【最強ママがこの世の悪をひとひねり】リブート版『イコライザー』は映画ファンもニッコリの正当進化形だった

2023.1.27 13:00

この記事は海外ドラマ専門チャンネルAXNがお届けするコラムです。

元CIAの最強シングルマザーが、ありふれた日常に潜む悪をバッタバッタとなぎ倒す!
80年代の大ヒットドラマシリーズ、そしてデンゼル・ワシントン主演で映画化もされた『イコライザー』のリブート版となるドラマ『イコライザー』。日本では昨年9月よりAXNで初めて放送され、ぶっちぎりの視聴率No.1(※)を獲得したほどの人気を集めました。さらに今年の2月からは早くもシーズン2がAXNで独占放送!シーズン2放送直前にはシーズン1も再び全話放送されるので、まだ本作を見ていない方々も追いつけるチャンス!
ということで、放送に先駆けて『イコライザー』 シーズン1第1話を視聴した筆者による先行レビューをお届けします。
※22年にAXNで放送された作品の中で視聴率No.1

【第一話あらすじ】誰にもSOSを出せない人のための守護天使


※ドラマ第1話「The Equalizer(原題)」の内容に触れています!

『イコライザー』と言うと、2014年に公開されたデンゼル・ワシントン主演のクライムアクション映画でその名前をご存知の方も多いのではないでしょうか。その後2018年には続編も制作され、現在シリーズ3作目となる『イコライザー 3』の制作もアナウンスされている人気ぶりです。

さらに源流をたどると、1985年から1989年にかけてアメリカで放送されたTVシリーズ『ザ・シークレット・ハンター(原題:The Equalizer)』を映画化したものでして、こちらの主演は英国俳優エドワード・ウッドワードが務めました。ちなみに、彼は本作の活躍で、1987年の第44回ゴールデングローブ賞でテレビ部門の主演男優賞(ドラマシリーズ)を獲得しています!どちらの作品も、第一線を退いた敏腕エージェント、ロバート・マッコールが、日常に潜んで弱者を食い物にする巨悪を相手に、「不平等を正す者(=イコライザー)」として活躍する姿を描いて大ヒットしました。

主人公がロビン・マッコールという女性へと変更されたリブート版である本作『イコライザー』でも、その魅力はもちろん継承されています!本国アメリカのCBSで放送されたシーズン1第1話の初回放送では2,000万人以上の視聴者数を記録!2019年~2021年に放送されたプライムタイムのドラマの中で見事「最も視聴者数の多い」作品となりました。アメリカではすでにシーズン4までの製作が決定しているという大成功を収めています。
(以下、第1話のあらすじ)

CIAを辞め、ティーンエイジャーの娘を抱えながらありふれた日常を送るロビン・マッコール。孤児たちを支援する慈善団体の運営に携わりながら、反抗期真っ盛りの娘に手を焼く彼女は、まったくの偶然から、無実の罪を着せられ警察と殺し屋の両方から追跡され窮地に陥っていた少女ジュエルを救い出します。少女が巻き込まれたこの事件の裏に、何か巨大な陰謀の影を感じ取ったロビンは、旧友である天才ハッカーと凄腕スナイパーの夫婦に協力を依頼。変装に盗聴、住居侵入からNY市警へのハッキングまで、ありとあらゆる手段を駆使して、まんまと逃げおおせると過信する真犯人を追い詰めていきます。

すべては、助けを求めることもできずに絶望の淵でうずくまるしかない、無実の少女を救い出すために…。

◆「イコライザー(シーズン2)」は2月11日(土)AXN独占放送!
 スカパー!ならAXNが初月0円でお楽しみいただけます!
 詳しくはコチラからどうぞ

【作品の見どころ紹介】


ロビン演じるクイーン・ラティファがあまりにもカッコイイ!

