ハンカチ王子こと元プロ野球選手・斎藤佑樹「野球辞めたい…」人気絶頂の裏で悩んだ日々を告白
2022.12.2 20:54現役時代、北海道日本ハムファイターズで投手として活躍したハンカチ王子こと斎藤佑樹が、2日放送の『芸能人監督グランプリ』に出演。芸能人が芸能人に密着しドキュメンターを制作するこの企画で、フリーアナウンサーの羽鳥慎一(監督)が密着。斎藤は“ハンカチ”について、当時の心情を明かした。
現在は『株式会社斎藤佑樹』の代表取締役をつとめ、野球界へ恩返しをしていきたいと語る斎藤へ密着していくも、なかなかハンカチについて聞くことができない羽鳥。それでも、ふと移動中の車内で「(あの時の)ハンカチってどうしてるんですか、今?」と切り出すと、斎藤は「ハンカチは…」と記憶をたぐり寄せるようにし「取ってあります。ちゃんとは保管してないんですけど、でも、親に聞いたらわかると思います」と明かした。
続けて、羽鳥が(人前で、ハンカチで汗を拭くことについて)「どこかで折り合いをつけたのかなぁと思ったんですけど」と問うと「ハンカチがあったからこそ出会えた方達ってめちゃくちゃ多いと思うんですよね」と胸の内を語り「これは僕の中で大切にしなくちゃいけないことだなぁって思って」と続けた。さらに「これからの人生なりふり構わずじゃないですけど、何でも使えるものは使っていきたいですし、そんな変なプライドは別にもういいんじゃないと思うようになりましたし」と迷いなく語った。
一方で、「ただブランディングの観点で言うと乱発はしたくないですけど」という一言も。その後、スポーツジムで汗を流す斎藤に羽鳥が「ハンカチじゃなくてヘアバンドなんですね」とハンカチで汗を拭くよう匂わせてみるが、「ハンカチ出してる時間ないですもんね」と笑いながらやんわり断られてしまった。
続いて群馬県にある母校・太田市立生品小学校でもインタビューを行うことに。羽鳥がハンカチ王子の原点について尋ねると「ここ(袖)で拭いて、ここ(袖)がビチャビチャになるのが嫌なんです」と中学時代から使い始めたことを打ち明けた。高校時代にハンカチ王子フィーバーで野球とは関係ないメディアで大々的に取り上げられたことについては、「あえて言葉選ばずに言うと」と前置きした上で「嫌だった」と率直な当時の心情を語り、「野球選手として注目して欲しかったのに“何か違うぞ”って思ってましたね」と振り返った。
加えて、初めてパパラッチに撮られた時のことを「すごくショックだった。良くも悪くも自分の人生をすごく大きく変えた」と心情を吐露し、最終的には「もう野球辞めたいぐらいにも思っていた」と言う。その後、怪我により戦線を離れたことで周りから人が離れ「うれしいと言うかスッキリした」と感じつつも、それが寂しくもあり街中で「ハンカチ王子ですよね」と話しかけられることがうれしかったりと複雑な思いの中で精神状態が変化したことを明かした。
最後には、羽鳥が「ここにハンカチがあるんですけど」と手渡すと、笑顔でハンカチを受け取って、顔を拭きリクエストに応じてくれた斎藤。斎藤のやさしさにスタジオで大きな拍手が巻き起こった。そこでVTRが終わるのかと思いきや、羽鳥が「今ハンカチは持ってるんですか」と何気なく聞くと、「持ってないです」と意外な答えが。羽鳥も「えっ!」と驚き「ちょっとショックです」と思わず口にし、思いがけない展開に番組は最後まで盛り上がりを見せた。