井上祐貴に単独取材! 今だから明かす1st写真集の裏側とは? ファンとの理想の関係性も告白
2023.5.24 18:00現在、ドラマ『unknown』『にがくてあまい』に2作同時出演中、今年2月には1st写真集『いま』を発売、さらに3月にはファンクラブを開設するなど今、注目の俳優・井上祐貴にentaxが単独インタビュー。地元・広島で撮影した写真集の制作秘話や、6月に行われる自身初のファンクラブイベントに向けて意気込みを聞いた。
■「大丈夫?」と不安だった写真が大好評 “素”の自分に自信が持てた
――実際に写真集が書店に並んでいるのをご覧になりましたか?
見ました。自分の写真が書店に並んでることには慣れてるはずなんですけど、やっぱりちょっと恥ずかしかったですね(笑)。あとはもちろんうれしいし、写真集を出すにあたってパネル展をいろんな書店さんが開いてくださって、それを見るとグッとくるものがありました。全国4県で開催されて、ファンの方がSNSやお手紙を通してパネル展の様子を教えてくださったり。僕は家族が広島にいるんですけど、家族も行って写真を送ってくれたりして、すごくうれしい気持ちになりました。
――意外だった反響はありましたか?
写真集を出すまでは、SNSやファンクラブを通して“ちょっとカッコつけてる写真”とか“作った表情の写真”をお届けすることが多くて。でも、今回は「ありのままの自分をさらけ出そう」をコンセプトに掲げていたので、カメラの前でするような表情じゃない自分を出そうと思って挑んだんです。それが写真のデータとして上がってきたときには「“素”過ぎない?」「これは大丈夫なんですかね?」みたいな気持ちもあったんですけど(笑)、みなさんに見ていただいたときに、「そういう写真が一番いい」と。
両親から「これが一番祐貴っぽくていい」と言われた写真も全部クシャッとした顔で、いわゆる今まで自分が見せてこなかった表情だったことが意外でしたね。自分の“素の部分”に自信がなかったんですけど、そこがちょっと解消されました。
■大好きな“お好み焼き”の撮影に大満足! でも、実はホテルで……
――今だから話せる撮影秘話を聞かせてください。
僕、一番お気に入りの写真がお好み焼きを食べてる写真なんです。お店の厨房(ちゅうぼう)をお借りして、お好み焼きを自分で作って食べるっていう一連のシーンがあるんですけど、まず僕はお好み焼きが大好きなので、それが食べられることが率直にうれしいっていうのが一つ。あとは、(厨房を借りて)自分で作って食べるっていうのは、お店で撮影できたからこそだと思うし、広島を感じられてテンション上がりました。
ただ、お店にはスタッフさんやカメラマンさん、この写真集を一緒に作ったたくさんのみんながいて、その日はその撮影で終わりだったので、やっぱりみんなで食べたいじゃないですか。でも、その時期はまだコロナ感染対策がしっかりあって……。もちろんかかるわけにはいかないので、撮影中に2、3口食べて、あとは持って帰ってホテルの部屋で1人で食べるっていう(苦笑)。
――寂しいですけど、その時期ならではのエピソードですよね。ちなみに、お好み焼きはササッと作れる?
お好み焼きの具材を注文して、卓上にある鉄板で自分で作ることができるお店が広島にはたくさんあるんです。そういう店に昔からよく行っていたというのもあるし、父親がよく家でホットプレートを使って作ってくれていたので、作ることはごく普通のことっていう認識があります。
――やはり広島の方は「お好み焼き」と言うんですね。
関東の人は「広島焼き」ですよね? あれってどうなんですかね(笑)。僕的には、広島焼きも関西焼きも、全部「お好み焼き」でいいじゃないですか! って思うんですよ。だから僕は、「お好み焼き」と呼ぶことに全然こだわりがあるわけじゃないのに、逆にこだわりがあるように見えるパターンです(笑)。
――地元での撮影ということで、撮影の合間にはどんなことを?
