花江夏樹主演アニメ『月が導く異世界道中 第二幕』謎の少女の正体に視聴者騒然「まさかそんな風につながってたなんて…」
2024.3.28 18:15声優の花江夏樹が、主人公・深澄真(みすみ まこと)の声を務める『月が導く異世界道中 第二幕』。第十二夜が3月25日(月)よる11時からTOKYO MX、BS日テレほかにて放送された。本作は、Webサイト『アルファポリス』刊行中の同名作品を原作とした“世直しファンタジー″で、2021年の夏に放送された第一幕(全12話)の続編。キャラクターを演じる豪華声優陣も話題を集めている。深澄真の声を人気アニメ『鬼滅の刃』の竈門炭治郎役で知られる花江夏樹、同じく『鬼滅の刃』で炭治郎の妹・禰豆子を演じた鬼頭明里が従者の澪役、更には『僕のヒーローアカデミア』麗日(うららか)お茶子役の佐倉綾音、『呪術廻戦』七海健人役の津田健次郎など、人気声優たちが名を連ねている。
◆狼の森
第十二夜(話)のタイトルは「巨獣襲来」。夏の終わりが近づいたある日のこと。亜空の開拓調査をしていたハイランドオークが北方の森で、狼と熊に襲われる事態が発生した。その知らせを聞いた真は、話し合いのため森へと足を運ぶ。
現れた熊と狼は真に敵意を持って襲いかかって来るが、真は「今後は連絡なしにこの森には入らない、何か君たちが困っていることがあればその時は手助けする」そう共存の提案をする。「どうも納得できん。それはおまえにいかなる利益をもたらすのか」とすぐには受け入れられない狼だったが、「友人になりたいんだ」という真の言葉に拍子抜け。すると森の奥から木よりも大きな巨大なヒグマの“ヒーちゃん”が現れ、「おまえの好意を受け友となろう。この森は我らが収め、おまえの支配は受けぬ。これでよいんだな」と納得する。こうして、北方の森は“狼の森”と呼ばれる聖域ができたのだった。「今後ともよろしく頼む、王よ!」。
後日、柿狩りをしている真たちのもとに巨大な鳥が空を飛んでやって来る。“岩鳥”と名乗ったその鳥は、狼たちの仲間だった。テレポートもできて、体の大きさも変えられることから幻獣のようだったが、それを見た巴は「亜空にはまだ何が潜んでいるかわかりませんなぁ。さすがは若の世界」と感心する。岩鳥は狼たちから真の話を聞き、「今後は王の元で空を監督するつもりだ」とあいさつをしに来たのだった。「なんか従者が増えたって感じ?」と真が言うと、「契約を交わしていない者は従者ではないかと」と焼きもちをやく巴(声:佐倉綾音)。そんな巴を見て真は「確かに軽率だったよ。僕の従者は、巴、澪、識の3人だけだ」と笑顔。その言葉に思わず照れながら目を潤ませる巴であった。
◆ジンとアベリアの思い
一方ロッツガルドでは、真の教え子であるアベリア=ホープレイズ(声:小坂井祐莉絵)とジン=ロアン(声:新祐樹)がバーで話していた。「実は…」お互い同じタイミングで切り出す2人。夏休みの初めに森で出会った亜竜について。あの時は歯が立たず、森鬼のエリス(声:田中美海)に助けられたが、次こそは自分たちで倒したい…!2人とも全く同じ思いだったため、夏休みの最後に亜竜に再び挑むことにするのだった。
「ジンってなんで学園に来たの?」とお互いの身の上話を始める。アベリアは母一人子一人の家庭だったが、母は他界し、スカウトで学園に入学したという。そしてジンは、初恋の相手である“ミランダ”という少女について話し出す。「俺の生まれた村には俺よりもずっと強い人がいた…ミランダ。村においてもらっている孤児で」と話す声はどこか悲しげな雰囲気。ミランダは魔物との戦いや面倒ごとを押し付けられていたが、そんな理不尽を力でねじ伏せるように戦い続けていたという。