主人公ロビン・マッコールを演じるのは、クイーン・ラティファ。

歌手として活躍する一方、『シカゴ』(2002)や『ヘアスプレー』(2007)をはじめ、出演した作品においてその歌唱力と共に演技力を遺憾なく発揮して、高く評価されています。そのほかにも、NY最速のタクシー運転手として運転音痴の刑事の代わりに銀行強盗団を追いかける『TAXI NY』(2004)や、家族に愛想を尽かされたビジネスマンが出会い系チャットで知り合ったのが無実の罪で刑務所に入れられた女性だった…!という『女神が家にやってきた』(2003)などなど、数多くの映画に出演していますよ。

本作『イコライザー』では、ティーンエイジャーの娘に手を焼く一見どこにでもいそうな女性でありながら、悪党を前にしたときの雰囲気の変わりようは必見です。「なぜお前はこの人を前にして、そんな態度を取り続けられるんだ…あぁほら、もう沈められた」と悪党側をちょっと不憫に思うこと間違いなしです。あの容赦のなさと、1ミリだって負ける気配を感じさせない鋼のような強さは、まさしく『イコライザー』の魅力そのものです。

もちろんリブート版ならではの面白さも豊富にあります。オリジナルや映画版との大きな違いは、ロビンがシングルマザーという点ですね。

このデライラというお嬢さんが、もう反抗期バッチバチの難しいお年頃。ママがかつてはCIAのエージェントとして世界を救っていたことなど知る由もない彼女は、”失業中”のママに対して何かにつけて反抗しては、叱られての繰り返し…。いつもいない存在だった母親がこうして自分の元に戻ってきてくれて嬉しい反面、「自分はずっと放っておかれた」という感情を上手くコントロールできないために、どうしても直な態度を取ることができません。

ロビンは、娘のそんな複雑な気持ちを理解できる一方で、高校生となった娘が反抗心ゆえに道を踏み外すことがないように、ついつい厳しい態度を取ってしまいます。爆発する建物から颯爽と脱出し、瞬く間に情報を改ざんできる凄腕エージェントでも、ティーンエイジャーの取り扱い方は習っていないということですね。

誰かの命を救うために危険に飛び込んでいった次の日には、娘にガミガミ言われながら学校に送るために車を出す…そんな、日常と非日常が混ざり合い、このドラマの唯一無二の面白さとなっています。

ロビンを支える旧友は天才ハッカー&凄腕スナイパーの最強夫婦

誰にも助けを求めることができない誰かの守護天使となる…そんなロビンの裏稼業を全面的にサポートするのが、ハッキングの天才ハリーと、元アメリカ空軍の凄腕スナイパーであるメロディの最強夫婦。

ロビンに全幅の信頼を置く二人は、情報収集から妨害工作、はたまたクライアントの安全確保までどんなサポートでもこなしてくれます。

天才ハッカー、ハリーを演じるのは、『96時間 ザ・シリーズ』(2017-2018)にレギュラー出演し、『プライベート・ライアン』(1998)や『ビューティフル・マインド』(2001)など映画にも数多く出演するアダム・ゴールドバーグ。

妻の経営するバーの地下に巨大な秘密基地を構え、優れたコンピューターの知識を駆使して大企業のセキュリティの穴を見つける仕事をしている彼もまた、かつてロビンに救われた一人でもあります。CIAを辞めたにも関わらず、相も変わらず人助けのために危険に飛び込んでいこうとするロビンを助けるため、ありとあらゆるテクノロジー方面でのサポートをしてくれる頼もしい存在です。作品の随所でキラリと光る彼のすごさにも注目です。

普段はバーの経営者として酒場を切り盛りしながら(時々お客さんをカモにしながら)、ロビンが手助けを必要としたときには愛用のスナイパーライフル片手にどこへでも参上してくれる頼もしき戦友メロディを演じるのは、ライザ・ラピラ。

『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』 シーズン4から登場したミシェル・リー捜査官役でご存知の方も多いのではないでしょうか。まだ観ている最中の方もいるかもしれないのでネタバレはできるだけ避けたいとは思いますが、彼女が登場するエピソードをすでに見終えた筆者的には、こんなにも明るく、強かで、頼りがいのある美女として活躍する彼女の姿を目の当たりにできるという点だけをとっても、ドラマ版『イコライザー』を見る価値は十分にあると主張しておきます。第1話でも大活躍です!嬉しい!

