最終回直前に怒とうの展開…SNSでも「これあと1話で収まる！？」の声『厨房のありす』第9話

3月17日に日本テレビ系日曜ドラマ『厨房のありす』の第9話が放送された。

（※以下、ネタバレを含みます）
「料理は化学です」が口癖の八重森ありす（門脇麦）は、自閉スペクトラム症（ASD）の特性ゆえ、生きづらさを抱えながらも、化学の理論に基づき “やさしいごはん”を振る舞う天才料理人であった。ありすと、ありすのお店『ありすのお勝手』のアルバイト・酒江倖生（永瀬廉）は、共に自分の親を失った2つの事件を究明すべく動き始めた。

ありすの母・五條未知子（国仲涼子）が命を落とした25年前に起きた研究所の火災と、倖生の父・十嶋晃生（竹財輝之助）が罪を着せられ、晃生を自殺に追いやった横領事件、2つの事件は徐々につながり始める。

五條誠士（萩原聖人）が八重森心護（大森南朋）に対し「美知子（ありすの実母）が“殺された”と知ったらありすはどうなる」という発言を耳にした心護の大学の出入り業者・松浦百花（大友花恋）はその事実をありすと倖生に告げる。

真実を知るべく母の死について問い詰めるも心護は、かたくなに語ろうとしない。ありすと倖生は百花を加えて事件を推理。心護が誠士に対して“火事も横領も隠せない”と言っていたことから火事と横領が同一人物の可能性が高いと推測する百花。身をていしてありすを火事から救った誠士や、ありすを育てた心護が犯人とは考え難いありすと倖生。

2人は、研究所の火事を知る元研究員・温田（岡部たかし）を雑誌の取材と偽って訪問。温田は、火事のことについては語ろうとはしなかったが、ありすは“ジエチル亜鉛”という自然発火性がある物質に丸が付けられている紙を発見した。変装していたありすだったが、ありすの幼少期を知る温田はその面影などから正体に気づくと後日『ありすのお勝手』に来店。そこで温田は、「あの火事は放火だよ」と衝撃的な発言。続けて、ジエチル亜鉛をわざわざ研究室に持ち込み、自然発火に見せかけて意図的に火を放った人物がおり、それができたのは当時、研究室のカギの暗証番号を知っていた心護、誠士、誠士の妻・五條蒔子（木村多江）、亡くなった未知子と晃生であることも補足した。火事の直前にジエチル亜鉛が“八重森心護”名義で発注されていたことを百花から知らされた倖生は、心護へ疑いの目を向ける。

待ち受ける真実を恐れるありすに対し、倖生はどんなことがあっても「一緒に受け止める」と語りかけ、2人は初めて恋人であることを認識しあった。ここのシーンでは「倖生くんの声が優しい」「今の倖生くんの話し方愛おしすぎる」と反響が多く寄せられており、日テレドラマ公式YouTubeにて公開されている切り出し動画には100件近いコメントが寄せられている。

翌日、ありすは蒔子に直接真相を尋ねに向かい、放火の疑いが強いことをありすから聞いた蒔子は驚きの反応。誠士に対して放火のことを話そうとするありすを慌てて静止し、ありすの実の父親がありすであることを明かした。

2人が改めて、心護に真相を尋ねると「そんなこと知る必要ない。もう全部終わったんだ」と珍しくありすの前で大きな声を出す心護。これにはありすも「自閉症の子どもだからずっと騙（だま）し続けられると思っていたんですか」と感情的になり家を飛び出してしまう。SNS上では「ありすと心護さんの関係が壊れていく…」「心護さん何を守ってるんだろ？」と心護への不信感が募るコメントも多く見られた。

ありすの親友・三ツ沢和紗（前田敦子）もありすを捜索。その後発見されたありすは、自分の家族について「私の周りにはウソばかりです」と涙ながらに嘆く。そんなありすをそっと抱きしめた和紗は、「私はありすのそばにいるだろう。それもウソだと思う？」とあらためて友情を確かめあった。

そんな中、『五條製薬』の創立250年パーティーの開催を知ったありすは、放火と横領の全ての真相を明らかにすべくパーティーに参加すると、誠士の部屋へ出向く。そして心護も、「本当のことを話しに来ました」と会長・五條道隆（北大路欣也）の前に姿を見せた。ネット上の投稿でも「最終回に向けて怒とうの展開」「これあと1話で収まる！？」「最終回までミステリーすぎる」と畳み掛けるような展開の数々に視聴者も盛り上がっている様子だった。

次回3月24日放送の最終回では、ありすと倖生に対し、誠士がついに真犯人の名を…また道隆に対し25年前の火事のこと心護が打ち明けようとすると蒔子は激しく動揺。物語は衝撃の結末を迎える。

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写真提供：（C）日テレ