【先週読まれた人気記事】ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』第6話 SNSでは「衝撃で眠れない」「ショックで立ち直れない」
2023.9.2 12:158月19日に日本テレビ系土曜ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』の第6話が放送されネット上でも「辛いけど、毎話毎話、最高のドラマだ」、「あんな最後は全く予想していなかったからショック」といった反響が見られた。
3年D組の担任・九条里奈(松岡茉優)は、卒業式の日、何者かに校舎の4階から突き落とされてしまう。恐怖の中、目に入ったのは“D組 卒業おめでとう”と記された深紅のコサージュ。犯人は、自分のクラスの生徒なのか?――1年後“生徒に殺されないため”、3年D組の生徒全員が心の底から笑って卒業できるよう“何でもする”という強い覚悟で『2度目の1年』に挑む九条の教師生活も、2学期を迎えていた。そして、2周目の人生を送っていた人物は九条だけではなかった。
文化祭の終わりに、東風谷葵(當真あみ)から「鵜久森さんのこと好きかもしれない」と、不意に思いを吐露された鵜久森叶(芦田愛菜)は、東風谷に言葉を返そうとするも、東風谷は逃げるように立ち去ってしまった。後を追った鵜久森がその姿を見失うと、ある光景が頭によぎるのであった。
それは、橋の上から自ら身を投げ、気がつくとベッドの上で3年生の始業式の朝を迎えていたという場面であった。つまり、鵜久森もまた九条と同じく2周目の人生を過ごしていたのである。鵜久森は2度目の人生を生きる上で、虐げられ、不登校になるという1周目の人生からその運命を変えようとしていたが、2周目の人生でもクラスからの対応は酷なものであった。ところが、担任の九条が味方となり、運命を変える力を貸してくれた。さらに、1度目に自分が不登校になる日を九条が口にしたことなどから、九条も2周目の人生を生きていることを鵜久森は確信していた。
ある日、鵜久森を化学準備室に呼んだ九条は「もうすでにお気づきの通りかと思いますが、私は今、2周目の人生を生きています」と打ち明けた。続けて、鵜久森も同じく2周目の人生を送っているのではないかと確認すると、鵜久森が認めた。九条は、1周目の人生で卒業式の日に生徒に命を奪われたこと、今生きているのは、生徒たちに命を奪われないためであり、人を傷つける事を当たり前に出来てしまう人たちを放っておくわけにはいかないと、2周目の人生を生きる意義を打ち明けた。しかし鵜久森は、自分には2周目を与えられた真意がわからない一方、「一つだけ確信的にわかっていることがあります。3回目は絶対にないという事です」と強く語り、自分たちが未来を変えるために必死に今を生きている、と話した。
その後、鵜久森は、文化祭の後から不登校になった東風谷を尋ねたが、東風谷は鵜久森の訪問に応じることはなかった。
九条が家に帰ると、夫の九条蓮(松下洸平)、親友の勝見夏穂(ラランド・サーヤ)、早乙女智美(森田望智)らが九条の31歳の誕生日をサプライズで祝福。1年の豊富を聞かれると「来年もこの人たちと会いたいな」と話した。その流れで改めて「好きだよ、みんなのこと。ほんとに。いつもありがとう」と素直に感謝を述べた。その後、蓮と2人になった九条は、パーティーでのやりとりを振り返り、こう話した。
“嫌い”という言葉は使い続けても心の中がバレないので、否定されても傷つかない。対して“好き”は、自分をさらけ出すもので、否定されたら怖い。「“好き”って表に出すことは勇気だと思うから」と語った。
ある時、文化祭でのクラスTシャツの請求をかけてきた神楽誠(丈太郎)に対し迫田竜輝(橘優輝)が難癖をつけた。蓬田健斗(夏生大湖)が止めに入る形で「ガキみたいに駄々こねてるの、流石に格好悪くね」と制し、さらに、相楽(加藤清史郎)たちのグループの素行についても「俺は飽きたよ。お前らのその感じ」と非難した。そのやりとりを見ていた相楽は静かに立ち上がり、「鵜久森ちょっといい?お前と久々にお話ししたいんだけど」と鵜久森を呼び出した。相楽は鵜久森に対し「ここらで普通になんね?」と言い、「悪かったよ」と頭を下げた。これまでの態度を謝罪する相楽に「心のない謝罪は受け入れられない。私は一回も忘れないよ。あなたたちに言われたこと、されたこと」と、鵜久森は突き返すのだった。
その後、不登校の東風谷が休学を申し出ていることが判明し、東風谷の元を訪ねた九条。東風谷が自動販売機での買い物のために外に出たところで九条は声をかけた。2024年2月21日は、東風谷が志望校の法学部から合格が告げられる日だと九条は伝え、休学すべきではないと話した。未来のことを話す九条に“2周目の人生”を送っているのではないかという疑いもよぎったが、真剣に自分のことを心配する九条に「私、最悪なんだ」と東風谷は不登校に至った理由を静かに話し始めた。
東風谷は、鵜久森に「好き」と思いを告げたことを九条に打ち明けた。そして思いを寄せるきっかけも併せてこう語った。趣味のイラストがSNS上で話題になった際に、鵜久森の謙虚な人柄を感じ、その頃から次第に鵜久森にひかれるようになっていたという。その後、いつの間にか「人として“好き”なのか、違う“好き”なのか、自分ではよくわかんなくて…」と誰にも相談できずに苦しんでいる中、鵜久森への思いを直接本人に告げるに至ったと明かした。その際、走り去ろうとする自分を追いかけてきた鵜久森の優しさを感じはしたが、何かを言おうとしていた鵜久森の本音を知るのが怖かったと、その時の心境を語った。ただ、東風谷はそんな鵜久森がクラスでいじめられていた時に自分が標的になるのを恐れて止めることができず、結果、加担してしまったことに対し自分を責めていた。
