花江夏樹主演アニメ『月が導く異世界道中 第二幕』信用していたロナに…裏切られる!?SNS「フリーレンの“言葉を話す魔物”って言葉を思い出した」
2024.4.25 18:15声優の花江夏樹が、主人公・深澄真(みすみ まこと)の声を務める『月が導く異世界道中 第二幕』。第十六夜が4月22日(月)よる11時からTOKYO MX、BS日テレほかにて放送された。本作は、Webサイト『アルファポリス』刊行中の同名作品を原作とした“世直しファンタジー″で、2021年の夏に放送された第一幕(全12話)の続編。キャラクターを演じる豪華声優陣も話題を集めている。深澄真の声を人気アニメ『鬼滅の刃』の竈門炭治郎役で知られる花江夏樹、同じく『鬼滅の刃』で炭治郎の妹・禰豆子を演じた鬼頭明里が従者の澪役、更には『僕のヒーローアカデミア』麗日(うららか)お茶子役の佐倉綾音、『呪術廻戦』七海建人役の津田健次郎など、人気声優たちが名を連ねている。
◆真の決意
第十六夜(話)のタイトルは「とある生徒の秘密」。商人ギルド長のザラから手厳しい洗礼を受けた真(声:花江夏樹)は、自らの甘さを認めるが、これを機に魔族との関係を持とうとしていた。それはロッツガルドを裏切るにも等しい行為。もう街にいられなくなることを覚悟して、生徒たちにしてあげられることを考えた真は、以前学園にヒューマンの姿で潜入していた魔将・ロナ(声:藤井ゆきよ)と連絡を取る。
“闘技大会が終わるまで街に潜ませている魔族を街から退去させてほしい”と願い出る真。とある生徒が不穏な動きを見せているため、ジン(声:新祐樹)やアベリア(声:小坂井祐莉絵)たちのためにも、これ以上の厄介ごとを学園に持ち込みたくないと説明すると、ロナは「ジンたちとは短い間だったとはいえ、同じ講義を受けた仲よ。そういうわけなら無理してあげるわ。クズノハ殿」と意外にもあっさり了承するロナだが…果たして…。
◆イルムガンドの秘密
闘技大会・団体戦決勝当日、生徒たちの決勝戦を見るため試合会場にやって来た真たち。ジンたちの対戦相手となるイルムガンド=ホープレイズ(声:伊東健人)が仰々しい鎧(よろい)を身に着けて登場。
しかしよく見ると…息があがって目もうつろな様子。識(声:津田健次郎)は、イルムガンドが魔法薬の類(たぐい)を使用していると見抜き、更に鎧の中に身に着けている首飾りにも気が付いた。「どうやら魔術抵抗を向上する効果が偽装されているようです」。それは、実際は何かを集積する装置と思われるが、何かはわからない。巴(声:佐倉綾音)と澪(声:鬼頭明里)も「嫌な感じがするのう」「ええ、町全体に妙な空気が」と、町全体に漂う嫌な気配を感じとるのだった。
イルムガンドと対決する生徒たちは、ジン(声:新祐樹)、イズモ(声:橘龍丸)、ユーノ(声:稗田寧々)の3人。「行くぞ!イルムガンドには一切手加減するな!」そう向き合うジンたちを前にしたイルムガンドの目はうつろでクマもひどい。「つぶす…つぶす…!」とジンたちをにらみながらつぶやく。そんな状態でも、イルムガンドは自分が今戦おうとしている理由を、自分自身に言い聞かせるように回顧するのだった。「俺には忘れられない人が2人いる」
1人目はリミア王国の勇者・音無響(声:加隈亜衣)。リミア王国出身の貴族であるイルムガンドは、帰郷した時に響と出会っていた。響と剣を交え、そのカリスマ性に強く憧れ、学園を中退してでも響に仕えようとするが、「勉学やそこで得られる人脈も大切よ。イルム君が卒業して王国に戻ったらぜひ一緒に戦いましょう」と言われ、いつか響の役に立てるように、学園で鍛錬に励んでいた。
そして2人目はゴテツ亭で働くルリア(声:広瀬ゆうき)。イルムガンドがまだ幼い頃、ケリュネオンのアーンスランド領を訪れたことがあった。当時まだ魔族に襲われていないケリュネオンは平和で、ルリアも領主の娘として暮らしていた。一面花畑の中で、ルリアと共に将来平和のために戦うと誓ったことは、イルムガンドの心に深く刻まれていた。しかし、ロッツガルドで再会したルリアは、イルムガンドのことを覚えておらず、ケリュネオンでの話を懐かしそうにしてくるイルムガンドに嫌悪感を示す。ルリアは必死の思いでケリュネオンから脱出し、悲しい思い出も多い…。
