櫻坂46単独インタビュー 『摩擦係数』では初のダブルセンター&ブレイクダンスに挑戦
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9月2日放送(25:04~)の『バズリズム02』に出演する櫻坂46。8月3日に1stアルバム『As you know?』が発売され、番組ではアルバムリード曲『摩擦係数』を披露した。櫻坂46としては初となるダブルセンターやブレイクダンスを取り入れたパフォーマンス、メッセージ性の強い歌詞について、entax取材班はメンバーの田村保乃、山﨑 天、森田ひかる、藤吉夏鈴に話を聞いた。
■櫻坂46らしさ全開の『摩擦係数』は、学生や社会人の方に共感してもらえる歌詞に注目
――今回『バズリズム02』で披露されたアルバムリード曲『摩擦係数』を初めて聴いたときの感想を教えてください。

田村 今回の『摩擦係数』は初めての(森田ひかると山﨑天の)ダブルセンターということで、他のグループとは違ったダブルセンターの置き方というか、櫻坂らしい、“摩擦”という言葉をうまく使ったダンスだったり、センターの2人の“対立ではなくて対比”というところが個人的には好きだな、と思いました。
山﨑 まず音が独特なのが印象的で、櫻坂46でしか表現できないものになればいいな、と思ってパフォーマンスさせてもらっています。今回はダンスも初挑戦のブレイクダンスがあってすごく印象的なものになったのではないかなと思います。MVの中で、真っ白いLEDの上で踊るシーンがあるのですが、私はそこが好きで。シンプルなセットの中でダンスや表情だけを見せるところが櫻坂らしいし、櫻坂だけのかっこよさが出ていたらいいなと思っています。
森田 メッセージ性が強いと感じました。「言いたいことを言ってやれ」といった強い言葉がたくさん並んでいて、「殴るよりも殴られろ」「言葉を飲み込むことは体に良くないんだ」といった歌詞も良くて。これまでの櫻坂の表題曲も強い(言葉の)楽曲が多かった中、『摩擦係数』からも“自分らしさを貫く”というテーマを感じられるので、今回のアルバムリード曲として皆さんにお届けすることで、櫻坂らしさを感じていただけるのではないかと思いました。
藤吉 この曲の歌詞に共感してくださる方が学生さんとか新社会人の方に多い気がしていて。「大人になるってことは丸くなるってことだろう」という歌詞があるように、大人になったら責任がたくさん出てきてしまって、自分だけで行動できないですし、学生とか新社会人だとそういうこともわかりきっていないことが多いから、共感してくださる方が多いのかなと思いました。その世代の方にたくさん聴いていただけたらうれしいですね。私自身もなかなか曲げられない性格だし、共感する部分がたくさんありました。学生の頃に櫻坂46に入ったので、その頃の気持ちとリンクします。
――皆さんの言葉から出たように、強い言葉でメッセージ性がある歌詞をどのような気持ちを込めて歌っていらっしゃいますか?

藤吉 やはり学生の頃やこの業界に入った頃に感じたことが詰め込まれている歌詞なので、懐かしさも感じつつ、そういう気持ちを忘れないでいたいなと思って歌っています。
森田 言葉が強い分、表情を変えて変化を出したり、ダンスが激しいので一体感を出すように全力でやっています。
山﨑 今までの強いメッセージとはまた一歩上というか、色々経験した上での強いメッセージが込められている気がするので、自分自身が全部をわかり切れているとは思っていないのですが、できるだけわかりたいな、と思って歌っています。色々経験して達観しているような、一つ上からのかっこよさというか、“私たちはわかりきっているんだぞ”、という気持ちで歌っています。
田村 共感してくださる方だったり、色んな考えの方に届けばいいな、と思って歌っています。私自身もすごく響く言葉や、そうだよな、と考えさせられる言葉がいっぱいあるので、自分に言い聞かせながらこの曲を歌っていて、恥ずかしくないようにいなくちゃいけないな、と感じています。
■ ブレイクダンスはアザをつくりながら猛特訓

――ダンスとしてはダブルセンターやブレイクダンスを取り入れたのが初ということですが、パフォーマンスで苦労や工夫された点があれば教えてください。
田村 櫻坂46になってから色んな挑戦をさせていただいているんですけど、毎回毎回ファンの方が思ってくださる期待をどうやって超えていこう、と自分たちでも思っているんです。櫻坂のパフォーマンスを見て驚いていただきたい、という気持ちがある中で、今回ブレイクダンスが入ってきて。じゃあ、今度はこれをしっかり“新しい櫻坂46”として届けられるようにと、始めは大変だったんですけど、みんなでアザをつくりながら、かなり練習しました。
山﨑 今回は“「理性」チーム”と“「野生」チーム”に分かれて対比した演出があって、ダンスでもそれを表現しているところが多いんですけど、Bメロに入ったときにユニゾンダンスに入るところがすごくかっこいいな、と思っています。お互いの違うかっこよさを認め合って、それがユニゾンでそろって一つになったときにさらにかっこよくなっているので、櫻坂としての新しい魅力につながっていたらいいなと思っていて。Bメロのユニゾンのところは特に注目して見てもらいたいです。
森田 山﨑と森田が本当におでこがくっつくくらい顔を近づけている場面がありまして。そこも“vs”の対決じゃなくて、お互いが高め合えるような振り付けになっているので、そういった関係性にも注目してもらいたいです。2サビのような1人ずつソロで踊る部分は今までになくて、メンバーはそれぞれ自分が思う“理性らしい”“野生らしい”ポーズをしていて、そこは毎回変わってくると思うので、楽しんでいただけるポイントかなと思います。
――森田さんと山﨑さんは18cmの身長差がありますが、踊っていて気をつけている点はありますか?

山﨑 身長差はあまり感じないですね。森田はダイナミックな動きが得意なので(森田は「そんなことないよ」と謙遜)、踊り方もダイナミックで野生っぽくて本当にかっこいいなと思っています。身長差が目立つとすれば最後のポーズを決めるところくらいかな? でも、身長差があるから逆に対比がはっきりしていいなと思っています。
藤吉 森田と山﨑はMV撮影のときに2人で撮影していることが多くて、私たち(他のメンバーは)モニターで見ていたんですけど、2人の踊り方が全く違うので、見ていて楽しかったですし、表情の違いがたくさん映っていたので、私も楽しく見ていました。
インタビュー後編へとつづく。
【櫻坂46プロフィール】
秋元康総合プロデュース。応募者2万2509名のオーディションを経て、2015年8月に乃木坂46に続く『坂道シリーズ』第2弾グループとなる欅坂46として誕生。2020年10月より櫻坂46に改名し、1stシングル『Nobody’s fault』をリリース。オリコンウィークリーランキング1位を獲得。同年から2年連続で紅白歌合戦に出場した。2022年8月3日に1stアルバム『As you know?』を発売。9月からは全国アリーナツアーを実施する。