涙を浮かべる東風谷に九条は、夫にも話した「“好き”と言うのは勇気」という言葉をかけた。九条は、東風谷の勇敢さを尊重するとともに、「どうしたいですか?」と尋ねた。東風谷は「あの時の、続きの言葉が知りたい…」と、鵜久森の言おうとした内容が知りたいと九条に語った。
2023年10月4日。1周目で鵜久森が命を絶ったその日が2周目にも訪れた。
九条に呼ばれ化学準備室へと鵜久森が来ると、部屋には東風谷の姿があった。九条は、鵜久森と東風谷を2人にし教室の外へ。東風谷は、自分が九条に頼んで鵜久森を呼び出したことを告げ、自分の問題に巻き込んでしまったことを「ごめんなさい」と鵜久森に謝罪した。そして、“好き”と思いを告げられた後、鵜久森が何を言おうしていたのかを聞きたいと、その胸の内を明かした。東風谷の言葉を聞いた鵜久森は「思いのある“好き”を言われて迷惑に思うわけない」と話すと「私、今2周目の人生を生きているんだ」と話し、1周目の人生を回想し詳しく語った。
東風谷は、1周目で不登校になっていた鵜久森の元を頻繁に訪ねていた。そしてある日、「鵜久森さんのことが好きだから」と思いを告げたのであった。その時鵜久森は「私なんかを好きなんて言ったら東風谷さんに迷惑がかかっちゃうよ」と、東風谷の思いを受け入れることはなかった。そして「この先ずっと、誰かの大切な思いに応えられないのかもしれない」とふと気づいた鵜久森は、いつの間にか目の前の川に身を投じ1周目の人生の終わらせたのだと語った。
続けて鵜久森は自分に2周目の人生が与えた理由がわかった気がすると話し始めた。「私はずっとあなたのことを追いかけてた」と東風谷に告げた。鵜久森は自身の2周目の人生を振り返ると、“一緒に帰ろう”と声をかけようとしたり、“友達になろう”と言いに行ったりする相手は東風谷であり、改めて「ずっと東風谷さんを追い続けてたんだ」と、涙を浮かべる東風谷に語りかけた。
2周目の人生が与えられたのは、苦しい思いをしていた時期に「好き」って言ってくれた東風谷に「ありがとう」と言うためだと鵜久森は確信した。そしてこの「ありがとう」は、文化祭後に思いを打ち明けてくれた東風谷にも言おうとしていた言葉であると付け加えた。鵜久森は「あなたの思いの全てに応えることはできないかもしれない、でも本当にうれしくてそう思ったんだ、“ありがとう”って」と東風谷に心からの感謝を伝え、化学準備室を後にした。そして外で待つ九条に2日前に誕生日を迎えたということでプレゼントを渡すと「先生のおかげで、さっき一番の希望がかないました」と笑顔で伝えた。
教室に戻った鵜久森がロッカーを開けると、そこには「……との話を、バラされたくなければ…放課後に新校舎の吹き抜け廊下へ来ること」と書かれた紙が入っていた。
九条が1人化学準備室で鵜久森からの誕生日プレゼントを開封すると、九条と鵜久森のイラストと共にSDカードが同封されていた。SDカードの中身は、鵜久森からのビデオレターだった。その映像は、1周目で自ら命を絶った2023年10月4日の前日に撮影されたもので、映像の中の鵜久森は「この後、自分に明日が来る実感が無い」と意味深な発言をする。妙な胸騒ぎを感じた九条は映像を流したまま科学準備室を飛び出し、鵜久森のことを探し回った。誰もいない準備室で流れる映像には、九条への感謝や九条のおかげで幸せであったことを話す鵜久森が映っていた。そしてその映像の中で鵜久森は「絶対に、自分で自分の終わりを選ぶべきじゃない」と涙ながらに強く言い切った。
鵜久森はビデオレターの中で、自分のような辛い思いをする生徒が現れたら「生きていれば変わる。変えてくれる誰かが世界のどこかにはいる」と言葉をかけてくださいと、九条に伝えるのであった。鵜久森のこのメッセージに対する反響は大きく、「ビデオレター、涙が止まらないよ」「響く言葉ばかり」と視聴者の心も揺るがした。
鵜久森が謎の手紙の指示通り立入禁止区域である工事中の新校舎へ向かうと、そこにはある人物が。鵜久森は「あなたがこんなことを」と口を開いた。そのうち鵜久森はその人物ともみ合いになり、新校舎の吹き抜け廊下から身を放り出されてしまった。九条が新校舎に足を踏み入れたときには、鵜久森はすでに地面に倒れていた。九条は、鵜久森の手をとり涙を流しながら「お願いします。もう一度、もう一度やり直させてください…どうかお願いします…」と祈りの言葉を口にした。ただ、鵜久森が吹き返すことはなかった。
この結末に「先生の未来も変わらないかもしれないという緊張感が…」と予想する視聴者も。またSNS上では「衝撃で眠れない」「ショックで立ち直れない」といった声も見られた。
次回、第7話では、鵜久森が非業の死を遂げたその悲劇が世間でも注目を集める中、九条は最愛の教え子を救えなかった自分を責めた。そんな精神状態で鵜久森の葬儀に出席した九条は、鵜久森の母、美雪(吉田羊)から意外な言葉をかけられ、心を動かされる。鵜久森の身に起こった事件の真相は謎のまま…。それでも九条は前を向き29人の生徒が待つ3年D組の教室へと向う。
『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』
日本テレビ系 毎週土曜 よる10時00分 放送 ※TVer・Huluでも配信
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