パリ三ツ星出身の“神の手”シェフが春の新作ディナーを披露 赤字上等の絶品コース『オモウマい店』
2024.3.15 11:203月12日放送の『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』は、パリの三ツ星レストランの元シェフの店『Giro』を再訪。春の新作フレンチを紹介した。
店主の藤田二郎さん(63)はパリの三ツ星レストラン『ピエール・ガニェール』出身。大阪市中心部の雑居ビルにある店を1人で切り盛りしている。赤字覚悟の激安フレンチをふるまう藤田さん。店は繁盛しているが、「だってもうかんないやろ、ぶっちゃけ。こんだけテレビで有名になっても」という。スタジオでは番組MCのヒロミが「値段上げた方がいいって」。
カメラは最新のディナーコースを作る厨房(ちゅうぼう)に密着。最高の素材を、一つひとつ手間をかけて仕込むのがGiro流。メインとなるオーストラリア産牛フィレは、下味を付けて、周囲をひもで縛る。焼く時に肉汁が流れ出ないようにするためだという。ソースは、鶏皮や牛すじなどで作るブヨンと、ポルトガルのマデラワインを使ったマデラソース。
コースの魚料理は、ニューカレドニアで育てられる世界最高レベルのブランド『天使の海老』を添えた『ホタテ貝のムースリーヌ』。厳選した素材を使い、時間をかけて仕込む料理。光熱費もそれだけかかる。藤田さんからは「フランス料理が一番もうかんねえよ」と愚痴が。「ぶっちゃけ、レトルトの出汁を使ったっていいわけだからさ。自分で作るところが男なんだよ。男」と藤田さん。
コースのスープは『カリフラワーとリンゴのポタージュ』。少しカレーの風味を利かせている。前菜はフォアグラのテリーヌ。さらにデザートはシュークリーム、ガトーショコラ、クレーム・キャラメル、洋梨のタルトポワールからなる『季節の4種盛り』。このコース、全7品でなんと6,200円。スタジオからは「これは安いよ」「おかしいっす」と驚きの声が絶えなかった。