動画再生数2億超えの兄妹ラップユニット『ぺろぺろきゃんでー』がテレビ初インタビュー ボツにしたユニット名も公開「ちぇりーぼんぼんと…」
2023.10.6 16:30【ZIP!×entax】
10代を中心にブレーク中のポップラップユニット『ぺろぺろきゃんでー』が、エンタメ界のキラリと光る原石を紹介する日本テレビ系 朝の情報番組『ZIP!』のコーナー『ハックツ!』で紹介された。実の兄妹で活動している2人は、兄のSUNNY-PLAY(サニー・プレイ)(26)が「“ティロリ、ティロリ”というマクドナルドのポテトが上がった音」など、“日常のどんな音からでも楽曲を作ってしまう”と話題で、妹・Janet真夢叶(ジャネットまゆか)(24)は「一度聞いたらすぐに覚えてしまう低音ボイス」と評判。SNSに投稿された楽曲動画の総再生数は2億回を超えている。現在は『8曲連続リリース企画』を進行中で、9月17日には『でんぱ組.inc』の妹分ユニット『ミームトーキョー』のNENEとコラボした楽曲『バブルガム flavored. NENE』をリリース。さらに12月には地元・大阪で初のワンマンライブを控えるなど、いま話題の兄妹アーティストだ。
本記事ではそんな『ぺろぺろきゃんでー』を深掘り。人気の歌声や音楽作りの才はどのようにして培われたのか、なぜ兄妹でユニットを組んだのか、印象的なユニット名の由来とは?『ZIP!』で放送された“テレビ初インタビュー”の模様を、地上波未公開部分を含めた特別版でお届けする。
■兄・SUNNY-PLAY(26)のルーツ 「小3から耳コピ&作曲」
インタビューではまず兄妹それぞれの『音楽のルーツ』を探った。取材ディレクターが兄のSUNNY-PLAYに作曲を始めたきっかけを尋ねると、「自分が初めてちゃんと触れた楽器なんです」と小学3年生の頃から習い始めたピアノを挙げた。「ピアノの発表会に合わせて作曲もやっていたんです。耳コピができたので。先生から『作っちゃいなよ』ってノリで言われてました(笑)」
また現在のようなパソコンを使って作曲するスタイルについては「ちょうどボカロ(歌詞とメロディーを入力するだけで人間のような歌声を作り出せる音楽ソフト『VOCALOID(ボーカロイド)』)がブームだったんですよ。お小遣い貯めて機材買って、とにかくいじってましたね」と、友人とバンドを組んでいた中学〜高校時代に固まったのだと教えてくれた。
そんな根っからの音楽好きであるSUNNY-PLAYだが、幼少期には意外なことで悩んでいた。「小さい頃は『プリンス』っていうアーティストさんが好きでしたし、日本の方でも浅倉大介さん、『access(アクセス)』っていうグループの曲や、ブラックミュージックなどをずっと聞いていました。けど、小学校高学年くらいまでは周りと話が合わなかったんですよ。(自分が聴いている曲を)みんなは聞いてないから。だからカラオケに行ってもあまり楽しめなかったんですよね」と、当時を笑いながら振り返った。
■妹・Janet真夢叶(24)のルーツ 宮野真守のライブで決めた「歌の道」
取材が進む中、妹のJanet真夢叶はこの業界に足を踏み入れたきっかけについて、「私はもともと“みんなをハッピーに”っていう考え方がすごく好きで、高校2年生の時に初めて自分でチケットを買って行ったのが宮野真守さんのライブで、(そのライブを)見た時に“あ、これ、私がやりたいことだ”って思ったんです」と話した。
声優、アーティスト・宮野真守のライブをきっかけに「歌で生きていく」と決めたJanet真夢叶だが、歌を独学で勉強するにあたり、強く影響を受けていると言うのが、ミュージカル『刀剣乱舞』や2.5次元舞台などに出演する一方で“歌うま王”とも評されている俳優の「spi(スピ)」だ。Janet真夢叶は宮野と同じくらい憧れの人であるとした上で「(こんな人たちに)なりたいって思って2人を追いかけているんですけど、追いかけすぎると自分がなくなっちゃうから、今は歯を食いしばって“推し活”やめてます(笑)」と、オタク心とアーティストの間で揺れる複雑な胸中を語ってくれた。
また自身の性格を“関西関西している”と話すJanet真夢叶は「誰かがボケたらそれを上回りたくなっちゃう。誰よりも面白くありたいんです」と、大阪人としての性(さが)を告白。印象的な自身の低音ボイスについても「赤ちゃんの頃、お兄ちゃんは猫みたいに泣いてたらしいんですけど、私はおっさんみたいに野太い声って言われてました(笑)」と元々の声質であることを明かし、取材の場を盛り上げた。
■『ちぇりーぼんぼん』の可能性も!? ノリと地元愛で決めたユニット名
2021年10月にファーストシングル『色恋沙汰』でデビューした『ぺろぺろきゃんでー』だが、もともとは2人別々に音楽活動をしていた。なぜ実の兄妹でユニットを組むことになったのか。そのきっかけは兄のSUNNY-PLAYが作っていた。
「当時“自己紹介ラップ”が流行っていた時に、(自分たちも配信の)コメントを拾って曲にするっていうのをやっていて。その中で『色恋沙汰』もサビ部分だけ作ったんですよね。(今の事務所の人に送ったら)“2人でユニット組んだら面白そうじゃないか”と言ってくれたんです」
事務所から声をかけてもらったSUNNY-PLAYはその後、妹にユニットの話を持ちかけた。当時のことを振り返ったJanet真夢叶は「お兄ちゃんがすごいことも知ってるし、ちっちゃい時からずっとお兄ちゃんの後ろを追いかけていたから、あ、必然的にこうなるのかなって。好きだし、兄妹だし、いいんじゃない?みたいな(笑)」と、兄からの提案を自然に受け入れたことを明かした。
ちなみに『ぺろぺろきゃんでー』という独特なユニット名の由来を聞いてみると、2人して「特に意味はない」と回答。思いつくワードを言い合い、腑(ふ)に落ちたものを選んだと言う。『ちぇりーぼんぼん』や『りぱぶりっく おぶ まとりょーしか』などが不採用となる中、最終的にJanet真夢叶が『ぺろぺろきゃんでー』を思いついた。選んだ理由について2人は「(地元である)大阪名物に『アイスキャンデー』っていうのがあって、ちょうどいいなって」と、最後は地元愛が決め手になったと笑顔で語った。