杉咲花「これ以上ないくらいの安心感」 苦境の中で救われた、恋人役・若葉竜也からの何気ない一言とは?
2024.3.1 12:35【ZIP!×entax】
日本テレビ系 朝の情報番組『ZIP!』の地上波未公開シーンをお届けするコラボ記事『ZIP!×entax』。今回は『第78回 毎日映画コンクール』に登場した杉咲花への番組単独インタビューをピックアップ。役者としてだけでなく製作側にも立ったという自身の貴重なエピソードから共演者との裏話、今ハマっている食べ物まで幅広く語ってくれた。
■撮影前の〇〇にも参加!役者の垣根を越えた作品への思い
1946年から続く由緒ある映画賞『毎日映画コンクール』の表彰式が今年も開催。日本映画界を代表する顔ぶれが一堂に集結するなか、女優主演賞には映画『市子』(2023年12月公開)に出演した杉咲が選ばれた。本作は、恋人からプロポーズを受けた翌日に失踪する川辺市子(演:杉咲花)の壮絶な人生をたどっていく物語。
杉咲は受賞について「まだ上映が続いている映画なので、これを機に興味を持ってくださる方が増えたらうれしいなと思います」とコメント。また、自身の演技で評価されたと思う点を聞かれると「自分ではなかなかわからないんですけど…」と前置きしつつ、「細々と上映されていた作品なので、こんなにもたくさんの方々が映画を観てくださったことがすごくうれしい。口コミで広がっていったところもあると思うので、観てくださった方々のおかげですね」と感謝の気持ちを伝えた。
そして、本作ではなんと杉咲自身が“ロケハン”から参加。珍しい経験ができたと笑顔で振り返る。「今回は監督が声をかけてくださり、元々ある(俳優という)役割から垣根を越えて、良いものを作っていくために議論の時間を大切にできる現場だった。それは撮影だけではなく、どのようにお客様に届けていけるかということも話し合ってきましたし、そういう時間がより物語を豊かにしてくれたんじゃないかなと感じます」。
■自身を救ってくれた、恋人役のある“一言”
杉咲が演じた市子は感情表現が非常に難しい役柄。特に印象に残っているシーンを挙げてもらうと、「自分の想像からはみ出すような感覚になったのは、プロポーズを受けるシーンですかね」と迷いながらも明かしてくれた。「撮影は何度もアングルを変えて撮るんですけど、やっていくうちに自分の感覚として鮮度が失われてしまって、最初にやったときと同じ熱量で現場に立つことが難しくなってしまった」。
杉咲は今までも、いわゆる“壁”に直面したときには共演者から優しくフォローしてもらうことが多かったそうだが、今回の撮影では自身の恋人役を務めた若葉竜也(わかば りゅうや)の一言に驚いたと話す。
「若葉さんは私の状況を見て、笑って“精根尽き果てたね”って言ったんですよ(笑)。それに拍子抜けをして。こんなにも肩の力を抜いて、そこで起きていることをそのまま受け止めてくれる人っているんだって。これ以上ないくらいの安心感を与えてもらって、それがあったから1度リセットして撮影に臨むことができました」。
■4皿食べちゃう?ハマっている「〇〇焼き」
全力で役に向き合った結果、見事女優主演賞に輝いた杉咲。「今、自身に〇〇賞を与えるとしたら?」という質問には、「“きょうは食べていいで賞”です」と回答。続けて「きょうはモリモリごはん食べようかな(笑)。実は(事務所の)社長がきょう、焼き肉に連れていってくれるということなので焼き肉を食べてきます!」とにっこり。お気に入りの焼き肉店があるという杉咲は、大好きなメニューも告白。「山芋焼きっていうのがあって、それがすごくおいしい。1皿に8枚くらい輪切りになった山芋が乗っているんですけど、4皿くらい食べちゃうんですよ!」と、意外にも食いしん坊な一面を見せた。
また、俳優業で多忙な毎日を送るなか、心身を癒やすために「白湯を作るのにハマっています。去年1人旅を初めてして、盛岡に行ってきたんですけど、盛岡で有名な南部鉄器を購入した。それが鉄分がよくとれる鉄瓶で、普通に飲む水よりも口当たりがめちゃくちゃまろやかになって。すごくおいしいんですよね!それを毎朝のルーティーンにしてます」と、私生活でのエピソードも明かしてくれた。