父と子の葛藤を描いた『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』父役ショーン・コネリーが語った作品の魅力

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6月23日は「インディ・ジョーンズ」シリーズの3作目、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』を放送。キリストが最後の晩餐（ばんさん）で使用した、永遠の命を得ることができるという“聖杯”を巡って、インディが再びナチスと争奪戦を繰り広げる本作。今回は初めてインディの父親が登場し、父と子の葛藤や対立も描かれている。またインディの少年時代も描かれ、彼にまつわる数々の謎も解明されてゆく。

インディと同じく考古学教授で中世文学の教授でもある父・ヘンリーを演じるのは、初代 007で知られる名優ショーン・コネリー。インディ役のハリソン・フォードとはこれが初めての共演となる。

製作総指揮のジョージ・ルーカスは、「3作目は、キャラクターに焦点を当てている」とのことで、「インディが根っからの冒険家である一方、ヘンリーは学者で息子の冒険心を決して評価しようとしない」のだという。演じたショーン・コネリー自身は、「インディとこの父親の関係から生まれるユーモアが面白い」といい、もう1つのこの作品の魅力を「舞台がコンピュータや宇宙船の時代ではなく、車や飛行機や馬の古き良き時代のところ」だと公開当時に語っている。

少年時代のインディを演じているのは、本作の4年後に23歳で早逝した伝説の俳優・リバー・フェニックス。1986年の映画『モスキート・コースト』ではハリソン・フォードの息子を演じ、「あの年ごろの僕に1番似ている」というハリソン・フォードの後押しもあって今回キャスティングされたのだとか。

明らかになる、インディの名前の由来や、おなじみの帽子の秘密…。最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の公開を前にぜひこの作品で押さえておきたい。

【ストーリー】
舞台は1938 年。キリストが最後の晩餐で使用し、永遠の命を得ることができるという“聖杯”を追うナチスは、聖杯の権威であるインディの父・ヘンリーを誘拐。インディは、父・ヘンリーが消息を絶ったベネチアで父の同僚シュナイダー博士と合流し、父から託された聖杯日誌を頼りに、聖杯の在処を探す。ネズミだらけのベニスのカタコンベ（地下墓地）を駆け抜け、ナチスの戦闘機との決死ドッグファイトに挑み、さらには、強大な火力を誇る戦車に果敢に立ち向かうインディ。果たして聖杯を手にするのはナチスか、インディか！？

『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』（1989 米）
監督：スティーヴン・スピルバーグ
製作：ロバート・ワッツ
ストーリー：ジョージ・ルーカス／メンノ・メイエス
脚本：ジェフリー・ボーム
音楽：ジョン・ウィリアムズ
製作総指揮：ジョージ・ルーカス／フランク・マーシャル
撮影：ダグラス・スローカム
編集：マイケル・カーン
プロダクション・デザイナー：エリオット・スコット
出演
インディ・ジョーンズ：ハリソン・フォード（声：村井國夫）
ヘンリー・ジョーンズ：ショーン・コネリー（声：若山弦蔵）
マーカス：デンホルム・エリオット（声：内田稔）
エルザ：アリソン・ドゥーディ（声：塩田朋子）
サラー：ジョン・リス・デービス（声：飯塚昭三）
ドノヴァン：ジュリアン・グローバー（声：小林勝彦）
インディ少年：リバー・フェニックス（声：鳥海勝美）
大佐：マイケル・バーン（声：青野武）
老騎士：ロバート・エディソン（声：納谷悟朗）
サルタン：アレクセイ・セイル（声：青森伸）

写真提供：（C）日テレ