加藤清史郎“相楽”「あいつは俺のせいで死んだ」 芦田愛菜“鵜久森”の死についてクラスを凍りつかせる告白『最高の教師』8話
2023.9.11 18:009月9日に日本テレビ系土曜ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』の第8話が放送され、SNS上でも「さすがに今回は涙腺崩壊」、「見応えしかなかった」といった反響が見られた。
3年D組の担任・九条里奈(松岡茉優)にとって最愛の生徒でもある鵜久森叶(芦田愛菜)が、1周目に自ら命を絶ったその日、2周目の人生でも無念の死を遂げてしまった。そしてその死に関して、とある人物に疑いの目が向けられていた。
九条は、亡くなった鵜久森叶の母・鵜久森美雪(吉田羊)を訪ね、祭壇に手を合わせた。そこで母・美雪は、このことともっと向き合うべきだと決意し「自分の意志で(娘の)写真を飾らないようにしました」と話した。その意味を九条が聞くと、娘の色んな顔を思い浮かべるためだと母・美雪は答えた。続けて、九条に対し、最愛の娘が「(亡くなった日に)なんであんな場所に行き、何をしようとしたのか?」それが知りたいと語った。
一方、星崎透(奥平大兼)が撮影していた映像には、鵜久森が亡くなった日に校内に入る浜岡修吾(青木柚)の姿が映っており、それに加え、浜岡と相楽琉偉(加藤清史郎)がつるんでいたことがD組の教室では知れ渡っていた。相楽が登校すると、D組の生徒たちは相楽に疑いの目を向けた。それをきっかけに瓜生陽介(山時聡真)と、相楽側の迫田竜輝(橘優輝)がつかみ合いに。戻ってきた九条が止めに入り、その場を収めた。
改めて、鵜久森の親友であった東風谷葵(當真あみ)が浜岡との関係を追求すると、相楽は「仲良しだよ、そいつ」と知り合いであると認めた。さらに東風谷が今回の件について問いただすと相楽は「アイツは、俺のせいで死んだ」とつぶやき、クラスは騒然とする。ただ、それ以上説明を求めても相楽は「説明できない」と言い残し教室を後にした。そんな相楽と特につるんでいた迫田は相楽を心配しており、九条に「“何でもする”って言ったよな。あいつを救ってやってくんないか?」と切り出す。迫田は、最近の相楽の笑い方が自分を守るためのものであり、友人として相楽の異常を察していた。
その頃、元交際相手、江波美里(AKB48・本田仁美)の着信に気づいた浜岡から江波の携帯に連絡があった。浜岡は、相楽との関係については「仲良しのお得意様」と答え、文化祭直前でクラス内が破壊されていた事件については認めたが、鵜久森の亡くなった日になぜ部外者である浜岡が校内にいたのかについて明かされることはなかった。
そして、九条の同級生・早乙女智美(森田望智)の店でアルバイトをしている瓜生と向坂俊二(浅野俊哉)は、早乙女と常連客で九条の親友・勝見夏穂(ラランド・サーヤ)に今回の鵜久森の件と、それに相楽と浜岡が関係しているのではないかとの思いを話した。勝見は、瓜生と向坂に憶測で語ってはいけないとし、警察に通報すべきだと語った。ただ、元々は相楽と同じグループで、仲良くしていた瓜生と向坂には思うところがあり、この段階での警察の介入を拒んだ。
九条は、相楽の家を訪問し、迫田から“あいつ(相楽)を救ってくれ”と言われたこと、そして、今までの相楽たちの行いは許されるものではなく、迫田の“救ってくれ”という希望を突っぱねたことを相楽に打ち明けた。九条が来たのは、相楽が口にした「アイツ(鵜久森)は俺のせいで死んだ」という言葉の真意を聞くためであった。鵜久森にも似たようなことを言われ、今までのことが許されることはないということを受け止めた上で、相楽は「さすがに、ひでぇことしてたのはわかってたよ…」と話し始めた。相楽は、鵜久森や他の生徒に対して悪いことをしていた自覚もあったが、みんなも笑っておりそれなりに自分の作り出した空気の中で楽しんでいたので、止めれなかったと続けた。
そんな相楽に九条は「まだ続けますか?」と、相楽が気づかないふりをしているだけであることを指摘した。4月に鵜久森が立ち上がって泣きながら「(ひどい仕打ちを受けながらも)笑っていないと心がおかしくなる」と話していたが、クラスでその話を聞きながら笑みを浮かべていた相楽もまた同じ心境であったと九条は説いた。
