真田広之「全てのエピソードが宝物」ハリウッド初主演&プロデュースを務めた思いを語る【SHOGUN 将軍】
2024.2.21 12:55俳優・真田広之がハリウッド初主演・プロデュースを務めるドラマ『SHOGUN 将軍』のジャパンプレミア試写会が2月19日に開催され、真田をはじめ同キャストのコズモ・ジャーヴィス、アンナ・サワイ、平岳大、西岡德馬、二階堂ふみらが出席。作品への思いや名優・真田の“俳優スピリット”を豪華俳優人たちが語った。
本作は、戦国の日本を描いた小説“SHOGUN”を、『トップガン マーヴェリック』の原案を手掛けたマークスらが新たに映像化。徳川家康ら歴史上の⼈物にインスパイアされた『関ヶ原の戦い』前夜を描く戦国スペクタクルドラマ。1600年代の“天下分け目の戦い”前夜の日本を舞台に、真田が演じる戦国最強の武将・吉井虎永、漂着したイギリス人航海士ジョン・ブラックソーン(ジャーヴィス)、ブラックソーンの通訳を務めるキリシタン・戸田鞠子(サワイ)らが直面する陰謀と策略がダイナミックに描かれる。
本作の戦国時代の臨場感あふれる音楽が流れ、主演を務める真田ら9名が登場し大きな拍手が起こった。真田は「長い旅路の果てに、ようやく皆様に、そして本国である日本の皆さんにお披露目できる日が来たことを、うれしく思います。支えてくれた多くのスタッフやキャストの情熱の結晶を見ていただける日が来て、本当にうれしいです」と笑顔を見せ、感謝を述べた。
虎永(真田広之)の良き理解者として長年仕える百戦錬磨の武士・戸田広松を演じる西岡德馬は、撮影について「いや~楽しかった!もう素晴らしかった!」と笑顔で振り返ると、真田も西岡を見て笑顔を返した。続けて「今まで50数年俳優をやっていますが、こんなに素晴らしい日本時代劇を描いた作品は今までにない。これは明言できます」と断言し、作品への愛を語った。
虎永と天下の覇権を争う敵将・石堂和成を演じる平岳大は「真田さんは出演がないシーンでも毎日最初から最後まで現場にいらっしゃって、エキストラの人の衣装やヘアを直したり。その姿には頭の下がる思いでした。ある日、すごい寒い夜の撮影があって。監督はあたたかい所から出てこなくて(笑)監督から僕に対するダメ出しを、なんと真田さんが(間に入って)やってくださって!僕は芝居どころじゃなかったです…ってぐらいお世話になりました(笑)」と名優・真田の優しさや“俳優スピリット”が伝わってくるエピソードが。すると「いやいや、やりたがりなもんですから(笑)」と謙遜し、笑いが起こった。
虎永の領地に漂着し、運命を共にする英国人航海士・按針/ジョン・ブラックソーン演じるコズモ・ジャーヴィスは真田について「コミュニケーションで挑戦や苦労はありましたが、逆にブラックソーンの役の道のりに近いものがあったので役に立った。真田さんとは最初、目のみでコミュニケーションを取っていました。だんだんお互いのことを知るにつれてコミュニケーションも深まっていきました。自分が聞きたいことがあればそこにいてくださいましたし、仕事に対する姿勢が、真田さんの背中を見ながら見習いたくなる現場でした」と語った。
真田は役について「この役を引き受けようとなった時、なぜ今この役を演じるのか。モデルである家康公が戦乱の世を終わらせ、長きにわたる平和な時代を築いた。その役を演じるのはまさに今、この時代だからこそ求められているヒーロー像なのではないかという思いで飛びこみました」と明かした。さらに、プロデューサーとしては「できる限り原作を忠実に描き、オリジナリティーをどうやってクリエイトするのかがまず一番大事」と語った。
最後に、「勇気を持って日本から海外の作品へ飛びこんでいただいたキャスト、そして時代劇のスペシャリストのクルーたちの才能をいかに最大限引き出すかが自分の仕事だと思って常に現場で戦ってきました。東西の壁を乗り越えて一丸となって作ったことこそが一つの世界へのメッセージだと思いますし、ストーリーとメーキング、両方を世界にアピールして、何か感じ取ってもらえればいいな。常に楽しくて、現場を離れるのがさみしいぐらい楽しくて。本当に素敵な経験をさせていただきました。見どころは全シーン全カットです。全てのエピソードが宝物です」と作品への思いを語った。
『SHOGUN 将軍』
ディズニープラス「スター」で2月27日(火)より独占配信
全10話 ※最終話は4月23日(火)配信予定
■出演:真⽥広之/コズモ・ジャーヴィス/アンナ・サワイ/浅野忠信/平岳⼤/西岡德馬/二階堂ふみ ほか