【独自取材】“玉響”でお馴染みのオーケストラ『児玉交響楽団』の練習に初潜入！カメラを前に熱い演奏を見せる楽団員たちを紹介

西さいたま市を中心に活動するオーケストラ『児玉交響楽団』、の練習現場にentax取材班が潜入してきた！街の小さな楽団ながら、3万人近くのTwitterフォロワーを持つ、通称“玉響”、そのメンバー紹介を兼ねた独占リポートをお届けする。

玉響の練習場がある「西さいたま市民センター」の前で、応援団長兼SNS担当の谷岡奏奈さんと待ち合わせ。普段は大学に通う彼女が“玉響”Twitter更新を担当しているとのこと。

奏奈さんの案内で練習場に到着すると、そこは市民センターらしく、片隅にヨガマットやバランスボールなどが置かれた雑然とした空間。そんな中で楽団員の皆さんは、近づく定期演奏会に向けて、それぞれに練習を行っていたようだが、取材陣を意識してなのか、無駄話もなくとても緊迫した雰囲気。あまりの真剣さに案内の奏奈さんも「いつもは、もう少しワイワイしてるんですが…」と少々困惑した様子だった。

熱心に練習中のところ、お1人ずつ写真を撮影させていただいた。

まずは、奏者たちのまとめ役、コンサートマスターを務める谷岡初音さん。幼少期から高校生まで、クラシック界では知らない人はいない “天才ヴァイオリスト”だったそうで、最近市役所勤務から正式に児玉交響楽団の団員になったとのこと。本日案内をしてくださっている谷岡奏奈さんの、仲良しのお姉さんでもある。

続いてはチェロ首席の美女、佐々木玲緒さん。写真ではクールに見えますが、実は恋多き情熱家。なんと先日団員仲間との結婚を発表！これも世にいう“職場結婚”？児玉交響楽団のTwitterで、幸せそうなお2人の写真を公開中なので要チェック！
https://twitter.com/kodamaorch/status/1631247988877058049?s=20

庄司 蒼さんは入団1年目ながら、フルート首席奏者。期待のホープ庄司さんが楽団に専念できる生活費を作るため、楽団メンバーみんなが協力してSNSで、フルートのオンラインレッスンの生徒募集をしたという。

ヴァイオリンは、セカンドヴァイオリン首席の土井琢郎さんと、3歳から弾いているというファーストヴァイオリン（トップサイド）の松本弓香さん。楽団きってのクラシックオタクだという土井さんは、うんちくを語り出すと止まらない人なんだそうだが、演奏中はとても静か。2人とも玉響を支えている大事な存在。

トランペット首席は、玉響一のムードメーカー、オーストリアのウィーン出身のヨーゼフさん。クラシック以外も得意だそうで“玉響”Twitterでは、ヨーゼフに吹いてほしい曲を絶賛募集中。

ヴィオラ（トップサイド）は、子育てが一段落してから玉響に入団したという主婦の桃井みどりさん。最近、一人娘が無事に大学受験に成功して、ホッとしているそう。

ティンパニの藤谷耀司さんは、一流オケを辞めてバンドでドラムをたたいていたところを、谷岡初音さんからの熱いスカウトを受け玉響に加入したという実力派。チェロ首席の佐々木玲緒さんと結婚したのは何をかくそうこの方！お2人とも末長くお幸せに。

そして、玉響最年長メンバー、オーボエ首席の穂刈良明さん。オーボエ歴はなんと40年以上！かつては東京の一流フィルの首席奏者を務めていたが、故郷・玉響への加入を決意。以来、玉響歴は17年、オケの精神的支柱ともいえる大切な存在。そして、愛妻家。

最後に、練習場を出て別室に案内をしていただくと、そこは「指揮者室」と書かれた部屋。

中にいらっしゃったのは、玉響のマエストロを務める、常葉朝陽さん。東京藝大音楽学部指揮科を卒業し、ドイツを中心に活躍している新進気鋭の指揮者！取材カメラを意識することもなく、定期演奏会に向けてスコアのチェックに集中しているところは、さすが、取材慣れしている“マエストロ朝陽さま”。自身がイメージする音楽を実現するため、奏者たちの音をいかに引き出すか、奏者たちもまたいかに常葉さんのオーダーに応えていくか、日々、真剣勝負。オーケストラとはまさにみんなで作る1つの魂なのだという。

目前に迫った定期演奏会、そして、あの有名な「高階フィルハーモニック・オーケストラ」との競演が予定される、「西さいたまシンフォニーホール」こけら落とし公演。日々、練習を重ねる児玉交響楽団の今後の活躍に注目したい。

児玉交響楽団Twitter： @kodamaorch

写真提供：（C）日テレ、（C）entax