TikTok使用曲『カラノココロ』で話題のアーティスト・Anly スキマスイッチの名曲から影響「歌詞に既視感。私の心情にぴったりだった」
2023.6.28 20:30【ZIP!×entax】
日本テレビ系 朝の情報番組『ZIP!』では6月26日(月)、キラリと光る原石を紹介するコーナー『ハックツ!』でTikTokの総再生数18億回超えのシンガーソングライター・Anly(アンリィ)を紹介した。
Anlyは沖縄県出身の26歳で、演奏した音をその場で録音し再生できる“ループペダル”という機材を使った1人での多重演奏スタイルが特徴のアーティスト。代表曲『カラノココロ』はジャンルを問わず様々な動画のBGMに使われている。
■TikTokで人気『カラノココロ』 制作の裏側
2022年にリリースされた『カラノココロ』は元々2017年にアニメ『NARUTO-ナルト-疾風伝』のオープニングテーマとしてAnlyが書き下ろした楽曲をリミックスしたもの。「自分自身や誰かの心が空っぽになった時に手を差し伸べあえるかどうか」という人と人との関係性を歌っている。楽曲を制作した当時のことについてZIP!スタッフから質問されるとAnlyは「作品のストーリーに合わせて歌詞を書いたりして、アニメファンからも『いい曲だね』と言ってもらえました」と当時を振り返った他、スキマスイッチの楽曲『ボクノート』(2006)に影響を受けたことを明かした。
「あの曲(ボクノート)にはアーティストとして刺さる言葉がたくさんあって。何十時間も考えたけど結局答えが出ない、そんなことが繰り返される中でものを作っていく。そういった歌詞に自分の中で既視感があった。『カラノココロ』はまさにそんな状況。1行2行書くために何ヶ月もかかって。そんな時に(ボクノート)聞いたら、私の心情とぴったりだと思ったんです」と話した。
その後スキマスイッチと同じ現場に関わることがあり、『ボクノート』に影響を受けたことを直接伝えられる機会もあったと、カメラに笑顔を見せた。
■アーティストを目指したきっかけは「父親のギター」
昔からAnlyの家では夕暮れになると父親が縁側でギターを弾いていたという。その演奏をよく隣で聞いていたAnlyは、その時間がアーティストを目指すきっかけになったと語った。「小さな頃はそれ(父親のギター)が日常で。中学校2年生くらいの時に私って歌が好きなんだってことに気づいた時、父親がギターで歌っていたことを思い出して自分もやってみようと、本格的にアーティストの道を考え始めました」と振り返った。
また高校1年生の頃に曲を作り始めたAnlyだが、「世の中の曲ってこうできてるんじゃないかって、自分で考えて作ってましたね」と、作曲や歌詞作りについては本を読んだり習ったりしたわけではなく、全て独学で学んできたことも明かした。