九条は相楽について淡々と語る。「弱い自分を隠すのに必死で、楽しい自分、幸せな自分を見せつけるのに必死で、ずっと目を逸らし続けた。その結果、無自覚なふりをして人を傷つけた。自分がひどい人間になっているのに本当は気づきながら知らないふりをして笑った…」相楽は思わず大声で「やめろ!」と怒鳴った。九条は静かに相楽に歩み寄り、この状況でもなぜ、目先の自分のプライドを大事にできるのか?と言い放った。そして、九条は相楽に、自らの弱さを見せる覚悟があるなら、次の日、必ず学校に来るように言い「これがあなたが変わる最後のチャンスです」と告げた。この九条の言葉には、「弱さを見せる覚悟か…」、「相楽くん許せないけど、辛いな」と感情移入する視聴者も。
翌日、遅れてやってきた相楽は、鵜久森に対して使った“俺のせいで死んだ”という言葉の意味を語った。相楽らに虐げられていた鵜久森は何かを変えようとしており、その空気を作ったのは相楽自身で、その空気を変えるため鵜久森は何かと戦おうとした。そのため、転落したとされる工事中の新校舎に鵜久森は立ち入ったわけであり、その空気を作った元凶が自分にある、そういう意味で“俺のせいで死んだ”という言葉が出てきたことを明かした。ただ、文化祭の前に起きた襲撃については、自分が引き起こしたものと認めたが、鵜久森の件については、自分が起こした事件ではないと話した。
続けて、文化祭の事件を起こしたのは“嫉妬”であることを打ち明けた。自分とは関係ないところで人が笑っていることに憤り、浜岡に報酬を支払い、夜中に教室で暴れさせたのであった。それでも、荒れた教室を文化祭本番までに立て直したクラスの様子を見て、相楽は自分が特別な存在ではないことに気づいたのだった。そして、今までのことを謝罪し普通になろうと鵜久森に話しかけた時に返ってきた「私は忘れられない」という言葉で、自分のことを最低の人間だと思うようになっていた。自分の行いが間違っていることに相楽は気づいていたが、その感情に蓋をするようにクラスメイトたちにひどい態度をとっていたことを打ち明けた。
相楽は、浜岡から「何かしてやろうか?」という誘いがあったものの、それを断っていたことを明かすと、「これ以上誰かに忘れられない傷を作ることの方が怖かった」と静かに語った。相楽は、「自己満足なのはわかってる」と前置きした上で、クラスメイトに対し「みんな、すまなかった」と深々と頭を下げた。友人の迫田や元々同じグループにいた瓜生や向坂も相楽と共に土下座して謝った。これに対し、東風谷や他のクラスメイトも疑ったことに対し相楽に謝罪をした。
その後、九条に連れられて、相楽は鵜久森の家を訪れると、鵜久森の母に「娘さんにひどいことをしてました」と申し訳なさそうに話した。これに母・美雪は、鵜久森と相楽が同じクラスになる前、鵜久森が母に相楽のことをカリスマ性のある男子とうわさしており、さらに鵜久森が「同じクラスになったら友達になれるかな」と、相楽のことを笑顔で話していたことを相楽に伝えた。そんな娘と相楽の2人の関係を、母・美雪は「もしかしたらあったのかな。2人が友達になること」と感慨深げにつぶやいた。このシーンには、ネットでも「その言葉は泣いちゃう」、「回想シーン涙止まらない」、「鵜久森さんと相楽くんの仲良しな世界線があったとしたら…」と視聴者から大きな反響があった。
この言葉を聞いた相楽は鵜久森の祭壇の前に行くと、遺影がないことに気が付く。九条は「それなら想像してください、彼女の顔を。それが“向き合う”ということです」と相楽に語りかけた。相楽は「泣いてる顔か、無理に笑ってる顔しか出てこねぇ」と涙声でつぶやくと、「ごめんな。ごめんなさい」と泣きながら鵜久森に謝罪した。「許してくれるわけもねぇ。でも。ごめんなさい」と滂沱(ぼうだ)の涙を流しながら、そのうち何度も「ごめんなさい。ごめんなさい…」とひたすら大量の涙と共に頭を深く下げた。
一方で、文化祭前の教室襲撃事件に参加した浜岡の仲間の1人を捕まえた迫田たちは、浜岡の居場所を突き止め、さらに鵜久森が亡くなった日のことを問い詰めた。次回、第9話で浜岡の口から、3年D組の“ある生徒”に頼まれ学校に侵入したことが明かされる。そして、鵜久森が命を燃やして守ろうとしたものは何か?一つの事件の真相へと迫ろうとしていた。
次回以降に向け、SNS上では「西野さんにセリフがないのは黒幕?」、「西野さんが黙ってるの気になる」と、D組女子のボス的存在・西野美月(茅島みずき)を怪しむ考察が続出している。
『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』
日本テレビ系 毎週土曜 よる10時00分 放送 ※TVer・Huluでも配信
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