【安田レイ×きみセカ】ファンの目線も持って書き下ろした挿入歌「ファイナルを迎えることはすごく寂しい」

2024.2.19 10:30

現在公開中の『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』の挿入歌を歌う、シンガーソングライターの安田レイが1月24日(水)日本テレビ系情報番組『DayDay.』(月~金/あさ9時~)で、映画の挿入歌『Ray of Light』をテレビ初生歌披露。そして、entaxでは出演直後“きみセカファン”でもある安田に独占インタビューを行った。

◆『Ray of Light』テレビ初生歌披露で“きみセカワールド”一色

今回披露した楽曲は、現在公開中の『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』(通称:きみセカ)のために安田が書き下ろした挿入歌『Ray of Light』。

安田レイ

『きみセカ』の世界観を深く解釈している安田ならではの、作品への愛がこもった歌詞と、パワフルな歌声で、スタジオは一気に“きみセカワールド”一色になった。

◆安田レイ 挿入歌に込められた思いとは…

そして、番組出演直後、entaxでは安田レイに独占インタビューを行った。

――今回披露された楽曲『Ray of Light』は『劇場版 君と世界が終わる日に』の挿入歌となり、ドラマ版のSeason1の挿入歌『Not the End』に続き、今回 2回目のタッグとなりました。

ⓒ2024「君と世界が終わる日に」製作委員会

ドラマの中で『Not the End』をいつも印象深いシーンで使ってくださっていて毎週楽しみでした。“どこで使われるんだろう…あー!きたー!”“ここできたかー!”みたいな。そして涙ポロポロ、みたいな(笑)うれしかったです。

――『Not the End』のメロディーより、はかなさの中に強さや疾走感を感じたのですが、今回の『Ray of Light』はどんなイメージで制作されましたか?

『Not the End』の時はストーリーもそうですけど、「ゴーレムってなに?」っていうハテナの中にずっといて、謎が多いまま、「ただただ不安、どうしよう」という心情を強く歌詞に書けたかなと思っています。

それから更に『きみセカ』のストーリーが進んでいくなかで、私たちが生きている現実世界のコロナ禍の状況も作品とすごくリンクしているなと。最初はコロナウイルスがどういうものなのかがわからなくて、「どうやって生活していこう」という謎がいっぱいあったけど、今はちょっとずつ向き合い方がわかってきて。この『きみセカ』のファイナルもゴーレムがどういうものなのかが結構判明してきてるんですよね。だから、登場するキャラクターも力がついてたくましくなっていて「どうやって戦えばいいか」とか、「何を大切にすればいいのか」と、いろんなことが明確に見えてきていたので、その部分を曲に込めようと思いました。

(左から)ゴーレムと戦う竹内涼真(間宮 響役)、黒羽麻璃央(加地裕也役)、高橋文哉(柴崎大和役)
(『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』より)

――『Not the End』を書き下ろされた時と比べて、意識されたところは?

曲を作る時は、監督と一緒にどういう方向性に曲を持っていくか、話し合いをしているんですけど、『Not the End』との一番大きな違いは、たくましくなって迷いがなくなったキャラクターが「自分を犠牲にしてでも守るんだ」っていう“すごく真っ直ぐなメッセージ”を今回の『Ray of Light』では伝えたいなと思って。だから、サビの歌い方も本当に真っ直ぐな一本の光をイメージしながら、まさに“Ray of Light”なんですけど。そういう“希望”や“諦めない気持ち”を表現できたらなと思っています。

『Not the End』ミュージックビデオ
『Ray of Light』ミュージックビデオ

――『きみセカ』ご出演の竹内涼真さんは「一度聴いたら安田レイさんってわかる」、堀田真由さんと板垣李光人さんは「パワフルな歌声が好き」と仰っていましたね。本当にその通りだなと思いました。

皆さんうれしいことを言ってくださって…。しかも、そのコメントを聞いたのは歌う前だったからめちゃくちゃパワーをもらって「ありがと~!」って、全部歌う栄養にしました!本当にありがたいです。

――実際に、この曲が劇中で流れているのを観ていかがでしたか?

