カズレーザー 花粉症を治す“お米”が誕生…?わずか1年でアレルギーが治せる時代がすぐそこに
2024.2.28 11:45お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が27日に放送された。今回は『2024年 アレルギーの最新事情!』をテーマに、『国民病の新治療法 花粉症が1年で根治可能に…』という講義で、花粉症の研究・治療のエキスパートが、世界三大アレルギーの1つ、日本のスギ花粉症の最新研究について解説を行った。
そもそも花粉症は、人体で作られる『IgE抗体』に花粉が付着することによって肥満細胞を刺激し、中から『ヒスタミン』が分泌されることで症状が起こるが、専門家はこの反応を利用した薬剤『オマリズマブ』を紹介。IgE抗体の根元にオマリズマブが付着することで肥満細胞への反応を抑制する働きがあるとした。ただし、この薬剤そのものにアレルギー反応を引き起こす可能性があるうえに、保険適用でも価格が非常に高額なため、一般的には普及していないという。
値段を抑えた治療薬としては、コンタクトレンズに使う抗ヒスタミン薬や粉末タイプの点鼻薬なども市販されているそうで、点鼻薬は鼻の粘膜に付着するとゲル化して鼻を刺激することなくコーティングできるそうだ。
これらの薬品だけでは花粉症の根治には至らないため、一般的に免疫療法というアレルギー物質を日常的に体内に取り込み免疫が反応しないように慣らしていく治療法がとられる。花粉のエキスが入っている錠剤などを舌の下に入れて、その後飲み込むという舌下免疫療法などがその代表例だ。しかし従来の免疫療法は、最低3年(推奨は5年)という長期間の治療が必要なため、途中でリタイアしてしまう患者も少なくない。
そこで最近ではウイルスや細菌感染に反応する『IgG抗体』を花粉に対して働かせる治療法が開発されており、花粉と合わせて体に害を及ぼさないウイルス『アジュバント』を体内に入れることで体にウイルスだと思わせ、花粉用のIgG抗体を作らせる取り組みがなされているという。専門家によればこれらの治療法によって花粉症が1年で根治する可能性があるそうだ。
そのほか、遺伝子組み換えによって花粉のタンパクを取り込んだ『花粉症緩和米』も研究が進んでおり、日常的に舌下療法を実践ができるようになると期待されている。カズレーザーは、こうした日常的に舌下療法を取り組める食品の開発に興味を示し「アジュバントと花粉米の定食があれば、最強ってことですね」とコメント。ゲスト出演した俳優の志田彩良も「毎年花粉の時期になると、病院に行くのがもう当たり前だって思っていたんですけど、これから治る未来があるのかもしれないなって思ったら、ほんとになんかワクワクしました」と期待を寄せた。