立ち食いそば店なのに行列?お目当ての『バジル冷そば』に舌鼓! 立ち食い好きの日本人の謎を探る

2024.3.27 11:20

ネプチューンの原田泰造とタレントのホラン千秋がMCを務める、アカデミックドキュメントバラエティー『シンニッポンミステリー』が3月24日に放送。日本人の“立ち食い文化”を探った。

番組が発掘した外国人記者が、海外のドキュメンタリーのようなクールな演出と映像で、ニッポンの今を再発見する番組。イタリア人記者サラ・ピッツォがまず訪れた店は、東京・秋葉原の『そば千』。一杯4️00円台から500円ほど。一番人気は、甲殻類の“あみ”を揚げた『あみ天そば』。看板には「エビより旨い!!」の文字が。客の男性に「なぜ立ち食いをするのか」と聞くと、「座るより早く食べられる」「タッチ&ゴー」「立って食ったほうが画的にもカッコよくない?」との反応。

東京・半蔵門には、なんと行列ができる立ち食いそば店が。記者は「“早い”“安い”がウリの立ち食いなのに、並ぶってだいぶ矛盾」と不思議そう。全国から客が訪れるという『そばうさ』の看板メニューは『バジル冷そば』。バジルたっぷりのつけダレで、そば、ベーコン、レタスなどを味わう。レモンも添えてさっぱりと。記者は「パスタより美味しいかも」と驚き。

なぜ日本人は立ち食いを愛するのか。食文化史研究家によると、立ち食い文化のルーツは江戸時代に発生した明暦の大火(1657年)にあるのではないかという。復興のために全国から集まった大工などの職人は体が重くなると動けないため、立ち食いの屋台で「サッと食ってスーっと去るのが粋」という価値観を生んだとか。屋台だった立ち食い店は、東京オリンピックを機に、固定の店舗に移り変わっていったそうだ。

立ち食いには健康効果がある可能性も。“家でも立ち食い”を実践している池田さんご夫妻は、夫がアスリート。立ち食いを3年続けているが、「姿勢が良くなって、競技成績も良くなった」とのこと。厚生労働省の調査では「1日8時間座っていると死亡リスクが上昇する」との報告も。医師が「座った状態は血流が悪く、立ち食いは血糖値の急上昇を抑える効果が期待できる」と説明すると、スタジオは驚きに包まれた。

写真提供:(C)日テレ

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