2回ほど劇場で観させていただきました。いやー、もう…ドキドキドキドキ!って、急に汗をかき始めました(笑)「このシーンで!ありがとうございます!」って。しかも、やっぱり劇場は家で観るのとは違って、音にすごく包まれるし、没入感も凄いです。「Ray of Light」が流れてくるシーンまでかなり集中して観ていたので、自分の声が聴こえてきた瞬間、大興奮しました!(笑)

シンプルに私は『きみセカ』のファンなので…(笑)。過去のシリーズから私は響(主人公:竹内涼真)と来美(ヒロイン:中条あやみ)の行方をずっと見守ってきたから、こうやってファイナルを迎えることはすごく寂しいです。終わってほしくなくて…ただのファンの声になっちゃってますけど(笑)

間宮 響を演じる竹内涼真
(『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』より)

――世界観を知り尽くした“きみセカファン”の安田レイさんだからこその歌詞だと思いました。

好きだからこそまたこうやって監督に声をかけてもらえて、また『きみセカ』に携わって向き合うことができて、本当にうれしいです。きみセカのキャストの方とファンの方、みんなに対してのありがとうの気持ちと、あとは今回劇場版から登場する大和(高橋文哉)や葵(堀田真由)の気持ちを歌詞で代弁しなくちゃいけないなと思いました。

羽鳥葵を演じる堀田真由・柴崎大和を演じる高橋文哉
(『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』より)

歌詞を何度も書き直して、みんなが一番納得できるものをリリースしたいと思いました。登場人物がすごく強い気持ちで生きているので、出演するキャストに失礼のないようにという思いで歌詞を書きました。

――『Ray of Light』は前奏がなく、サビから始まるところが印象的でした。

実はいろんなパターンを作りました。『Not the End』の時も頭に一番インパクトのあるものを持っていきたいねという話からあの形になりました。今回はどうしようかってなった時に、やはり頭にインパクトを持っていきたいねっとなって、サビからはじまる形になりました。

――普段どのように歌詞作りをされていますか?

私は普段、Aメロから順番に書いていくんですね。中にはサビから書ける人もいると思うんですけど、やっぱり細かなストーリーがあってのサビなので、そこから書いて…消して書いて消してを何度も繰り返して、やっとの思いで『Ray of Light』が出来上がりました。

――『きみセカ』について、主演の竹内涼真さんは「壮大な愛の物語」と仰っています。
安田さんが考える『きみセカ』を“一言”で例えると、どんな物語・イメージですか?

ゴーレムが沢山登場して人間と戦うというストーリーを皆さん想像すると思うんですけど、、今回は“ヒューマン”というか、結局ゴーレムはいるけど全ては“人対人”の物語。だから、争いも裏切りも愛情も全て“人対人”だなと思いました。

非現実的なように思えるんですけど、私たちの日常の中にあるいろんな大事なメッセージが詰まっているので、なんだろう…一言では言えないんですけど…“ヒューマン”!?(笑)なんか人間臭い。すごくグッとくるシーンがあるし、「自分ならどうするかな」とか、「ここまで身を削って何かできるのかな」っていう、映画を見た帰り道に、絶対みんな一緒に観た人と話したくなるようなストーリーなので…“ヒューマン”かな?いや、“人間臭い物語”ですね!(笑)

――昨年10周年を迎えられて、2024年は11年目に走り出した年でもあると思います。
これから、どのような楽曲作り、または挑戦してみたいことはありますか?

いろいろ新曲も作っていきたいなと思っていますし、去年は香港でライブを行ったんですけど、海外でのライブをもっとやっていきたいです。とにかく、いろんな場所に行って安田レイをたくさんの方に知ってもらう1年にしていきたいですね。だから、ライブをたくさんして新曲を出して、それを引き続き頑張るのみかなと思っています。

安田レイ

――最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。

本当に素晴らしい作品にまた携わることができて幸せです。私は『きみセカ ファイナル』を2回劇場で観ているんですけど…皆さん絶対にハンカチを忘れずに行ってください。私自身頑張って曲も書いたので、ぜひ劇場で『Ray of Light』にも注目して観てみてください。よろしくお願いします!

【楽曲情報】
『Ray of Light』配信中

【映画情報】
『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』大ヒット公開中

日本テレビ×Huluによる共同製作の連続ドラマ『君と世界が終わる日に』。ゾンビ化したゴーレムと戦う極限のサバイバルアクションと、愛する者同士の絆(きずな)を描いたシリーズはSeason4まで続き、今回初の映画化。

写真:entax

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