雑な接客に客への罵倒、「二度と来んな!」と追い出されても2時間待ちの大人気 名古屋にある「日本一接客態度の悪い店」とは
2024.3.21 11:203月20日放送の『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』で、“日本一接客態度の悪い店”と呼ばれる名古屋市のカフェを紹介。ひどい扱いを受けるにもかかわらず2時間待ちにもなるという人気の店をコマツバーラディレクターが体験した。
番組の名物キャラでもあるおじさんディレクター・コマツバーラが、若者の街である渋谷で令和の最先端を探る『日本列島 渋谷の旅』。
この日も渋谷でロケをしていると、暖かいドリンクの差し入れをしてくれた女性が。「応援してます!(コマツバーラが)有名人なんで、逆に」と差し入れくれたこの女性は19歳の音大生・鎌田さん。彼女に“最先端”について聞いてみると、「接客態度の悪いお店」との答えが。とても接客態度が悪いというそのお店は、逆にその態度の悪さを楽しむために行くお客さんで大人気になっているのだという。
この話が気になったコマツバーラは後日、鎌田さんと一緒に名古屋にあるうわさのお店「the LAZY HOUSE」へ。早速お店を訪ねてみるも、看板には「the BAKE HOUSE」という別の店名が出ている。お店に入ってもごく普通のオシャレなカフェで、接客態度も悪いどころかものすごく感じの良い対応だ。不思議に思ったコマツバーラはオーナーの竹原さんに詳しく話を聞いてみる。すると「“日本一接客態度の悪い店”は夜から。それまでは「the BAKE HOUSE」っていう普通のカフェをやっていて、接客態度めっちゃイイです」とのこと。鎌田さんも「これがどう豹変(ひょうへん)するのか楽しみ!」ということで、2人は改めて夜に来店してみることに。
夕方5時半、再びお店を訪れてみると、すでに10人以上の長蛇の列ができていた。みんな態度の悪い店を求めてやってきたのだ。入口前で店員さんから簡単な説明を受けた2人は早速店内へ。するとお昼にはとても丁寧に対応してくれていたオーナーが「…奥!行け!……奥っ!」と愛想のかけらもない対応を見せる。メニューも離れた場所からテーブルに向かって適当に放り投げておしまい。その内容も「友達が1人もいないお前らのために用意したマンゴーと生ハムのカプレーゼ」「タコのウインナーしか食べたこと無いやつに、おいしいソーセージ教えてやる」と、おおよそ飲食店のメニューとは思えないネーミング。注文を取る際には席を立たせて店員が座って注文を聞いたり、番号で注文できなかったお客さんに怒鳴り散らしたりとやりたい放題。食器もテーブルごとに適当に置き、提供された料理も雑に置かれ、多少こぼれようとお構いなしだ。
もちろんお客さんもそんな雑な対応を楽しむために来ているので、どれだけ雑に扱われようと基本みんな笑顔。こぼれた料理を写真に収めるなど、雑な対応を満喫していた。さらにお客さんたちの楽しみの一つが、竹原オーナーによる“あだ名つけタイム”。お客さんをパッと見た印象で思いついたあだ名をおしぼりの袋に書いて渡すのだが、ある男性には「早く友達に金返せよ」、その連れの女性には「ドン・キホーテで全てが揃う顔」と、失礼極まりないあだ名ばかりだった。
そうこうしている間にコマツバーラと鎌田さんの席にも注文していたピザが到着。しかしそのピザは雑に置かれただけでなく、切り方も適当に切り込みを入れただけという雑っぷり。しかし見た目に反して味は抜群らしく2人もおいしい!」と口を揃える。
食事を食べ終えた2人はお金を奪い取るようにお会計をされ、「敷地から出ていけ」「早く帰れ!」「二度と来んな!」と追い立てられるように店を後にすることに。余韻も冷めやらないうちに店内からオーナーと店員さんが見送りに来てくれたが、店のドアを一歩出た瞬間、さっきまでの雑な態度がウソのように、昼間の時のような丁寧な対応になっていた。店内での鋭い目つきから穏やかな目つきへと変わっていたオーナーの竹原さんも「数々の失礼をすみませんでした」と平謝り。接客にあたっては「基本的にどんなに悪態ついても、最終的にお客さんを笑わせること」を大事にしているというオーナー。その言葉通り、店を出る人の表情はみんな笑顔だった。
スタジオゲストのお笑い芸人・劇団ひとりはこのコンセプトについて「全然理解できなかったです。日本一イライラする客になると思います」と、肌が合わないような感覚を口にした。また、お笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二は、子供にも大声で返事をするよう怒鳴っていた店員を見て「逆に子供に対していい教育かなと思った」と語りつつ「大喜利強かったんで…“ドン・キホーテでそろえられる顔”って、僕絶対浮かばないんですよ…」と芸人らしい感想も口にした。
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