前田公輝単独インタビュー コロナ禍で夢中になったディズニーの世界「アーティスティックな作り方がたまらなく好き。いつか仕事で関わりたい」
2023.9.8 14:009月7日から上演される心理劇『スリル・ミー』。全米を震かんさせた二人の天才による驚がくの事件を基にした作品で、世界中で人気が高まり、日本でも過去に何度も再演されている作品である。この舞台で「彼」を演じるのは、前田公輝。話題の映画、ドラマに次々に出演する注目の彼が、プライベートで夢中になっていることについて話を聞いてみたところ、かなり熱い話を聞くことができた。
インタビュー①はこちら
■語り出すと止まらない!? 甥っ子とディズニーへの深すぎる愛
――貴重な休日は、何をすることにハマっていますか?
甥っ子と会う、です。今、3歳なんですけれど、メイク中などに動画を見ていて。現場で大体ニヤニヤしている時は、だいたい甥(おい)っ子の動画を見ています(笑)。やはり生まれた時から知っているし、しかもこれがまた、とんでもないイケメンなんですよ! これから先が楽しみで仕方ないです。
あと、やはり子ども特有の話し方があるじゃないですか。ああいうのを聞いていると、気持ちがいやされますね。
――前田さんは、甥っ子さんからなんと呼ばれているのですか?
いろいろですね。「ゴーキ」という時もありますし、「くん」づけ、「ちゃん」づけもありますし。「ゴーキ、ゴーキ」みたいに2回繰り返す言い方もするし。最高にうれしいですね。あとはディズニーにいそしむことです。
――前田さんがミュージカルに挑戦してみようと思ったきっかけはディズニーだったそうですけれど、ディズニーにいそしむとはどういったことですか?
ディズニー好きには、上には上の方がいらっしゃるので、それこそミュージカルと一緒で僕は新参者です。ただディズニーのこだわりが、たまらなく好きなんですよね。終わりがないんです。作品を一つ見ると、「実はこんなテーマがありました」「こんなバックボーンがあります」「ここに隠れミッキーがいます」とか。そういったアーティスティックな作り方が本当に好きです。
この間も最新作の『リトル・マーメイド』を見たのですが、やはり映像の作り方とか、感心することばかりで。「海藻をこうやって踊らせるんだ」とか、「海流ってこうやって作るんだ」みたいな。「ああ、もうやられた!」ということの繰り返しなんです。ただ、この熱量を持っている友だちがあまりいないというのが、最近の悩みです(笑)。
――かなりはまっていないと、前田さんの話のレベルについていくのは大変ですね。
ただミュージカルの方々はディズニー好きの方が結構多いので、それはうれしいです(笑)。
――ちなみに、何歳の時にディズニーにはまったのでしょうか?
それこそ最近で、コロナ禍だった2、3年前です。それまではみんなが見るような作品には触れていましたが、別にそれが一番ではなかったんですよね。だから本当にいつの間にか、なんですよ。コロナ禍になって、いつの間にかピクサーを見終わっていて。いつの間にかプリンセスを見ていて、いつの間にか5分のミッキーのショート動画を見始めていて。
だからいつはまったのかは、覚えていないんですよ。いつの間にか全部、見ていたんです。ご飯の時にいつもディズニーを流していて、「あれ?」みたいな。でもなぜか「まだハマってはいない」と変に自分に言い聞かせていて(笑)。でも5分のショート動画を見た瞬間、「もうダメだ。めちゃめちゃディズニーにハマっている」と自覚しました。
――恋に落ちた瞬間と似ていますね。
確かに。それに近いかもしれません。
――いつの間にかハマってしまっていたということですが、ご自身の原点になるディズニー作品というと何だと思われますか?
でも結局、当時の記憶も残っているからなのだと思うのですが、やはり自分にとっては『トイ・ストーリー』が一番ではあるんですよね。最新は最新の技術があって、すばらしいんですけれど。
――前田さんの熱いディズニー愛が広まって、お仕事につながるといいですね。
でも本当に好きな方のレベルが高すぎて、僕なんかまだまだなんですよ。本当、お仕事で関わることができたらうれしいのですが。
あと、このインタビューを読んだディズニー好きの役者の方は、ぜひディズニーに出かける際は、僕を誘ってほしいです。でも僕は「あそこに行った方がいいよ」と強要するようなことは、絶対に言わないので。
「ここに行きたい? あそこね。こうこうだからいいと思うよ」と豆知識だけ伝えます。もちろん朝一の方が、これは取りやすいとか、乗りやすいとかもあるんですけれど、その人の好きなように動いてもらってまったく大丈夫ですし、いつ行ってもいいので。ぜひ声をかけてください(笑)。結構、役立ちますよ。
あと、休日の過ごし方はもう一つありました! 僕は自分のオンラインサロンのことを考えることが多いです。3年前に設立したんですけれど、毎日、更新しているんですよ。オンラインサロンでそういうペースで更新している人は、あまり多くないみたいで。それだけ熱を入れて活動しています。
――そして9月7日からは、全米を震かんさせた二人の天才による驚がくの事件を基にした究極の心理劇『スリル・ミー』が始まります。ぜひ見どころを教えてください。
『スリル・ミー』はタイトル通り、スリルに満ちていて、二人芝居という緊張感、あとは楽曲の魅力も非常にあります。さらにコロナ禍が落ち着いてきたこの時期の舞台観劇で、目の前で歌うという、生の体験ができるところも楽しめる作品ではないかと思います。シンプルだからこそ受け取ってもらえる存在感みたいなところが出せたら、と思って頑張りますので、ぜひよろしくお願いします。
【前田公輝 Profile】
1991年4月3日生まれ、神奈川県出身。1997年、ホリプロ・インプルーブメント・アカデミーに第1期生として入所。2003から06年までNHK教育テレビ『天才てれびくん MAX』でてれび戦士として3年間出演。2008年、映画『ひぐらしのなく頃に』で映画初主演して以降、日本テレビ『ごくせん』など多数の映画やドラマに出演。22年はNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』、映画『HiGH&LOW THE WORST』などにも出演し話題になった。
【ミュージカル『スリル・ミー』】
出演者はたった2人。“私”と“彼”、そして1台のピアノ。全米を震かんさせた2人の天才による驚がくの時間を基にした作品。緊迫した空間で繰り広げられる心理戦。強烈な旋律の頂点に向かって走る100分間。