乃木坂46齋藤飛鳥卒業コンサートレポート① 「これからの乃木坂46をよろしくね」

2023.5.24 19:00

乃木坂46・齋藤飛鳥(24)の卒業コンサートが5月17日・18日の2日間、東京ドームにて開催された。13歳で加入してから11年間在籍した乃木坂46。2022年内にグループ活動は終了しており、1期生として最後の卒業コンサートとなった。最終日・5月18日のコンサートの様子を、entax取材班がレポートする。この記事ではコンサート冒頭からの様子とラストの盛り上がりを含め、最後の1期生として後輩へ思いを託した齋藤飛鳥の姿を中心にお伝えする。

(Part1~3のPart1/Part2はこちら・Part3はこちらから)

■ドラムの生演奏で卒コン最終日がスタート

2日間で10万人を動員し、生配信も実施した東京ドーム。最終日の会場はファンで埋め尽くされ、飛鳥カラーの水色と白のサイリウムが揺れていた。深紅のベロアのワンピースで登場した齋藤飛鳥はセンターステージまで花道をまっすぐ歩き、ドラムセットに座る。そして力強くドラムをたたき始め、ソロ演奏からコンサートがスタートした。

そのままドラムセットごとメインステージに移動すると他のメンバーも現れ、『ジコチューで行こう!』の演奏を始める齋藤。続く『インフルエンサー』では早着替えをしてセンターに立ち、間奏ではソロダンスを披露した。3曲目の『シンクロニシティ』まで齋藤もメンバーも一言もしゃべらないまま、ファンは一気にヒートアップ。4曲目の『ハウス!』で初めて齋藤が「東京ドーム、行くぞー!」と声を出し、ファンの声出しが解禁となった満員のドームに「うおー!」という声が響いた。

■「皆さんの声で後輩をどんどん押し上げていってほしい」とファンにお願い

乃木坂46の人気をけん引してきた齋藤だが、コンサート中のVTRでは、グループ加入当時は選抜メンバーからもれて「アンダー」になることも多かったことを振り返るシーンもあった。握手会もガラガラだった様子が明かされた。そんな時期に「アンダーライブ」でがんばってきた思い出の曲『扇風機』『Against』が披露された。「アンダーってすげえんだぞ」とコメントし、“乃木坂46を支えるのは選抜メンバーだけではない”、という強いメッセージを後輩メンバーやファンへ送っていた。

後輩とステージを共にする最後の1期生としてMCでは、「(ファンの)皆さんの声で後輩をどんどん押し上げていってほしい。まだまだ乃木坂には魅力のある子がいっぱいいる」と、ファンへお願いする場面もあった。そして後輩メンバーには「これからも乃木坂46のことをよろしくね」と伝え涙ぐむ姿を見せた後、1期生なしの初めての楽曲『人は夢を二度見る』をパフォーマンス。未来の乃木坂46へとつながるセットリストになっていた。

コンサート終盤は人気曲『帰り道は遠回りしたくなる』、卒業した同期の橋本奈々未から齋藤がセンターを引き継いだ『サヨナラの意味』、齋藤の初のセンター曲『裸足でSummer』と続けて会場を盛り上げる。「さあ、ここからラストスパート! クラップお願いします」という齋藤のかけ声で『Sing Out!』に移ると、ファンの手拍子と歌声が響いて会場が一体に。そして最後に「私が最後にいただいた、(メンバー)みんなが美しく踊ってくれる大好きな曲」として『ここにはないもの』を披露。涙ぐみながら踊るメンバーもいる中、キラキラと紙吹雪が舞い、コンサートはフィナーレを迎えた。

■「お前らの誰かの嫁が飛鳥になるかもしれませんね!」

アンコールは白いドレス姿で登場した齋藤。「昨日、今日と本当に楽しいライブをつくることができました」と切り出し、「ただ、ライブや乃木坂の活動を楽しいと思えるようになったのは、多分ちょっと遅かった。回りくどい生き方をしてきた」と過去を振り返った。「私はあまり人とも深く関わらなかったし、内緒ですけど学校もあまり行ってなかったので、乃木坂で一緒に過ごした1期生のみんなは同期として心通った瞬間があったと思いました。でも今は、乃木坂を守ってくれている後輩の子たちがすごく大切です」と言うと涙があふれた。そして「ここまでこうやって、たくさん声を出して支えてくださった皆さんを信頼しています。絶対にこれから、乃木坂46のみんなのことを見守ってあげてほしいと思います。明日からもう1期生のいない乃木坂46になりますが、これからの乃木坂46をどうか、よろしくお願いします」と、時折言葉につまりながらも最後まで後輩メンバーを思いやった。

ラストは1曲目にドラム演奏した『ジコチューでいこう!』を、今度は歌とダンスで盛り上げると、「明日からは恋とかするかもしれませんね!」といたずらっぽく笑う齋藤にファンは騒然。「お前らの誰かの嫁が飛鳥になるかもしれませんね! “俺の嫁”ですね! じゃ、さよなら!」と、かつて乃木坂名物だった“俺の嫁”コールを持ち出し、持ち前のツンデレで最後までファンを魅了した。

Part2へと続く)

【齋藤飛鳥Profile】
1998年8月10日生まれ(24歳)東京都出身。
2011年、乃木坂46の1期生オーディションに合格。2012年乃木坂46の1stシングル『ぐるぐるカーテン』でCDデビュー。15thシングル『裸足でSummer』で初センター。31stシングル『ここにはないもの』を最後に、2022年末で乃木坂46を卒業。アイドル活動と並行してファッション誌モデル、俳優としても活動しており、今後も芸能活動を続ける。

写真提供:Ⓒ乃木坂46LLC

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