近藤真彦ディナーショーリポ①『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』の“漫談風”マッチ・バージョンを披露 「あんたマッチのなんなのよ」

2022.12.29 18:00

歌手・近藤真彦のディナーショー「Masahiko Kondo Harbor Town Dinner Show 2022」が、12月27日横浜ロイヤルパークホテル(神奈川県・横浜市)で開催された。神戸、長崎、函館と港のある街を巡り、この日はディナーショーの最終日。約500人が参加した。entax取材班は、このディナーショーの模様を独自にリポート。3回に分けてお届けする。

■記念日じゃない日でも「盛り上げる自信があります!」

19時30分。会場の明かりが落ちて汽笛が鳴り、サックスの音色でオープニングがスタート。ディナーのために各テーブルに置いてあったキャンドルに火が灯ると、会場後方から白いジャケット姿の近藤真彦が登場し、会場は歓声と悲鳴に包まれた。近藤が客席の間を通る中、立ち上がろうとするファンに両手で‟落ち着いて“の仕草をしつつ、歓声に応えながらゆっくりとステージへと向かっていった。

第一声は、「皆さん、こんばんは。近藤真彦です」。「3年ぶりのディナーショー、最後までゆっくり楽しんでいってください」と続けた。神戸で迎えたディナーショーの初日が12月12日、歌手デビューの日だったことに触れ、42周年を迎えて43年目に突入したことを報告。この日は27日だったため、「クリスマスでもなし、お正月でもなし、非常に中途半端な日にお越しいただきありがとうございます」と笑いながらも「中途半端なりに僕は盛り上げる自信があります!」と、力強く断言した。

■マスクで会話は控えめだから「今日は駆け引きなし。何を言われても我慢して

バンドメンバーにシャンパンを注いでもらうとグラスを掲げて「何に乾杯しようか」と悩んだ後、「マッチ42年間がんばったね」と、まず自分を労った。同時に「皆さんも今年1年間、お仕事、主婦業、子育てがんばったね」とファンに優しく声を掛けると、客席から色々な声が上がり「すみません、マスクしているんでしゃべらないでください」と制した。「駆け引きなしです、今日は。一方通行でございます。だから何を言われても我慢してください」と元気なファンをいじって笑いを誘った。ここでやっと「乾杯! エイ、エイ、オー!」と乾杯の挨拶。竹内まりやが作詞した『イヴの告白』でショーが始まった。

■子連れOKの昼の部ディナーショー『マッチとおやつ』の大変だった思い出

1曲目を歌い終わった近藤は、長年続けていた“昼の部”のディナーショー『マッチとおやつ』についての思い出を語り始めた。『マッチとおやつ』は、夜は出かけづらい子育て中のファンのために開催していた、小・中学生の子ども同伴可能な昼間のディナーショー。「愛だの恋だのばっかり小学生相手に歌っていられないから、クリスマスソングやお正月の歌も勉強して歌ったりして。でも、まぁ大変だったよね。子どもが会場を走り始めるわ、テーブルの下にもぐるわで。でも、文句言えないわけ。来てくださいって言っているから」と、当時を振り返る。

「あと、子ども達には筆箱や下敷きなどプレゼントを渡していたんだけど、1番失敗したのは笛。みんなプレゼントなんてバリバリ最初に開けちゃうから、ショーの最中あちこちでピーピー笛の音が鳴っちゃってさ」と、懐かしそうに笑う。そして「コンサートでは歌わない、ディナーショーならではの曲を聴いてください」と言い、『Just For You』『永遠に秘密さ』『つのる想い』と、3曲続けて甘く切ないラブソングをしっとりと歌い上げた。

■『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』を“漫談風”マッチバージョンでお届け

熱唱後、汗を拭いた近藤は昨年11月から続けてきたツアーを振り返って「36カ所60公演、延期も中止もなく来られたのは奇跡」と感慨深げに語った。今年7月に開催した58歳のバースデーコンサートでは、ファンが10〜20代当時に買ってくれたアルバムに収録されていた「ザ・ベストテン、歌のトップテンでは聴けないような知る人ぞ知る歌特集」だったと述べ、コアなファンには喜ばれたが、久し振りにコンサートに来たファン、初めて見に来たファンは1曲も知らないという状態だったと苦笑い。

その後の58歳記念コンサート、通称「58(ゴンパチ)ツアー」は、『スニーカーぶる〜す』や『ブルージーンズ・メモリー』など流行り歌しか歌わないコンサートにシフトチェンジ。SNSでも評判が良かったと喜んだ。

このディナーショーでは、各地でご当地ソングを歌ってきたと述べ、神戸では『そして、神戸』、長崎では『長崎は今日も雨だった』、そして函館では『函館の女』を披露。

そして「横浜の名曲もいっぱいあるから何を歌おうか悩んだけど、演歌が続いたからロックンロールにします!」と言い、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』をディナーショーバージョンの“漫談風”替え歌として披露。セリフ部分はディナーショー前にダイエットや美容に励むマッチファンの妻を見る夫目線で、「あんたマッチの何なのよ」と愛あるファンいじりをし、会場は笑いに包まれ大いに盛り上がった。

【近藤真彦Profile】
1964年生まれ。神奈川県出身。1979年TBSのテレビドラマ『3年B組金八先生』の生徒・星野清役でデビュー。1980年『スニーカーぶる〜す』でソロ歌手としてデビュー。1987年には『愚か者』で第29回日本レコード大賞を受賞した。レーサーとしても活躍し、2000年からレーシングチームの監督兼代表取締役社長を務める。

『MasahikoとYoshio Live Tour 2023』2023年1月5日〜2月5日
追加公演:2023年3月4日
『Masahiko Kondo Live Tour M5K8 Final-Episode』2023年2月25〜3月21日
追加公演:2023年3月3日
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