりについて明かす。黒田さんいわく、美空ひばりさんを「たまには俺がおごるから」とゴールデン街に連れていくと、他の客も「美空ひばりさんだよね」と気付いたようで、「歌ってよ」というリクエストに応じた美空さんは、十数曲歌った後、冗談混じりに「これで5000万円いただくわよ」と語ったという。この仰天エピソードに、ヒロミも「(現実的な相場は)そうだと思います」と笑いながらコメント。
その他、松田優作さん、原田芳雄さんといった超大物俳優の出演する映画を手がけたこともある黒田さん。当時の映画制作に関して「“みんなでやってしまおう”ということだったんです」と、仲間と一緒に作品を作っていたということを強調すると、ヒロミも「今のと製作の仕方が違うよね」と同調。その流れで黒田さんが「原田芳雄なんてみっちゃん(佐々木さん)のことが大好きで…」と振り返るも、「原田芳雄さんを呼び捨てするだけでドキドキします」と恐縮する小泉。佐々木さんも「毎晩殴り合いのケンカ」と当時を思い返し、「昔の現場ってそういう“闘い”だったですもんね」とヒロミも補足。「現場は映画よりすごかった」と今となってはありえない当時の様子を懐かしむ佐々木さんに、改めてヒロミは「そっちを(カメラ)回した方がいいんじゃないかっていうくらい」と笑いを誘いつつ回想した。
さらには、俳優としても名を残す黒田さん。俳優の菅原文太さんと殴り合いのシーンを演じており、「映画に出演することもあったんですね」と活躍の幅の広さに脱帽のヒロミ。黒田さんは「文太さんと飲んでいて気が合っただけです」と謙遜したが、「気が合って!?」とその理由に余計に驚いたヒロミは、もはや笑うしかないというリアクション。
小泉は、黒田さんの伝説の数々を「北島三郎さんにも“歌ってみろ!”で歌って、菅原文太さんに“(映画)出ろ”って言われて、出て」とまとめ、ヒロミも続く形で「で、(松田)優作さんの(映画に)出て…え、どういう…」と、その神々しい活躍を振り返ると改めて「神だな!」と感想を述べ、スタジオからは大きな笑いが起こった。
その後、黒田さんが手かげたという番組をテーマにしたイラストを披露。さらにはそこにみんなで絵を書き足していくという斬新な描画を披露するが、最終的には「ここまで描いたんですけれども、本気でもっとやる気になってきたんで、今日は一回持って帰って…」と最後まで鬼才っぷりを発揮し、大盛り上がりを見せた。
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