『トリリオンゲーム』第6話 大手芸能事務所の“買収”を巡るギリギリの攻防、絶体絶命のピンチにまさかの人物が…

2023.8.22 11:00

8月18日にTBS系金曜ドラマ『トリリオンゲーム』の第6話が放送された。就活中の大学生・ハル(目黒蓮)は同級生・ガク(佐野勇斗)と日本最大のIT企業『ドラゴンバンク』の面接で再会。2人は1兆ドルを稼ぐべく『トリリオンゲーム』社を起業し、就活生のリンリン(福本莉子)を社長に据え、事業を開始した。オンラインフラワーギフトショップから始まり事業を拡大し続けたトリリオンゲーム社。ハルは次なる標的をメディアに定め、業界最大手の芸能事務所『ゴッド・プロモーション(ゴップロ)』の買収を計画。同時にもう一つの目標であるソーシャルゲームの開発のため、大ヒットゲーム“ドラ娘”の開発者・蛇島徹(鈴木浩介)を一旦社外アドバイザーとして仲間に引き込んだ。

トリリオンゲーム社にやってきた蛇島だったが、ゲームの中身、面白さにこだわりを見せる桜(原嘉孝)に対し「お金の匂いのしない仕事には興味nothingだから」と一蹴。ただ、協力的ではある蛇島は、ソーシャルゲームで利益を生むのに大切なことは、ユーザーに遊び続けてもらう事であると語った。この場面に対し、「お金儲けとこだわりのバランスは難しい」といった意見もネット上では見られた。

一方、ハルと祁答院(吉川晃司)はゴップロの社長・神星夜(塚本高史)を退陣に追い込むため、株主たちの委任状集めに奔走していた。かつてゴップロのマネジャーであった祁答院が起こしたはずのひき逃げ事件の真犯人は、ゴップロの看板タレント・ヒムロ(曽田陵介)であり、祁答院は罪をかぶっていた。このスキャンダルを武器にしたハルと祁答院は、この事が世に出てゴップロの株が暴落する前に、株を引き渡すように株主に交渉し続けるのであった。そしてハルと祁答院は、株を所有しているヒムロにも買収を持ちかけた。ただ、そんなハルたちの動きを察知した神社長は、ドラゴンバンクのトップ・黒龍一真(國村隼)に頼み込み、手を打っていた。

最初は衝突することの多かった桜と蛇島であったが、以前桜たちの作ったゲームを蛇島がプレイしていたことがわかると、ハルがうまく間に入り、足並みもそろい始めた。アイテムをプチプチと消す感覚がクセになる新ゲーム『プチプチアイランド』の発売に向けて、一層士気が高まっている桜たちを目にし、「懐かしいなこの感覚」と蛇島が口にした。そして蛇島は、過去にドラゴンバンク社のお金を横領したことを明かすと、ドラゴンバンク社での待遇の悪さを漏らした。実は蛇島はドラゴンバンク社で“飼い殺し”の状態であったというのだ。

そんな中、黒龍はトリリオンゲーム社で意気揚々とゲーム開発を進める蛇島を呼び出した。「我が社を裏切ってさらに深入りするようだと、つぶすよ。トリリオンゲームごと」と蛇島に静かに釘を刺すのだった。このシーンの反響は大きかったようで、ネット上では「社長の“つぶすぞ”は怖すぎる」と黒龍を恐れる視聴者も。

ドラゴンバンク社は、トリリオンゲーム社に合わせたかのように『プチプチアイランド』と同じ日に新ゲームアプリのリリースを発表。大々的に宣伝を仕掛けた。これを知った桜は怒りに震えていたのだが、蛇島は「いち抜けた!」と即座に身をひいた。実は裏で、蛇島はドラゴンバンク社のゲーム開発の現場を任され、再度ドラゴンバンク社に引き戻された形となっていた。ハルとガクが引き止めようと訴えかけるが、蛇島は黒龍の「つぶすよ。トリリオンゲームごと」と言うセリフが頭をよぎり、トリリオンゲーム社に手を貸すことはしなかった。

その後迎えたドラゴンバンク社の新ゲームアプリ『ドラゴン娘ぷにぷに』の発表記者会見。開発者として登壇した蛇島は、黒龍にこれまでの感謝の言葉を伝えると「ご報告があります」と切り出し、「本日を以て、ドラゴンバンクを退社し、株式会社トリリオンゲームに移籍します」と宣言した。続けて蛇島は「トリリオンゲームとの仕事は、私が忘れかけていた大事なものを思い出させてくれた。それは“心が揺れる瞬間”」と語りトリリオンゲーム社での経験は、心の底からゲーム作りの楽しさや、生きがいを感じることができたと力強く語った。そしてトリリオンゲーム社で共に開発した『プチプチアイランド』を大々的に宣伝するのであった。