いつしかミランダの手伝いをするようになったジンだが、村の命令で“入らずの森”を調べた時に、森の奥に魔術師の工房のような建物があった。そこにはキメラのような背中から人の手をはやした大きな怪物がいて、2人に襲いかかって来たのだった。ジンは怪物に吹き飛ばされたが、ミランダはひるむこともなく怪物に立ち向かい、なぜかうれしそうな笑顔で切りかかり、怪物を倒したのだった。その姿にジンは思わず「ミランダ…化け物…」とつぶやいたのだった。それを聞いたミランダは姿を消し、それ以来会っていないという。無力な自分が許せなかったジンは、「いつかミランダを探し出して謝りたかった。彼女と肩を並べるくらい強くなって、ごめんって言いたかった」そんな思いでジンは学園のスカウトに飛びついたのだった。「さしずめ、あの亜竜は越えなきゃいけない一つ目の壁ってわけか」と亜竜と戦う理由を理解したアベリアに「ま、そんなところだ」とうなずくジンだった。
◆打倒・亜竜
ロッツガルドのクズノハ商会に戻った真は、アクアからジンたちが亜竜との再戦を計画していることを聞き「え?亜竜と再戦!?」と不思議そうな表情。識(声:津田健次郎)の目から見ても「今の彼らなら亜竜にも負けることはないかと」とのことなので、放っておこうとする真。しかし、なぜか1匹でも珍しいくらいの亜竜が、群れになってたくさんいるということをエリスから聞き、識が捜査することに。そして亜竜の群れは真が片付け、ジンたちが前に亜竜と遭遇した場所に1匹放つことにする。識が「若自らが!?」とおどろくと、エリスは「亜竜に合掌」とつぶやくのだった。
亜竜が群れている森の調査を始める識。そこで滅亡した国“エリュシオン”に伝わる儀式の跡を見つける。どうやら何者かによる神器を発動させる儀式により、亜竜は魔族に呼び出されていたということが分かる。魔王に対抗するレジスタンスを追い詰めるが、結局情報は分からずじまいだった。
真が亜竜を1匹放ったことを知らないジンたち一行は、これまでの真の授業で身についた魔法や技で、全員で力を合わせて亜竜を倒すことに成功する。「強く…、もっと強くだ…!俺はこの道を歩き続け、いつかあの人に…!」そうミランダを思い、空を見上げるジンであった。
その同じ空の下、ジンの生まれ故郷の“入らずの森”の荒れ果てた工房に足を踏み入れた人物が…。「ここで背中から人の手をはやした気持ち悪いキメラを狩ったことがあるだけ」そう話す女は、第三夜で真と戦ったヒューマン最高の冒険者・ソフィア(声:沢城みゆき)。ミランダの成長した姿がソフィアだったのだ。そのキメラは術師の工房を守る最上位の魔物。そしてその術師の名は万色のルト(声:松岡禎丞)だった。「私の始まりの場所…万色のルト。私を作り出した存在。私の…親」とうつむき、ソフィア(ミランダ)はルトが作り出したと明かされた。「待ってなさいルト。あたしは全ての上位竜を屠(ほふ)り、おまえを食らってやる…!」とルトへの復讐(ふくしゅう)に燃え、歩き出すソフィアだった…。
ジンの初恋の人ミランダの正体が、ヒューマン最高の冒険者・ソフィアだったことに視聴者からは「ジンの初恋相手がまさかのソフィア!?これ絶対戦う流れじゃん…」「ジンはすっかり変わってしまった初恋の人を見て何を思うのか…」などジンとの関係に驚きの声が。さらに、「まさかそんな風につながってたなんて…」「ソフィアとルトの因縁が深すぎ」など、ソフィアの恨みの根源がルトであったことも話題になった。
『月が導く異世界道中 第二幕』次回は4月1日(月)よる11時よりTOKYOMX、BS日テレ他にて放送予定。
『月が導く異世界道中 第二幕』公式HP
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