アニメ『薬屋のひとりごと』幻の“蘇(よみがえ)りの薬”の存在を知った猫猫の高笑いにSNS騒然「主人公がしていい顔じゃない」

2024.2.28 17:45

アニメ『薬屋のひとりごと』の第20話『曼荼羅華(まんだらげ)』が2月24日に放送された。祭事に乱入して、大怪我を負うも壬氏(ジンシ)を救った猫猫(マオマオ)。祭事を執り行っていた壬氏の立場や、意外な人物まで関わっていたこの事件について、その恐ろしさを感じる猫猫。そして、猫猫はありえない薬の存在を知る。

(以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)

◆重要参考人・翠苓(スイレイ)が突然の死!

祭事に乱入して、大怪我を負うも壬氏を救った猫猫。壬氏の部屋に運び込まれた猫猫は壬氏、高順(ガオシュン)、馬閃(バセン)を前に祭具の盗難事件や、祭具の管理者の死亡など、祭事にまつわる一連の事件のつながりを推理する。

「あれは、偶然が重なり合った事故です。しかしまるで意図的に偶然が引き寄せられたようでした」と語る猫猫。礼部の高官である浩然(コウネン)が亡くなったこと、小屋でぼやが起き、同時に別の場所で祭具が盗まれたこと、ほぼ同時期に祭具の管理者が食中毒で倒れたこと、低温で溶ける特殊金属を作れる彫金細工師が亡くなったこと。「彫金細工師は恐らく何も知らず、依頼された通りに祭事の金具を作ったのだと思います」「祭事で事故が起きれば職人も不審に思います。その前に消してしまえば、依頼人の名も、低温で溶ける金属の技術も闇に葬られ、とても都合がよかったでしょう」と推理を語る。一方、猫猫にもわからないことがあった。それは、なぜ壬氏が命を狙われたのか?馬閃、高順と話す彼の姿を見ながら「何者なんだよ、こいつ」とつぶやく猫猫。

しかし数日後、猫猫の元に衝撃的なニュースが届く。一連の事件の重要参考人だった翠苓が服毒自殺したと言うのだ。翠苓の死により、事件の捜査は終了する予定と聞かされた猫猫は「本当にこれで終わりなのか?それ以前に、翠苓は自殺するような女だろうか?」とその死に疑問を抱く。猫猫は好奇心のおもむくまま、壬氏、高順とともに死体置き場へと向かった。

◆“蘇(よみがえ)りの薬”の存在に猫猫も大興奮!

猫猫には翠苓の死について1つ、引っかかることがあった。それは生前の翠苓が畑で育てていた曼荼羅華。曼荼羅華は別名『朝鮮朝顔』といい、異国では薬によく使われるという。猫猫は検死を担当した医官に「官女が飲んだ毒に“曼荼羅華”が使われていませんでしたか?」と尋ねる。医官の奥歯にものの挟まったような返答にしびれを切らした猫猫は制止を振り切り、無理やり棺桶(かんおけ)をこじ開けた。棺(ひつぎ)に入っていたのは、翠苓ではない別の人物の遺体だった。

思わぬ展開にあぜんとする壬氏、高順。猫猫は彼らに「人を死んだように見せる薬があります」と語りかける。猫猫が幼少期に読んでいた本に書いてあったというその薬は、遠い異国にあるといい、人を1度殺し、蘇らせる作用を持つ。猛毒と猛毒を一定の調整で合わせることで、毒が相殺し、死んだはずの人間がしばらくののち息を吹き返すという。そして、その材料は、フグ毒と曼荼羅華だった。数々の事件を事故に見せかけた知識、それをやってのける度胸、自分の命を賭けの代償にしてまで皆をだまそうとしたしたたかさ、そして、幻の“人を死んだように見せる薬”の存在…。

猫猫は「生きていたら、会いたいですね!こんな人物がさっさとくたばってはおもしろくないだろう!蘇りの妙薬!絶対に作り方を教えてもらう!!!」と高笑いしながら、翠苓との直接対決を誓ったのだった。

SNS上では猫猫の悪魔のような高笑いに「周囲のドン引きぶりが面白い」「主人公がしていい顔じゃないw」「悪役のそれ」と反応していた。

数日後の夜、壬氏と高順はある薬を飲んでいた。先に高順が飲み顔色一つ変えず「いつもと同じです」と言うと、「すなわち微妙な味だと…」と壬氏が鼻をつまんで一気に飲みこむ。顔をゆがませる壬氏に高順は「嫌なら飲まなくてもよろしいのに」と話す。「一応のけじめだ。宦官(かんがん)としてのな」「洗練された所作、天女の笑み、蜂蜜の声。後宮が現帝になった5年前に宦官となった、齢『二十四』の男。それが壬氏なのだ」「壬氏の仮面をかぶると決めてから、こうして毎日、男でなくす薬を飲み続けている」と思いをはせる壬氏。

このシーンにSNS上では「壬氏様の秘密も徐々に…」「壬氏さまは一体何者?」と、壬氏の正体も気になる様子が見られた。

一方、後宮でも大きな変化の波が押し寄せていた。阿多妃(アードゥオヒ)の代わりに入ってきた楼蘭妃(ロウランヒ)はかなりの派手好きで髪も化粧もころころ変わり、以前は実用的で無駄のなかった柘榴宮(ざくろきゅう)は、いまや絢爛(けんらん)で華やかに。そんな楼蘭妃は、父親が先の皇太后に気に入られた重臣であり、皇帝も下手に扱う訳にはいかず、扱いに困っているという。変わり者の妃の登場により、後宮のウワサ話は楼蘭妃の話題でもちきりに。

そんな中玉葉妃の月経が途絶え、妊娠の可能性も出てきた。猫猫は玉葉妃の世話のため、再びその後宮に戻ることになったところで、20話が終了した。

SNS上では「楼蘭妃もっと深堀りして欲しい」「翠苓とか楼蘭妃とかこれだけ伏線張っているんだから、3クールは絶対あるでしょ」「意味深…」と、楼蘭妃というさらなる謎の登場に、期待感が高まっているようだった。

『薬屋のひとりごと』次話は、3月2日(土)よる24時55分、日本テレビ系にて放送予定。

画像提供:©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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