一方、ゴップロの株主総会当日。議題が来季の取締役任命動議に及ぶと、会場内に潜り込んでいた祁答院が、神の社長続投に「意義あり」と退任、交代を要求した。そして、過半数を超える51%にあたる株主から集めた社長解任の委任状を提出した。

するとこれに対し神は、そのうちの1%に当たる投資家が解任の意向を取り下げれば、社長退任の要求は取り下げられるとし、『金子コーポレーション』の金子社長の名前を出した。すると、委任状を提出し欠席するはずだった金子社長は出席しており、神の呼びかけに応えた。そして、委任状を書いた後に“考えが変わった”と話し、神社長の解任を意向を取り下げた。金子と黒龍は裏でつながっており、その場にいたハルも「はめられた…」と落ち込む様子を見せた。SNSでは、神社長がハルや祁答院に向けて勝ち誇ってつぶやいた「詰めが甘いんだよ」というセリフを切り取ってつぶやく人も。

神社長解任がかなわずに終わろうとしていたその時、一人の参加者が手を挙げた。その人物はヒムロで、そのまま神社長の解任を要求し、祁答院新社長を推薦した。そしてその考えに至った理由として「5年前のとある件の真実をお話ししたいと思います」と話し始めた。すると突然会場の照明が暗くなり、神のイヤホンにのみハルの声が聞こえる状況になった。ガクの操作で会場の電波ジャックを行ったのである。

ハルは神に、ひき逃げ事件の真相をヒムロが話した上で社長を退任するか、ひき逃げのことは世に明かさず自ら社長退任をこの場で申し出るか、の2択を迫った。会場の照明が戻ると、祁答院の読み通り大きなリスクを冒すことをしない神は、イヤホンからの指令でハルに誘導される形で、社長退任を申し出た。そして続けて、祁答院の新社長を宣言した。ヒムロをうまく取り込んだハルと祁答院が、この駆け引きに勝利したのであった。

ゴップロの新社長として株主総会の場に登壇した祁答院は、ゴップロとトリリオンゲーム社とのパートナー提携を宣言し、そのままハルを呼び込んだ。ハルもまたゴップロと連携し、株主へのさらなる利益還元を堂々と約束した。そして祁答院は、蛇島の引き抜きとゴップロの乗っ取りを成功させたハルに、「ジジイ(黒龍)が黙ってねぇぜ」と冗談混じりに話すも、この件に関して最終判断を下したのはハルではなくガクである、と明かすのであった。

数日後、正式にトリリオンゲーム社へ移籍した蛇島を、桜たちは快く受け入れた。そしてハルは“メディア大作戦”として、リリースしたばかりのスマホゲーム『プチプチアイランド』のCMにゴップロのタレントたちを起用するなど、大々的な宣伝展開を宣言。ハルがメディアとソーシャルゲームを同時に進めていたのは、テレビやSNSを使っての広告効果に加え、タレントをスマホゲームのキャラクターとしても使えるためでもあったとその狙いを明かした。

“メディア作戦”の効果もあり『プチプチアイランド』のダウンロード数は急上昇した。そして無料アプリでいかに課金してもらうかは、遊ぶ人の“心が揺れた瞬間”であると考える蛇島は、面白いゲームを追い求める桜とユーザーの心を揺らすようなゲームを作り上げるため、さらに団結を強めた。やがて『プチプチアイランド』はドラゴンバンク社の新ゲームアプリ『ドラゴン娘ぷにぷに』を上回った。

改めて、ガクはハルに対し「ハル君を信じてよかった」と話した。そしてハルはガクに対して次の目標『トリリオンTV』の開局を新たに掲げた。ただ、ドラゴンバンク社の黒龍も次の一手に向け動き始めていた。ハルの行動力に思わず視聴者からは「どんどん違う世界へ踏み込んでいってる」といった声も聞かれた。

次回第7話では、天気予報専門チャンネルと番組制作会社を買収し『トリリオンTV』の開局にも成功したトリリオンゲーム社を、黒龍が本気でつぶしにかかる。ドラゴンバンク社はアメリカの大手配信サービス会社を買収し、地上波テレビの看板番組の放送権を買いあさるのであった。

TBS金曜ドラマ『トリリオンゲーム』
毎週金曜よる10時〜10時54分放送

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写真提供:©TBS

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