アニメ『薬屋のひとりごと』 “青い薔薇”を巡る猫猫と羅漢の攻防戦が終わり、ついに直接対決へ「とうとう猫猫に火がついた」

2024.3.12 18:25

アニメ『薬屋のひとりごと』の第22話『青い薔薇(そうび)』が3月9日に放送された。玉葉妃(ギョクヨウヒ)の妊娠が確かなものとなり、翡翠宮で穏やかな日々を過ごす猫猫(マオマオ)。そんなある日、壬氏(ジンシ)から次の園遊会で青い薔薇が必要になったと相談された猫猫は、羅漢(ラカン)がその難題を画策したことに気づき、負けるものかと、青い薔薇を咲かせることに挑戦する。

(以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)

◆羅漢からの難題“青い薔薇”作りに挑戦

玉葉妃の妊娠が正式に判明し、猫猫の働く翡翠宮も祝福ムードで穏やかな日々が過ぎていた。一方その頃、壬氏は軍師の羅漢から、かつて宮中によく生けていたという“青い薔薇”を来月の園遊会でまた皆で愛でたいという依頼を持ちかけられていた。しかし、今は薔薇の季節ではなく、そもそも青い薔薇など壬氏も見たことがない。困った壬氏は猫猫を呼びつけて相談することに。

壬氏から青い薔薇の話を聞かされた猫猫だが、植物にある程度詳しい彼女すらも青い薔薇など見たことがなく、「幻覚剤は流行っていませんか?」と壬氏に尋ねる始末。しかし、一旦は断ろうとした猫猫だったが、奥歯に物が挟まったような態度の壬氏を見て、この依頼の影には軍師の羅漢の存在があると勘付く。「どうせなら、あのにやけたモノクルをかち割ってやる」と決意を固めた猫猫は「できるかわかりませんが、やるだけやってみます」と青い薔薇作りに挑戦することを決めた。

◆羅漢の視界に入る人間は…

まず猫猫は天窓のある蒸気風呂を建てさせた。あたためた部屋で薔薇を育てることで、花が開花の季節を間違えてくれるかもしれないという算段だ。この蒸気風呂の中に薔薇の株を100以上持ち込み、猫猫の青い薔薇栽培計画が始まった。

下女の小蘭(シャオラン)と一緒に、寝る間も惜しまず、毎日のように丁寧に世話を続ける猫猫。温度調整には細心の注意を払い、晴れた日は外に出して日光を浴びさせ、寒さが戻った日は、徹夜で小屋をあたためる。余計な芽は摘み取り、栄養を集中させる。しかし、猫猫の努力も虚しく、青い薔薇が咲くどころか、蕾(つぼみ)すらもつかない。日に日にやつれていき、小蘭や周りの侍女からも心配される猫猫。そんな猫猫の心の安らぎになったのは、爪紅(つまくれない)。花街では一般的なおしゃれで、猫猫が小蘭に教えたのをきっかけに、侍女たちの間で流行しつつあった。

そんな中、薔薇の苗木についに1つ、蕾がつき、喜ぶ猫猫と小蘭。

そしてついに迎えた園遊会当日。壬氏が皇帝と皇太后の前に、花瓶を持って現れた。花瓶には“青い薔薇”を筆頭に、赤、黄、白、桃、黒、紫、緑と色とりどりの薔薇の蕾が生けられていた。
満足げに薔薇を愛でる皇帝。一方、見ていた官たちの中、悔しげに顔を歪める者が。羅漢は食事をとりながら、退屈そうに「なんと嫌味な…」とポツリと呟いた。

猫猫が“青い薔薇”を作った方法はとても単純で、白い蕾のついた薔薇に、青く色付けした水を吸わせただけ。壬氏に種明かしした猫猫は「実際、骨が折れたのは、薔薇の花を咲かせるまでだ」と語った。
そして猫猫は高順(ガオシュン)から桐の箱を受け取る。
猫猫は桐の箱を胸に抱き「あとは、いけ好かないやつにひと泡吹かせるだけだ」とニヤリと笑うのであった。

所変わって、園遊会が終わり、とぼとぼと歩く羅漢。
“他者は全てボードゲームの駒でしかなく、適所に配置する事で成り上がった“という羅漢の視界に入る人間は、全て将棋の駒や碁石に見える。そんな彼の目の前に、ついに猫猫が現れる。その指には、赤い爪紅が施されていた。

SNS上では「ついに直接対峙するのか…!」「とうとう猫猫に火がつきましたね」「いよいよ最終章ですね」と、今後の羅漢と猫猫の直接対決に期待する声が多く上がった。

『薬屋のひとりごと』次話は、3月16日(土)よる24時55分、日本テレビ系にて放送予定。

画像提供:©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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