空港税関で外国人キャンパーから不正薬物を摘発…敏腕職員が気付いた“ある食品”のわずかな違和感とは

2024.4.19 11:15

お笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二とモデルでタレントのアン ミカ、俳優の高田夏帆が4月18日放送の『空港税関&狭小住宅!春の嵐で大ピンチ2時間SP』の再現VTRに出演。禁止薬物の持ち込みを食い止める税関職員の活躍を描いた。

不法薬物やワシントン条約違反の動物など、持ち込みが禁止されているものを日本に持ち込もうとする密輸犯を検挙する税関職員を描いた人気シリーズ『空港税関』。休憩中だった税関職員の斉藤慎二とアン ミカ、高田は麻薬探知犬の反応アリとの連絡を受け、税関検査場へ。

お菓子を食べながら検査場に現れたのは妙にテンションの高い外国人女性2人組。山中湖でキャンプをするために日本にやってきたという。斉藤たちは早速2人組の荷物をチェック。彼女たちの荷物はキャンプで使いそうな調理器具やアルコールストーブ、寝袋、お菓子やナッツ、さらに歯磨き用のマウスウォッシュなどなど。1つ1つ手に取り、見た目や重さ、叩いたときの音、繊維の中に液体が染みこんだ形跡など、怪しい所はないか細かくチェックしていく。

斉藤と高田によるチェックがある程度終わったところで、女性の1人が「もうそろそろいいかしら?今日中に河口湖までいかないと…」と急かすような言動をし始めた。もう1人の女性も髪の毛を触ったりするなど落ち着かない様子。一歩引いたところから2人組の様子をチェックしていたアン ミカは「焦ってきたわね…」と様子が変わったことを見逃していなかった。

「かなりの量ですね?」と斉藤が注目したのはお菓子。「海外のお菓子は現地の人に喜んでもらえるから。ちょっとしたお礼とか、仲良くなるきっかけとして気軽に渡せるし…」と、クッキーやグミ、チョコレートなど様々なお菓子を持ち込んでいた。過去にお菓子の中に薬物を隠していた事例もあったことから、斉藤は許可を得たうえでこれらを開封して中身を確認。しかし怪しいものは何一つ出て来なかった。

さらに高田が手に取ったのはマウスウォッシュ。開けて中身を検査したいと伝えると「中身がこぼれたりしたら最悪なんだけど…」と渋い顔をする女性たち。怪しげな挙動を見て斉藤とアイコンタクトをとった高田は、容器を開封せずに中身の液体を分析して薬物や爆発物などを検知する液体検査装置でこのマウスウォッシュを調べることにした。しかし、装置にかけたアン ミカからの報告は「反応なし」。この中にも薬物は見当たらなかった。

この結果を受けて女性たちは安心した表情を見せ始めた。「何かやましいものは入ってた?」「行かせてもらいますね」と荷物をまとめようとするが、「もう少々お荷物検査させていただいても?」と斉藤が引き止める。渋る2人に斉藤は「何もなければすぐ終わりますので…それとも、これ以上調べると何か困ることでも?」と追い詰め、観念した2人は検査の続行に応じた。アン ミカも「焦りがピークね…」と2人の様子から目を離さない。

斉藤はミックスナッツの中に覚せい剤が隠されていた事例を思い出し、ナッツを割って中身を確認したがここにも薬物らしきものはない。高田は折り畳みの椅子をくまなくチェックするが、女性の1人は大量の汗をかき始め、明らかにいら立っている様子が見て取れた。

一通りチェックしたものの薬物らしいものは見当たらず、女性たちは本格的に荷物をまとめようとし始める。だが麻薬探知犬の反応も出ており、どこかに薬物を隠しているのは間違いない。いったいどこにあるのか、斉藤はこれまでに調べた内容から頭を巡らせ、一つの可能性にたどり着き「ここから先は一歩たりとも踏み入れさせない!」と女性たちを追い詰めた。

斉藤が再び手にしたのはナッツの入った容器。そしてナッツではなく、容器に入っていた乾燥剤を取り出した。女性たちの目の前で乾燥材の封を切り開くと、中から麻酔薬の一種で幻覚などが起きる不正薬物のケタミンが出てきた。総重量700グラム、末端価格にして1400万円相当にもなる。

無事2人を検挙した斉藤に「どこで気づいたんですか?」と聞く高田。斉藤はナッツを調べた時に、ナッツの量の割に乾燥材の重量を重く感じていたことを明かした。さらにアン ミカも検査中、頻繁にポケットに手を入れていた女性の行動を怪しく思っていたという。わずかな違和感や表情の変化にも目ざとく反応できる税関職員ならではの突破劇だった。

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写真提供:(C)日テレ
 

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