安達祐実 『家なき子』子役イメージからの脱却は元・夫が撮影した写真集がきっかけ…“ありのままの自分が許される”

2024.3.12 09:45

俳優の安達祐実が2月29日(木)放送の、日本テレビ系情報番組『DayDay.』(月~金/あさ9時~)のゲストから人生を楽しく生きる極意を学ぶコーナー『楽しみ学』に生出演。ワンオペ育児や、子役のイメージに苦労した過去を明かした。さらに、日常を切り取った素の安達の姿が話題となった写真集での転機を語った。

今年で俳優生活41年を迎える安達は、12歳の時にドラマ『家なき子』で一斉を風靡(ふうび)。最高視聴率は37.2%を獲得し、新語・流行語大賞にも選ばれるなど華々しい経歴を持つ。私生活では2度の結婚を経験し、現在は2人の子どもを育てるシングルマザー。

仕事と育児の両立を目指していたが、代表作のドラマ『家なき子』のイメージがつきすぎ思うように役がもらえず、子役から脱却できない状態が続いた。しかし、ある写真がきっかけで俳優業も再び脚光を浴び始め、インスタのフォロワー数は115万人越え、YouTubeでの動画は驚異の900万回の再生を生み出している。

■初めて経験した育児

2006年に長女を出産した安達。MCの武田真一が「初めての子育てはやっぱり大変だったでしょう?」と問いかけると、「育児の不安もあったんですけど、楽しかったりかわいかったり。そっちの方が勝っていた感じではありました」と当時を振り返った。

MCの南海キャンディーズ・山里亮太が「芸人さんとの結婚は大変でしたか?もしなんかあったら勉強しておこうと思って」と質問し、スタジオは笑いに包まれた。その問いかけに安達は笑いながらも「賞レースの前とかはちょっとピリついたりしますね」と答えた。

その後、離婚をし「ワンオペの育児は本当に大変で。自分が20代で若かったのもあるんですけど。肩ひじ張ってたというか、なかなか周りに助けを求められなくて、結構大変だなとすごく感じました」と安達は当時の苦労を告白。人に悩みを相談するということがなかなかできないタイプだと話す安達は、「背負いこんで、でもみんなやっていることだから自分もやらなきゃって思っちゃう」と過去の本音を明かした。

また、スケジュールが読めない特殊な仕事ということもあり、シッターさんにお願いすることもあったというが、「お願いすると金銭的にも何のために働いているのかと思うこともあった」と話すも、「でも結局、お芝居でストレス発散する形だったかな」と仕事が支えになっていたと語った。

安達は仕事について、「プライベートでは母になったり変化があったんですけど、『家なき子』のイメージが強すぎて、仕事としてはなかなか難しくて。どんな役をやってもこの(『家なき子』の)イメージで、ここから抜けるというのができずに、オファーが少なくなったり」とイメージに苦しめられた過去を告白。「見た目はちょっと若く見えるけど、実際には母親で、どこのポジションで使っていいのかが分かりずらい」と言われたこともあると明かした。

■人生の転機となった私生活の写真

1つ目の『楽しみ学』のキーワードは“俳優・安達祐実を演じて生きるのをやめた”。

安達は「カメラマンの方と2回目の結婚をすることになって、その方と出会ってカメラの前で、ありのままの自分でいることが許されるんだっていうのを実感して」と考え方が変わったきっかけを明かした。

普段からすごい安達祐実を演じてというわけではなかったが、「人にどう見られるかを気にしてずっと生きていたけど、私が私であるということを人に見せることによって、相手のことも安心させられるというか。私に力が入っていると相手の方も力が入っちゃうから、私がオープンでいることが相手をリラックスさせることができて、人と人としてのつながりができてくるっていうことを実感しました」と語った。

山里は「勝手に自分を作ってそれに押し込めている時って苦しいですもんね」と共感すると、安達も「苦しいですよね。たぶんその苦しさが相手に伝わっていたりしてたと思うんですけど、甘えられるようになりました」と笑顔を見せた。

カメラマンである安達の元・夫が撮影した、日常を切り抜いた写真は2019年には写真集『我我』として発売。夫が撮影した写真を見た安達は「自分ってこういう人間なんだとか…写真を見ることによって自分を理解できた」と変化があったことを話した。

この写真集は多くの方から反応があったという。「安達祐実という俳優として見るのではなくて、ただ一人の妻だったり、母だったり、女の人という感覚で見てもらえたのでうれしかったです」と発売当時の反応を振り返った。

■安達祐実の人生を楽しく生きる極意、“楽しみ学”とは?

安達の人生の“楽しみ学”とは「楽な道を歩くことも悪くない」と告白。

「楽をするっていうと、ちょっと怠けるみたいな印象があるんですけど、そんなに頑張りすぎないで、もうちょっと肩の力を抜いて、“こっちの方が楽しそう”とか“こっちの方が楽かもな”って方には時々はいってもいい。頑張る時期は必要だけど、でも楽しむ方を大切にすることがあってもいいんじゃないかな?」と自身の考えを話した。山里も「楽しちゃっているなとブレーキを踏もうとしている時には、“それの何がいけないの?”って甘くなって、そっちに全力で進む。その時の自分を見直して、“これ、私じゃん”というのがすごく大切な時間なんですよね」と共感。

DayDay.木曜メンバーでモデルの亜希は「すごくお奇麗になられたなとずっと思っていたので、何か変化があったんだろうなって」と、変化に気づいていたことを安達に伝えると、安達は「えー!うれしい!」とかわらしい笑顔を見せた。山里が「めちゃくちゃ楽しそうですもんね」と問いかけると、「すごい楽しくて。仕事も楽しくなりましたね!」と明るく答えた。

最後に安達が出演する舞台『ボイラーマン』について、「劇作家・赤堀雅秋さんの新作公演で“彷徨(さまよ)う9人の一夜の物語”です。特に何かが起こるお話ではないのですが、人々の息苦しさと自由のはざまが見れると思うので、ぜひ見に来てください」とメッセージを送り、コーナーを締めくくった。

【出演情報】
舞台『ボイラーマン』
3月7日(木)~3月20日(水・祝)下北沢・本多劇場にて開幕
出演:田中哲司 安達祐実 でんでん 村岡希美 水澤紳吾 樋口日奈 薬丸翔 井上向日葵
作・演出・出演:赤堀雅秋

公式HPはこちら

写真提供:(C)日テレ

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