『大病院占拠』に出演・明日海りおに単独取材 白鬼正体発覚時の宝塚仲間の反応は?
2023.2.18 12:00日テレ系で毎週土曜よる10時から放送のドラマ『大病院占拠』。現在5話まで放送されているが、鬼の正体や人間関係などの考察がSNSでも話題となるなど、盛り上がりを見せている。
entax取材班は、このドラマに報道系動画配信者・因幡由衣として出演している明日海りおに独自取材を敢行。前半の振り返りや、後半の見どころなどを聞いた。白鬼の正体が発覚した時の、周囲の反応は―ー。
因幡由衣(いなばゆい)
報道系動画を配信する「イナバウアーチャンネル」を運営し、登録者数が250万人を超える人気動画配信者。活動名はイナバウアー由衣。元新聞記者だが、独自の取材や一般市民からの情報・内部告発などを元に、マスコミが報道しないような「真実」を配信するのが自分の務めだと思っている。
■5話でようやく皆さんとお芝居ができるように
――ドラマ『大病院占拠』、現在5話まで放送されています。前半を振り返っていかがでしたか?
明日海 事件が起こる前から徐々に5話まで時間をかけて、ようやく事件の現場にたどり着きまして、私として「ようやく皆さんとお芝居ができる!」という喜びがあります。地下駐車場や階段などで、(鬼に)見つからないよう一人で行動していることが多かったので、今はようやく鬼さんと対面したり、(比嘉愛未さん演じる)裕子先生と絡むことができて、とっても嬉しいです。
■バールや電波妨害装置……「何でそんなものを持っているの?」
――5話までで印象に残っているシーンを教えてください。
明日海 最初の地下駐車場のシーンで、白鬼さんと黄鬼さんに見つかりそうになって、とっさに自分の車の下に逃げ込むんですけれども、そこでもカメラを回しているというのが、自分で演じていても「この人すごい根性あるな、ガッツあるな」と感じました。危険な状況でも、ネタになるもの……と言うとちょっと嫌らしい感じがしますが、ネタを逃さないという記者魂、配信者魂がおもしろいな、と思って(自分の役柄を)見ていました。
その後も、バールを使って扉をこじ開けたりとか、電波妨害装置を持っていたりとか。あの大きなリュックの中に色んなものを持っていて「何でそんなものを持っているんだろう」って突っ込みたくなるくらい準備がいいところが、何だかかわいいな、用意周到な人だな、と思いながら演じていました。
■鬼さん達に一体どんな背景があるのか
――5話で鬼の正体が判明して、これからいよいよ後半です。6話以降の見どころを、ネタバレにならない程度に教えていただけたら。
明日海 5話までご覧になった方は、鬼さん派というか……鬼さん達に一体どんな背景があるのか、どんな理由でこの事件を起こしたのか、というのが(気になっていると思います)。鬼も10人いて、さらに新しい鬼が出て、一人ひとりにどんなドラマがあるのかというのが今後徐々にわかってくると思うので、そこが一番の見どころだと思います。その鬼さん達を、(櫻井翔さん演じる)武蔵刑事が県警の皆さんとどう裁いていくのか、そして裕子さんは大丈夫なのか、また危ない目に遭ってしまうんじゃないのか、そんなところにドキドキしながらご覧いただけたらと思います。
■白鬼の正体が真飛聖さんだと誰にも言えずウズウズしていた
――ドラマはSNSでも鬼の正体予想など盛り上がりを見せています。鬼役の方は楽屋や台本にお名前がなかったとか、ロケ先でも鬼の仮面を外さないようにしていたと明かしていらっしゃいますが、現場ではどんな様子でしたか?
