『ボヘミアン・ラプソディ』ライヴ・エイドでのフレディ・マーキュリー“完全再現”でこだわり抜いたある部分

2023.4.21 12:00

日本テレビ系金曜ロードショーと、entaxがコラボレーション。金曜ロードショーのここでしか聞けない“とっておき情報”を紹介する。

4月21日はイギリスのロックバンド・クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーの半生を描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』が登場。1973年にアルバム「戦慄の女王」で本国デビューしたクイーンにとって、今年はアルバムデビュー50周年となる節目の年。また先日の4月17日は1975年に、クイーンが初めて日本の地に降り立った「クイーンの日」でもあった。

フレディを演じたラミ・マレックは、この作品で第91回米アカデミー賞主演男優賞を受賞。彼は役作りのために、フレディの書いた全ての曲に共通するテーマを探し、“愛”と“アイデンティティ”という答えにたどり着いたという。そんなフレディ役へのこだわりは、伝説となったライヴ・エイドでの演奏シーンの完全再現でも見られたようだ。

当初、振付師の協力を検討していたプロデューサーに、ラミは、「あれは振付された動きじゃない」「“振付”という言葉は、“フレディ・マーキュリー”という名前のそばにあるべきじゃない」と進言。そこでフレディの動きを本質的に理解できる“ムーブメント・コーチ”のポリー・ベネットに協力を仰いだのだとか。

またこの時、フレディの衣装には15着のベストが作成されたが、撮影直前にラミから「ネックラインの深さが足りない」という指摘がされた。わずか1.27cmの差が、本物らしさに大きな違いをもたらしたのだ。ちなみにフレディのラングラー・ジーンズはアメリカから取り寄せられ、ボクシング・ブーツは、アディダスに当時の再現を依頼したという。

そのほかギタリストのブライアン・メイが「アンプやペダル、たばこの吸い殻や灰皿、コーラのカップまでそのままだった」と絶賛した、ウェインブリー・スタジアムの完璧な再現にも注目!『ボヘミアン・ラプソディ』など名曲が完全再現された、圧巻のクライマックス、ライヴ・エイドのシーンを改めて堪能したい。

【ストーリー】
常識を打ち破る革新的な音楽を次々と生み出し、スターダムを一気に駆け上がったフレディと仲間たち。今なお語り継がれる劇的なパフォーマンスを披露した彼らの華やかな活躍の裏には誰も知らないストーリーがあった。数々のヒット曲を放ち、一躍世界的な大スターとなったクイーン。そしてフレディは“史上最高のエンターテイナー”とまで称されるようになる。しかし成功の光に照らされる一方で彼には孤独の影が忍び寄っていた。繰り返すメンバーとの衝突。崩壊寸前だったバンドは、20世紀最大の音楽イベント“ライヴ・エイド”へ出演することとなる。そしてその時、永遠に語り継がれるラスト21分のパフォーマンスに込められたフレディとメンバーの思いと秘められた真実が、見る者の魂を熱く震わせる。

『ボヘミアン・ラプソディ』(2018英・米)

監督:ブライアン・シンガー
音楽プロデューサー:ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー
出演:ラミ・マレック、ルーシー・ボイントン、グウィリム・リー、ベン・ハーディ、
ジョセフ・マッゼロ、トム・ホランダー、マイク・マイヤーズ

画像提供:(C)日テレ

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