加藤浩次 刑事ドラマでよくみる“逆探知”のシーンに「成功したことって1回もないよね」

2024.4.9 12:20

お笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次が4月6日放送の『せっかち勉強~知らないとヤバい事~』にMCとして出演。刑事ドラマでよく見るシーンでの違和感を訴えた。

特番第3弾となる今回の2時間SPでも、様々なテーマで“知らないと損する情報”や“知っておけばよかった知識”を猛スピードで取り上げる中、医療ドラマや刑事ドラマでよく見るシーンが現実ではどうなのかを紹介。

『ドラマの間違い』
■医療ドラマでよくある、“手術中”の赤いランプを患者の家族が見守るシーンは現実にはほとんどない。

実際はランプが家族の待機場所からは見えない場所にある。手術室は関係者以外立ち入り禁止エリアにまとまっていることが多いため、待機スペースからは見えない。

■医療ドラマでよくある、「手術は成功です」というセリフは現実では言わない。オペ後に合併症が起こる可能性があり、手術終了時点では成功か分からないため言わない。
「手術は成功です」と言うときは、必ず合併症の可能性を一緒に伝えるようにしている。

■刑事ドラマでよくある、誘拐犯からの電話に対して刑事が言う「できるだけ会話を引き延ばしてください」は、今は言わない。1990年代に電話交換機がデジタルになったことで、発信元が電話会社に一瞬で表示されるシステムになったため、今は一瞬で逆探知できるようになっている。

■刑事ドラマでよくある、殺人事件現場に複数の刑事が入って遺体を見るシーンはありえない。実際は鑑識以外で現場に入れるのは署長や機動捜査隊班長など限られた人だけ。刑事の髪の毛などが落ちて現場が混乱しないようにする必要があるため、大勢では入らない。

■刑事ドラマでよくあるシーン、被害者が「青酸カリ」を飲まされて即死する事は少ない。
実際は、致死量を飲まされても死ぬまでに数分掛かる。
飲んだ量が少なく、めまい・頭痛・おう吐などの自覚症状が出ているときは、適切な処理をすれば助かる場合がある。危険なので真似はしないでください。

■刑事ドラマでよくある、クロロホルムを染み込ませたハンカチをかがされて一瞬で眠るシーンはありえない。クロロホルムは肺に充満させないと麻酔効果がなく、ハンカチに染み込ませたぐらいでは眠るまでに時間がかかるため、その前に逃げられてしまう。
危険なので真似はしないでください。

これらの情報に対し加藤は、「(こういうことを紹介するのって)刑事ドラマにとってマイナスだよね」「我々が知ってしまうと“これウソだよ!”ってなっちゃうよね、刑事ドラマ観てて」とドラマ作りへの悪影響を心配。

一方、この番組で“勉強リーダー”としてプレゼンター役を務めるメイプル超合金・カズレーザーは「今こういう(間違ったシーン)を流すと苦情がくるっぽい」「意外と最近はこういうシーン(ドラマの間違い)は減ってるっぽい」と、すでに現実に沿ってドラマ作りが変化していると補足した。

ゲストのテレビプロデューサー・佐久間宣行も「そういえば確かに、最近の刑事ドラマで逆探知のシーンってほぼなくなってますよね」とコメント。すると加藤は「昔は必ず、“逆探!”って言ってやるんだけど、必ず失敗してる」「刑事ドラマで逆探知が成功したことって一回もないよね」と、そもそも刑事ドラマでの逆探知の成功率の低さに疑問を呈し笑いを誘った。

(左から)水卜麻美、加藤浩次、カズレーザー、佐久間宣行

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写真提供:(C)日テレ

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