明日海 私としては、白鬼さんの正体が真飛聖さんという宝塚歌劇団の先輩だったので、ご一緒しているのが嬉しいんですけれども、誰にも言えないというのが本当にウズウズしていて。ドラマのオンエアを観ている時に、いつもわりとリアルタイムで友達や後輩、先輩が「逃げて!」「危ない!」「そこでそんなことをするの?」など色々と送ってくれるんですけれども、その日(白鬼の正体が判明した5話)だけは、真飛さん宝塚では“ゆうさん”と呼ばれているんですが、「え、ゆうさん!」「ゆうさん!」「ゆうさん!」と(スマホの通知音が)ピコピコ鳴り続けました。私も「やっと言える」という解放感がすごかったです。
――正体をバラさないように徹底されていたんですね。
明日海 名前を呼びそうになるんですけれども、「うーん、鬼さん!」みたいな感じで。鬼さん達もお面をかぶっていると、全身黒ずくめですし迫力があって怖いんですけれども、スタンバイ中には皆さん気さくで優しい方ばかりで、逆にそこでホッとし過ぎないように気をつけています。
■櫻井翔さんはフラットで朗らかな方
――座長としての櫻井翔さんはどんな方ですか?
明日海 テレビで拝見するのと変わりなく、フラットでいてくださる感じなんです。フラットなんですけれども、挨拶される時も朗らかな感じで周りをホッとさせてくださる心の余裕や爽やかさがあります。やはり今までたくさんの方の心をつかんでこられた方は、やっぱり全然違うんだなと思いました。現場の空気もすごく穏やかで、スタッフの皆さんも明るいんですけれども、それは櫻井さんのお人柄あってのことなのかな、そういう空気が浸透しているのかな、って感じました。
■比嘉愛未さんは透明感がすごい!
――武蔵の妻で医師の裕子役・比嘉愛未さんとは5話でやっと共演という形でしたが、いかがでしたか?
明日海 私としては初めて人とセリフを交わせるので、あー嬉しい!と思って臨んだシーンでした。比嘉さんは実際にお会いすると、テレビで見る以上に透明感がすごいのと、あとはスタイルも抜群にお美しいです。(共演シーンでは)カメラが回っていざお芝居される時の呼吸感や目から伝わってくるものが新鮮で、「そうそう、これがやりたかったんだよ!」と思いました。ずっと一人だったので(笑)。これからも、またご一緒させていただく場面があったらいいなと思ってます。
後編につづく
【明日海りおProfile】
1985年6月26日生まれ。静岡県出身。元宝塚歌劇団花組トップスター。2019年に退団後、NHK連続テレビ小説『おちょやん』(2020年)や日テレ系ドラマ『コントが始まる』(2021年)、舞台『ガイズ&ドールズ』(2022年)などに出演。現在日テレ系ドラマ『大病院占拠』に動画配信者の因幡由衣役で出演中。5月には舞台『エリザベス・アーデンvs.ヘレナ・ルビンスタイン-WAR PAINT-』が控えている。
『大病院占拠』(日本テレビ系) 毎週土曜よる10時〜放送中
#06あらすじ
武蔵(櫻井翔)は界星堂病院の院長・播磨(津田寛治)が犯した罪を暴くため、相模(白洲迅)と共にホテルオシマに潜入する。青鬼(菊池風磨)が指定した時刻まであと3時間…それまでに播磨の罪を明らかにしなければ、播磨の命はない…。武蔵は真相解明を急ぐ。
一方、界星堂病院では、灰鬼と桃鬼が裕子(比嘉愛未)の前で面を外して素顔を見せる。「常陸先生!?」――驚愕する裕子。常陸(水橋研二)と亜理紗(浅川梨奈)は鬼となった理由を明かすと、裕子に「ある作戦」の協力を求め…。更に鬼達の仲間割れが勃発・・・!? そんな中、『イナバウアーチャンネル』と『百鬼夜行ちゃんねる』のコラボ配信が始まり、因幡(明日海りお)が青鬼に決死のインタビューを敢行する…!
ホテルオシマの地下駐車場の防犯カメラには、1年前、播磨がホテルから頻繁に何かを持ち出す様子が映っていたが、肝心のホテル内の映像は全て消去されていた…。播磨は何を持ち出したのか!? 武蔵は播磨の罪を隠蔽しようとした人物にたどり着くが――真相を追う武蔵に、青鬼のさらなる罠が待ち受ける――!!そして、警察内部に新たな「鬼」がいる!?真実が徐々に明らかに…「鬼退治篇」開幕!