メダルに向けた負けられない一戦でまさかの「テヘペロ」ポーズ!?木村沙織が銅メダルを獲得したロンドン五輪を振り返る

2024.7.26 11:35

元バレーボール女子日本代表の木村沙織が7月22日放送の『新事実!オリンピック名場面 最強金メダルアワード』に出演。銅メダルを獲得したロンドンオリンピックにまつわる新事実を明かした。
 
かつて日本中を熱狂、興奮に包んだオリンピックの名場面を、アスリート本人から明かされる新事実とともに紹介するこの番組。2012年のロンドンオリンピックで28年ぶりに銅メダルを獲得したバレーボール女子日本代表から当時の話を聞かせてもらうことに。VTRには木村のほか、竹下佳江・中道瞳・狩野舞子・江畑幸子の4選手も出演し、番組MC上田晋也とともに当時を振り返った。
 
オリンピック本番1週間ほど前の練習中、不動のセッター竹下は左人さし指を骨折していた。そのため、大会中はオーバーハンドではなく、アンダーハンドによるトスが多用されていたのだが、竹下は「初めて言うんですけど…」と衝撃の新事実を明かした。それは、その日の感覚をつかむため“練習前にまず指に痛みを覚えさせる”ことだった。「どっちにしても痛いから、(ボールを)投げてもらって今日の痛みを覚える所からスタートしていましたね。と言い「今日はちょっと痛いからアンダー(トス)増えるな」と、痛みに応じてトスの種類を変えていたそう。そのことについて上田からの「アタッカー陣は“今日アンダー(トス)多いな”とかなかったんですか」という質問に、木村は「えー、全然覚えてないですね…」と全く気づいていなかった様子。それでも添え木で固定しながらのプレーは、竹下本人にとって「酷いな」「(アタッカー陣に)申し訳ないな」と思っていたそうだが、アタッカー陣にとっては「乱れているイメージがない」と言わせる程のトス精度だったようだ。
 
“メダル獲得において大きかった試合”と5人が口をそろえたのが、準々決勝の中国戦。過去5大会で1セットも取れなかった超難敵だ。この試合で活躍したのが江畑。「トス全部もってきてください!」というほど絶好調だった江畑がその理由について初めて明かした新事実。それは眞鍋政義監督からの “トスを10cm短く”という試合直前の指示だった。試合前にたった1度だけ練習する機会があり、竹下の骨折もあるため何本もトスが上げられないなか、「トス3本ぐらいでピタッと“これだ!”」とハマる瞬間があったという。これが試合でも見事に決まり、大活躍につながったのだ。
 
逆にこの日まで全く調子が上がっていなかったのが木村。開幕以来絶不調だったのだが、この日もまっすぐ前を狙うストレートの調子が練習から良くなかったそうで、「今日はストレート無理して打つのやめよう」と、ひたすら対角線上を狙うクロスを打つことにしたのだとか。それがうまくハマったこともあってか、「負ける気がしなかった」と言う木村。最終セットを前に涙を流す人もいた中国チームを見て「もう“勝ったな”と思いました」と気持ちの上でも優位に立ちリラックスできていた木村は、試合中にペロッと舌を出しながら笑う、いわゆる“テヘペロ”をするシーンも。当時を振り返り「すごい楽しかった」という木村だったが、江畑は「テヘペロはしない…」とツッコミ、笑いが起きた。そんな江畑も「(中国戦は)楽しかったです」と言うが、ケガを押しての出場だった竹下は「全然楽しくなかった」と苦笑いを浮かべていた。

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