本当に時間に追われた撮影だったんですけど、最終日のラストの撮影がフットサルをしているシーンで、フットサルコートを借りている予約時間までちょっと時間があったんですよね。だから、みんなで「お昼ご飯を食べに行こう」ということになって、食事に行けたことがすごく良かったです。打ち上げはおろか、みんなで一緒に食事がそれまでできなかったので、必要最低限の会話ではあるけど、しゃべりながら食事ができたのはうれしかったです。
あと、ほんの一瞬だけ両親と会いました。実家には帰れなかったんですけど、一瞬でも会えて良かったなと。僕は普段からあまり「最近こうだよ」とか言うタイプじゃなくて……別に言わないようにしてるわけじゃないんですけど、気づいたら「言ってないな」と。だから僕と両親とで話すというよりは、両親がマネージャーさんに対して質問攻めでした(笑)。
――ちょっとした三者面談みたいな。
マジでそんな感じでした(笑)。
■初のファンクラブイベントにわくわく! お互いに刺激し合って成長していきたい
――今年3月にファンクラブを開設。最初にお話を聞いたときのお気持ちはいかがでしたか?
今までは“ホリプロ・スクエア”っていうサイトで会員の方に向けて写真を出したりしてたんですけど、そのサイトはホリプロの他のタレントさんも見られるんですよ。でも、個人のファンクラブを開設するっていうことは、僕オンリーになるわけで。
やっぱりうれしいし楽しみな反面、使命感とかじゃなくて、「もっと届けたいな、届けなきゃ」という思いが生まれました。今まで以上に、色々な形でコミュニケーションを取りたいなと思いますし、ファンクラブを開設できたからこそのイベントとかも、もちろんしたいなと思います。交流をもっと持てるような機会を作れたらいいなっていう思いは強まりました。
――6月には初のファンクラブイベントが控えています。
わくわくしますよね。自分がいて、いつも応援してくださる方が目の前にたくさんいて。(カレンダーのお渡し会などで)一対一とかはあるんですけど、(大勢のファンと一度に触れ合うことは)本当に初めてに等しいんです。まだ、ハッキリどんなことをやるかは決まってないんですけど、いろんな話は進んでいますし、企画もどんどん進んでいます。やっぱり自分が楽しまないと来てくださる方も楽しめないと思うので、一緒に楽しめる空間にしたいなと思っています。
――井上さんご自身もアイディアを出して?
いろいろ出しています。「これはどうですか?」「難しいかな」「はぁ~、そうですか」って(笑)。本当にできるギリギリを攻めたいなと思うので、楽しみにしていてほしいです。
――あらためて、井上さんにとってファンの方はどんな存在ですか?
いつも僕の方がパワーだったり、元気をいただいてるなって、本当に心から思ってるんですよ。お手紙やSNS、ファンクラブを通してメッセージをいただくんですけど、そこには「会えるのを楽しみに頑張ります」とか「作品を見て勇気をもらいました」とか書かれていて、僕もそういうコメントを見て、頑張ろうってあらためて思える。そういうふうに高め合って、成長し合っていければいいのかなってすごく思いますね。与え続けるだけ、与えられ続けるだけじゃなくて、お互いが刺激し合って成長していきたいな、楽しんでいきたいな、と思います。
――井上さんにとっても、自分の味方がいるっていうのは大きいですよね。
大きすぎますね。でも、やっぱりダメなことはダメって言ってもらいたいというか。「それ、本当に良かったぁ?」って(笑)。肯定されるのはうれしいですけど、ちゃんとそういうコミュニケーションも取っていけるような関係でいられたらいいなと思います。
【井上祐貴 Profile】
1996年6月6日生まれ。広島県出身。2017年に「第42回ホリプロタレントスカウトキャラバン」で審査員特別賞を受賞。2018年にミュージカル『ピーターパン』海賊マリンズ役で役者デビュー。2019年に『ウルトラマンタイガ』でドラマ初主演。主な出演作に、ドラマ『卒業タイムリミット』(2022年)、『silent』(2022年)、『大奥』(2023年)、『花嫁未満エスケープ 完結編』(2023年)、映画『NO CALL NO LIFE』(2021年)、『明け方の若者たち』(2021年)など。2023年2月には1st写真集『いま』を発売、3月にはファンクラブを開設した。