そんな態度に腹を立てたイルムガンドは、取り巻きたちと一緒に「ヒューマンの恥だ。アーンスランド家も君も高貴なる者の責任を放棄してまで生き延びようなんて」とバカにした発言をすると、ルリアは「本当に死ぬかもしれない目にあったこともないくせに。私がどうやって生きてきたかも知らないくせに、勝手なこと言わないでください」と冷たい目で見据え、立ち去ろうとするが、取り巻きたちがルリアを突き飛ばした。そこを助けたのが真と識だったのだ。
ルリアの前で恥をかかされ、話を中断されたことを根に持ったイルムガンドの前に、学園に潜入していたロナが現れ、魔力を増幅する薬と魔術抵抗を高める首飾りをもらう。イルムガンドはロナに利用されていることも、体がおかしくなっていくことにも気づかずに、どんどん薬に依存していったのだった。
◆変異
団体戦決勝は7対3での戦いだが、6人はユーノとイズモであっという間に倒してしまう。そしてジンとイルムガンドが対峙(たいじ)するが、ジンがどんなに攻撃しても“ドール”はほぼ無傷。口からよだれを垂らしながらうつろな目で剣を振り回すイルムガンドは「クズノハ!クズノハ!邪魔をするな!」と叫びながら襲いかかってくる。ジンが突いた剣を口でくわえて受け止める異常さに、観客たちも騒然とする。ユーノも参戦し、木の槍(やり)を投げつけると、イルムガンドの額にヒット。ようやく“ドール”3体が大破し、見事3人が勝利するのだった。すると倒れたイルムガンドの首飾りから真っ黒な波動が放出され始めた。それを見た識は「若様、もはや彼は手遅れかと。すでにヒューマンではありません。仕込まれた変異が始まっています」
「変異って誰が何のために?」と意味のわからない様子の真だが、「可能性のある勢力は1つのみ。おわかりになりますよね」そう言われ、ロナの顔が浮かぶ真。「そんな…それはありえない。ロナさんは僕の要求に応じてくれた。ジンたちとは共に学んだ仲だしって…」と否定するが、識は「若様、あの女はロッツガルドで何もしないと言いましたか?ならばこれがロナの仕業でも約束を破ったことにはなりません。少なくとも奴はそう言います。それが魔族のやり方です」それを聞いた真は、魔族とかかわることはどういうことかを思い知るのだった。「こんな状況で可能なのか…?ケリュネオンを復興させ、僕やクズノハ商会に関するすべてをそこに隠してしまおうなんて…」。これが、真がエヴァに提案した計画だった。
「ここまでは上出来ね。まさかリミア王だけでなくリリ皇女まで巻き込めるとは。クズノハ、魔族に興味があるのなら今回はおとなしく見逃しなさいよ」そう言って笑うロナ。そしてイルムガンドも、街も黒い波動に飲まれていくのだった…。
◆信用していたロナに裏切られ、視聴者は「結局クズノハの詰めが甘いぜ」
イルムガンドの過去とロナにそそのかされ魔法薬に依存した姿に視聴者からは、「清々しいほどに同情の余地ないな」「素直に謝ればよかったのに、貴族という変なプライドがこの結果よ」「ドーピング、ダメ!ゼッタイ!」などと、イルムガンドに“自業自得”の声が多数。一方、2週連続でやり込められる真には、「ヒューマン見限って魔族につこうとするも、こっちにもしてやられた」「フリーレンの“言葉を話す魔物”って言葉を思い出した」「結局ヒューマンも魔族もどちらも信頼をおける者たちではないという現実」と、真の詰めの甘さを指摘する声が多く上がっていた。
『月が導く異世界道中 第二幕』次回は4月29日(月)よる11時よりTOKYOMX、BS日テレ他にて放送予定。
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