増子敦貴 ハク役に「運命を感じる。と、思う所存です」と天然あいさつ 舞台『千と千尋の神隠し』製作会見
2024.3.3 17:30
3月11日から帝国劇場をはじめロンドンでも上演される、舞台『千と千尋の神隠し』の製作会見が2月29日に都内で行われ、ハク役を務める醍醐虎汰朗、三浦宏規、増子敦貴（トリプルキャスト）を含む総勢22名の豪華キャスト・スタッフが登壇した。
原作は、2001年に公開された宮崎駿監督による不朽の名作。2022年に英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクターのジョン・ケアード氏翻案・演出により舞台化された。2023年の再演をへて、今年3月から6月まで日本で全国ツアーを行い、並行して4月から8月にかけてロンドンでの公演も予定されている。ロンドン・コロシアムで、日本人キャストによる日本語での海外上演としては演劇史上最大規模とされており、注目が集まっている。
冒頭のあいさつで醍醐は「前回、前々回に引き続きこうしてまたハク役を務められること、“千尋”のみなさんの小さくて大きい背中を間近で見れることをうれしく思います。今回も胸を張って精一杯務めていきたいと思います」とオリジナルキャストとして力強いコメント。
同じくオリジナルキャストの三浦は「前回の名古屋公演で卒業宣言をさせてもらったんですけど…（笑）」と気まずそうに話始めると登壇者から笑いが起きる場面も。「奇跡がかみ合いまして、再び出演できることになりました」と喜びを語った。
今回からの新キャストの増子は第一声から「おはようございます！！」と大きめの声であいさつ、その元気の良さに会場が一瞬にして和やかな空気に包まれた。「今年、実は年男でして。さらにそこに付け加え宮崎駿さんと全く同じ誕生日、ちょっと運命を感じる。と、思う所存です。ハクのように、竜のように天高く舞い上がって…舞い上がる？」と独特な表現でうれしさを話し、キャスト陣からは笑いが起きるも「とにかく、全力で頑張ります！よろしくお願いします」と初々しく締めた。
質疑応答の終盤で、記者から「自身の役を【〇〇な（役名）です】とキャッチフレーズをつけてアピールしてほしい」と大喜利的な質問がされ、一番に指名された醍醐は「ちょっと待ってください…」と困惑。「めっちゃ難しい…みんな何て答えるんですか？ちょっと分かんない」と助けを求めながらも「キレキレなハクだと思います」と一言で表現し、座り込むかわいらしい姿もみられた。
三浦は、話し始める前に他のキャストからいじられ「稽古に来ないハクとか言うな！」とツッコみ仲の良さが伝わってくる場面も。そんな三浦は「幻のハク！」と命名。 増子は「東北出身なんですけど色白でよく消えそうと言われるので、“消えそうなハク”で！」と三者三様のアピールの仕方となった。
対照的に、リン/千尋の母役の妃海 風、華 優希、実咲凜音の3人はまとめてのキャッチフレーズでアピール。偶然に3人とも元宝塚歌劇団の娘役だったこともあり、宝塚歌劇のモットーである「清く 正しく 美しく」をもじって、「清いリン」「正しいリン」「美しいリン」と表現した。息のぴったりあったテンポ感に司会からは「即興ですので」と補足が入り笑いに包まれる会見となった。
舞台『千と千尋の神隠し』
2024年3月11日〜30日 東京 帝国劇場
2024年4月30日〜8月24日 ロンドン ロンドン・コロシアム
2024年4月7日〜4月20日 愛知 御園座
2024年4月27日〜5月19日 福岡 博多座
2024年5月27日〜6月6日 大阪 梅田芸術劇場メインホール
2024年6月15日〜6月20日 北海道 札幌文化芸術劇場 hitaru
千尋役：橋本環奈/上白石萌音/川栄李奈/福地桃子
ハク役：醍醐虎汰朗/三浦宏規/増子敦貴(GENIC)
カオナシ役：森山開次/小㞍健太/山野 光/中川 賢
リン/千尋の母 役：妃海 風/華 優希/実咲凜音
釜爺役：田口トモロヲ/橋本さとし/宮崎吐夢
湯婆婆/銭婆 役：夏木マリ/朴 璐美/羽野晶紀/春風ひとみ
写真提供：©︎entax
