カズレーザー “クジラから逃げ切る?”“サメを絞め殺す?”…イカとタコの驚異の身体メカニズムとは

2024.8.7 10:45
カズレーザーの写真

カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が6日に放送された。今回は『タコとイカの新事実』というテーマ。知性、フィジカル、美容成分、3つの項目でそれぞれ徹底的に分析した。フィジカルのパートでは、未だ謎が多く、研究者たちがこぞって注目しているというタコ・イカの能力にフォーカス。海中の世界で厳しい生存競争を勝ち残った、驚きの生態が紹介された。
 
タコ研究の第一人者、琉球大学理学部教授の池田譲氏は、タコの擬態能力を紹介した。タコは危険を感じると、周辺の地形や、種類によっては他の生物にさえ擬態する。特にミミックオクトパスは、ウミヘビなど毒を持った他の生物に擬態して身を守るのだとか。また道具まで使うタコもいるといい、ココナツの殻を被ることで、身を守っているという。

琉球大学理学部 海洋自然科学科 生物系 教授 池田譲氏
琉球大学理学部 海洋自然科学科 生物系 教授 池田譲氏

周囲の環境に合わせて瞬時に色を変えるタコの擬態術の仕組みは、池田氏によると、皮膚に存在する色素胞という細胞が関係しているという。この細胞は、筋肉が伸びると引っ張られて大きくなり、筋肉が縮むと小さくなる。まるで体中にネオンサインがあるように機能し、瞬時に色を変えたり、流れるように色を変えたりできるのだとう。また、乳頭突起という部位が変化することで、皮膚にデコボコとした凹凸を作り、質感まで再現できてしまうのだという。
 
イカも負けていない。慶應義塾大学の自然科学研究教育センター助教、杉本親要氏によれば、イカも体の色を変えるなどの擬態が可能とのこと。はるか昔、貝殻がついていた名残で、タコとは異なり甲と呼ばれる骨が通っていることから、タコほどの伸縮性は出せないというが、トウガタイカという種類の子どもなどは、全くの透明になることで完全に水に溶け込む。また杉本氏が研究しているという夜行性のダンゴイカは、粘液を出して、身体に砂を付着させ、砂に潜って隠れるなど、タコに負けず劣らずの忍者っぷりであることが紹介された。
 

慶應義塾大学 自然科学研究教育センター 法学部 生物学教室 助教 杉本親要氏
慶應義塾大学 自然科学研究教育センター 法学部 生物学教室 助教 杉本親要氏

擬態に加え、イカ特有の強みとして紹介されたのは触手についている吸盤。イカの吸盤には、タコとは異なり、ギザギザとした、返しのような歯がついてる。攻撃力が高く、個体によってはこの吸盤を駆使し、天敵であるマッコウクジラからも逃げ出すことができるのだとか。さらにこの吸盤のついた腕は、狩りの際にも使用される。体長の2~3倍伸びるとされる、2本あるエサ取り専用の触腕(しょくわん)で狙いを定めると、正確に獲物を絡めとる。そして残りの腕でがっちりと捕獲。獲物を決して逃がさず捕食するのだという。
 
一方、イカと違って吸いつくことしかできないタコの吸盤だが、吸盤のパワーが強い。池田氏によると、世界最大のタコであるミズダコは、1つで約15㎏の力がある吸盤が腕1本につき約300個ついており、なんとサメを絞め殺すこともできるほどだという。
 
両者一歩も譲らない驚きの生態に、一同は終始驚がく。海中の世界で厳しい生存競争を勝ち残ったそれぞれの能力に、歓声が上がった。

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写真提供:(C)日テレ

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