◆「イコライザー(シーズン2)」は2月11日(土)AXN独占放送!
 スカパー!ならAXNが初月0円でお楽しみいただけます!
 詳しくはコチラからどうぞ

【オリジナルの伝統を引き継ぎながらも新しい魅力にあふれた新作】


普段はどこにでもいる一般的なおじさん(あるいはおばさん)。しかし、ひとたび誰かが理不尽に傷つけられている現場を目撃したが最後、泣いて「ごめんなさい」をしたところで許さないほどのキツーイお仕置きをして、世の中の均衡を取り戻そうとする「イコライザー」。

ただ「金持ちだから」だとか、「権力を持っているから」というだけでイコライザーたちのターゲットとなるわけではありません。持たざる者たちがスカッとなるために私的制裁をするわけではないのです。(作品に登場する悪党たちが「イラッとする」性格なのは否定しませんが…)

イコライザーたちが立ち上がるのは、本来であれば社会の救済を与えられるべき状況なのに、誰かの策謀に嵌められたがために助けを求めることができずに、「ルールにあてはめたら正当な手続き」によって人生を失いかねない状況に追い込まれてしまった人々のためです。無実の罪を着せられて、証拠も改ざんされてしまったら、警察には頼れません。手元に証拠が揃ってしまったならば、踏むべき手順を踏むしかないのが警察だからです。表面上は確かに「すべてが正当」な状況です。しかし、そこには確かに「悪」が存在しています。そして、法の目をかいくぐり、罪のない誰かを身代わりにまんまと逃げおおせようとする者がいる限り、イコライザーが正すための「不均衡」が起きているのです。

過去作と同様、その揺らがない「勧善懲悪」が踏襲されている本作。それに加えて、反抗的ながらも母親のことを信じてくれる娘や、心を預けられる叔母の存在など、温かみのある日常パートも加えられた本作。映画『イコライザー』ではデンゼル・ワシントン演じるロバートは孤立無援の中での戦いに身を投じていましたが(それで充分なくらいの無双っぷりでした)、本作のロビンには心強い味方が彼女の戦いをサポートしてくれます。家族愛や、アツい友情に、シリーズの伝統でもある最強イコライザーのアクションシーンなど、描ききれないぐらいの見どころに溢れた第1話でした!

第2話以降のロビンの活躍も見逃せません。きっと、どんな不条理な力が相手でも、安定した勝利と救いをもたらしてくれるはずです。彼女は、絶望の淵にいる誰かにとっての、最後の守護天使となることを選んだのですから。

長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございます!

大人気クライム・アクション『イコライザー』、待望のシーズン2がいよいよ日本上陸!字幕版・二カ国語版の両方が2月よりAXNで独占放送されます。また、シーズン2放送直前にシーズン1も一挙放送となるので、この機会に最強のママ・ロビンの活躍をぜひお楽しみください!

(ライター:滝脇 まる(うりまる))

【放送スケジュール】
▼シーズン1
<全話一挙放送>
二カ国語版:2月6日(月)昼12:00スタート / 月曜~金曜 昼12:00から2話連続
字幕版:2月11日(土)昼12:30から全10話 一挙放送

▼シーズン2 <日本最速でAXN独占放送>
字幕版:2月11日(土)夜11:00スタート
二カ国語版:2月15日(水)夜11:00スタート

AXNのご視聴方法はコチラからどうぞ

■番組サイト
https://www.axn.co.jp/programs/equalizer/

© 2021 Universal Television LLC and CBS Studios Inc. ALL RIGHTS RESERVED.

クオカードプレゼントキャンペーン2024

  • Twitter
  • Facebook
  • Line

SNS

featured

text_newarticles

categories