国内最大級のバイクの祭典『東京モーターサイクルショー』主要メーカートップの思い～世界に先駆けた新たな取り組みも発表

3日間で13万9000人以上が来場した国内最大級のバイクの祭典『第50回 東京モーターサイクルショー』　。モーターサイクル産業の振興と健全なモーターサイクル文化育成・普及を通じ豊かな社会生活の実現と経済の発展に寄与することを目的に1971年の第1回開催以来、今年で50回目となる節目を迎えた。会場の東京ビッグサイトには国内外で話題のバイクやウエア、パーツ、アクセサリーのブースなど過去最多となる出展者数・出展規模（166者・1018小間）となり、なかでもentaxが注目したのは主要メーカーの社長たちの思い。今年のテーマ「＃バイクでつながる」にちなんだ各企業のトップたちのビジョンとは

■東京モーターサイクルショー協会会長　赤坂正人氏の主催社代表挨拶

長きにわたり多くの皆様に支えていただき、おかげさまで節目となる第50回東京モーターサイクルショーを迎えることができました。開催にあたりましては関係者の皆様に厚く御礼を申し上げます。今回は166者の皆様にご出展いただき1018小間という過去最大の開催規模となります。第50回のテーマですが『＃バイクでつながる』とさせていただきました。人と人、人とモノ、そして人とコトなど多様につながる機会をこのショーがつくり出せればと考えております。次の世代のお客様づくりと、特に若年層に向けて従来のイベントに加え、安心して安全に楽しく長くオートバイライフを楽しんでいただけるようステージや映像を使った安全運転啓発も行って参ります。

■株式会社ホンダモーターサイクルジャパン 代表取締役社長　室岡克博氏

バイクに乗る価値をお伝えし、お客様にバイクをより身近に感じていただき、より安全に楽しく長く乗り続けていただきたい。このような思いものとホンダは販売店様と共に引き続きお客様とのきずなを深めて参ります。

■ヤマハ発動機販売株式会社代表取締役社長　松岡大司氏

新たにモーターサイクルに興味を持ってくださる若い世代のお客様が増えつつある今、その興味・関心を一過性のものに終わらせることなく、また年齢や性別を問わずモーターサイクルライフをより長く楽しんでいただくための活動が今こそ重要です。感動創造企業として、お客様と共に笑顔と感動をつくり続けたい。シンプルにお客様とお会いできるイベントの数を倍に増やそうと決めました。

ハーレーダビッドソンは去年水冷エンジンの「スポーツスターS」と「ナイトスター」が輸入車で1位2位のバイクオブザイヤー賞を獲得。その前年も「パンアメリカ」で獲得したため水冷エンジンモデルの3機種が受賞する快挙を達成した。新型コロナウイルスの影響もあり販売台数が落ち込んでいたが去年はV字回復。販売台数は1万台を突破し輸入車の中でトップ。今年は創立120周年の節目とあり、野田社長は改めて飛躍の年にしたいと誓った。

■ハーレーダビッドソン ジャパン株式会社　代表取締役社長 野田一夫氏

現在ハーレーダビッドソン絶好調でございます。芸能人の方から「買いたいんだけど、どうしたらいいんだろう？」という問い合わせをいただくことが多くなりました。男性だけじゃなく女性からも支持が強まっておりまして「#ハーレー女子」がバズワードと言いますかキーワードとしてはやっている状況でございます。メーカーとしては良い商品、良い体験をお客様に届ける、これを目指して参ります。

また、本田技研工業やヤマハ発動機、スズキ、カワサキモータースなど主要メーカーや関連企業が集まり、地球温暖化など環境問題への取り組みも発表された。世界のモビリティ産業(自動車業界)が二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラルに向けて動き出し、モータースポーツ界でも持続的な取り組みが求められるなか、国内二輪レースの頂点である『全日本ロードレース選手権』シリーズのJSB1000クラスで、今年から世界に先駆けて100%非化石由来燃料を導入。この燃料は植物ゴミや木材チップなどのバイオマスを原料とし、石油由来の原料を一切使用しない。二輪レースではMotoGPが2027年までに100％非化石由来燃料とすることを発表しているが、これに先駆けて導入する。