アニメ『転生したらスライムだった件』モミジとアルビスによるベニマルをめぐる恋愛バトルが勃発！「なんて贅沢な！！」

アニメ『転生したらスライムだった件』の第64話（第3期16話目）『ベニマルの受難』が7月26日に放送された。謁見式最終日。リムルは懸案の相手である長鼻族（テング）の代表・モミジを迎える。彼らが住まうクシャ山脈にトンネルを掘る許可を得るため、リムルはベニマルを使者として送っていた。アルビスを伴って赴いたベニマルは、領土的野心がないと表明するが、モミジはトンネル計画を知り、山に孔（あな）を掘るなど受け入れ難いと拒絶。緊張が高まる中、モミジの母で族長のカエデが姿を現す。

（以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます）

◆講和の条件は“娘と結婚すること”！？

リムルの謁見式に“長鼻族”がやってきた。テングといっても、いわゆる鼻の長いあの天狗（てんぐ）ではなく、天使族（エンジェル）が山狼族（オオカミ）の身体に受肉した種族。今回やってきたのは、長鼻族の長老の娘・モミジ。

話は謁見式の1か月前に遡る。リムルはある用件のため、ベニマルとアルビスを長鼻族の住まうクシャ山脈に派遣していた。その用件とは、クシャ山脈にトンネルを掘る許可を得ること。しかし、交渉の場に現れたモミジはその計画を知り、「でも私たちの御山を軽く見られて、黙っているわけにはいかないわよ」と怒りをあらわにする。さらに「獣臭い蛇」とアルビスを挑発。モミジがアルビスに攻撃をするのをベニマルが止めると、モミジの母で族長・カエデが姿を現す。カエデは自分の生い立ちについて語り出す。

カエデはかつてオーガの里でビャクヤ・アラキから剣術を学んでいた。ビャクヤには孫がいて、彼はカエデの兄弟子として、よく剣の手合わせをしていたという。やがてビャクヤが亡くなると、彼は剣の鬼“剣鬼”となった。カエデは“剣鬼”の剣の腕に惚（ほ）れ込んでいて、男女の契りを交わし、モミジを身ごもったという。その“剣鬼”とは、ベニマルの師匠であるハクロウのことだ。

ベニマルがハクロウの弟子と知ったカエデは「ハクロウ殿が育てた立派な男が、儂（わし）の娘の婿になるのじゃから」と突然の爆弾発言。カエデはトンネルを掘ることやテンペストへ属することを認める代わりに、ベニマルがモミジに婿入りするよう迫ってきたのだ。

モミジも「お母様に言われて無理矢理にじゃなくて、私をちゃんと好きになってもらいたいわ」「惚れた男を振り向かせてこそ良い女、お母様の口癖よね？」と、まんざらでもない様子。ベニマルはとりあえず持ち帰って検討すると告げて、クシャ山脈を去る。カエデはベニマルが帰ったのち「あの若者は、お前様が遣わしてくれた最後の希望じゃ」と、心の中でハクロウに語りかけていた。

◆長鼻族の娘・モミジVSアルビスのベニマルをめぐる恋愛バトルが勃発！

そして、物語は謁見式に。モミジはいきなり「ただし、我らへの干渉は絶対に許しません」と強く主張する。なぜテンペストに対して警戒するのか、とリムルが尋ねると「貴方たちも、あの狡猾（こうかつ）な鳥女のフレイと仲良くつるんでいるじゃない」と言う。実は長鼻族・元魔王フレイ・サリオンは三すくみの状態が長年続いていたが、フレイがミリムの配下に収まり、巨大な勢力の一部となったことで三すくみのバランスが崩れ、今後の身の振り方を議論しているところだった。その最中にベニマルたちがやってきたのだが、そこにフレイと同じくミリムを盟主とするアルビスが同席していたせいで、テンペスト側からの挑発と勘違いしたのだ。

こうして誤解は解け、長鼻族と和約を結ぶ。その後、カエデからのリムルへの書状が読み上げられたが「娘をよろしくお願いしますね」「ベニマル殿を振り向かせるとか豪語していたので…」などと書いてあり、それはカエデからハクロウ宛の手紙だった。大ざっぱな母親のせいで恥をかくモミジ。ちょうどその時に偵察から帰ってきたハクロウが現れる。カエデの手紙を読んだハクロウは、娘と再会できたことに「長生きはしてみるものよ」と感傷に浸る。実の父親との再会を喜ぶモミジにハクロウは「若の心を射止めて見せよ！」とベニマルへの好意を後押しする。

「俺にだって都合というか立場が…」と慌てるベニマルだが「若はワシの娘が気に食わんとでも？」と圧をかける。さらにモミジのアプローチに当てられたアルビスからも「モミジ様に勝利して正妻の座を射止めるつもりですが…」と宣戦布告が届き、恋のバトルに巻き込まれたベニマルは失神してしまうのだった。

SNS上では「羨ましすぎる…」「なんて贅沢（ぜいたく）な！！」「ラブコメ始まるのかw」と、モテまくるベニマルをうらやむ視聴者の声が多く上がった。

『転生したらスライムだった件　第3期』

第65話（第3期17話目）は8月2日（金）、日本テレビ系列ほかにて放送予定

©川上泰樹・伏瀬・講談社／転スラ製作委員会