竹内涼真が見出した俳優・橘優輝 『最高の教師』で魅せた“怪演”は偶然生まれた?「思ったより嫌なヤツに見えた(笑)」
2024.2.27 08:45【ZIP!×entax】
日本テレビ系 朝の情報番組『ZIP!』の地上波未公開シーンをお届けするコラボ記事『ZIP!×entax』。今回はいま話題の人を紹介するコーナー『ハックツ!』に登場した“長髪”がトレードマークの21歳、俳優・橘優輝(たちばな ゆうき)をピックアップ。芸能界入りのきっかけとなった恩人・竹内涼真との出会いや、もう一人の“憧れの人”について、さらにはドラマ『最高の教師』で注目された“怪演”の意外な秘密を教えてくれた。
■大ベテランの芝居に感銘 「もっと自分もやれることがある」
2023年に俳優デビューをした橘は、その年7月期のドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』での不良生徒役の熱演が注目され話題に。現在放送中の『厨房のありす』(24年1月期)でも研究室に所属する学生役で起用され、3クール連続でドラマ作品に出演中。さらに2024年1月26日から公開の『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』では映画デビューも果たすなど、いま勢いに乗る若手俳優だ。
橘は中高の6年間を陸上競技に没頭。学生時代は「芸能界とは無縁だった」と振り返る。そんな彼が芸能界入りを目指したきっかけは4年前、演技を勉強するワークショップで俳優・竹内涼真と出会ったことだった。「当時はただ緊張していて、僕は緊張すると笑っちゃうんですけど、その笑った感じでの芝居を涼真さんが“いいね!”って言ってくださって。僕からすると、ただ緊張していただけだったので、何がいいのかわからなかった(笑)」。しかし、竹内のその一言によって「褒められたのでうれしくなっちゃって、余計(演技に)ハマった感じですね」と俳優への道を志すことを決めたという。
デビューして1年。まだまだ試行錯誤の日々ながら演技の仕事に楽しみを見出しているという橘は、恩人・竹内以外にも憧れているという大御所俳優の存在を明かす。「僕は『すばらしき世界』という映画がすごく好き。役所広司さんが好きすぎて、同じ映画を2〜3回見ることないんですけど『すばらしき世界』は何回でも見れちゃう。役所さんは三上っていう役を演じていて、刑務所に入っていた犯罪者が必死に生きるんですけど、なんかかわいげがあるんですよね。それがすごく好きで」
役所のことを「遠い存在」と表現しつつも、「役所さんの芝居を見ると、もっと自分もやれることがあるだろうなと思わせてくれる。明らかにいろいろ考えた結果、素晴らしい演技をしていると感じるので、自分ももっと考えようと思います」と強く意気込んだ。
■『最高の教師』で見せた“怪演”の秘密
橘が自身の“転機となった作品”と語るのが、不良生徒・迫田竜輝(さこたりゅうき)役を演じたドラマ『最高の教師』。相手を威嚇(いかく)する鋭い目つきと不気味なほほ笑みが視聴者の間で話題となったが、実はこれには“新人ならでは”の意外なエピソードが隠されていた。
「(撮影中は)ずっとテンパってる感じだったので、ただ思いっきりやるしかないと思い、笑うときも思いっきり“強く笑う”を(意識)してると、映像で見たときに思ったより嫌なヤツに見えた(笑)。引き離されないように必死についていってたら、その必死さが気味悪いように見えていた」
また、撮影現場には同世代が多くいたことで「自分が全然想像もできていないような話をしていて、ちゃんと上手いのにそこまで考えているんだと思った。そういう人たちと一緒にいれたことはいい経験だった」と、良い刺激をもらえたと振り返る。なかでも強く印象に残ったという加藤清史郎については、「本当に上手くて、しかもリードしてくれた」と絶賛。続けて「自分、アドリブで全然しゃべれなくて、そのときに“こういう話をする?”と提案してくれたり、“もっとしょうもない会話でいいんだよ”みたいなことを言ってくれて、清史郎くんには助けられてましたね」と、感謝の気持ちを明かした。