横浜流星、鬼気迫る表情で二刀流披露「やるべきことはやった」剣豪・宮本武蔵役で日々パワーアップ
2023.2.10 16:00俳優の横浜流星が9日、東京・明治座で行われた主演舞台『巌流島』(2月10日~22日、脚本:マキノノゾミ、演出:堤幸彦)の初日前会見と最終通し稽古に、共演の歌舞伎俳優・中村隼人とともに参加。アクションにも定評のある横浜は、鬼気迫る表情で二刀流を披露した。
世紀の対決・巌流島の戦いをテーマにしたアクション時代劇。歴史に名を残す2人の剣豪・宮本武蔵(横浜)と佐々木小次郎(中村)はどこで出会い、どんな人生を歩んで来たのか、なぜ戦わなければならなかったのか。武士(もののふ)の生き様を問う骨太の人間ドラマが、オリジナル作品として新解釈・新設定で描かれる。
約6年ぶりの舞台出演となる横浜は「巌流島の作品は本当にたくさん作られていますが、今回は新解釈・新設定なので、“新しい形の巌流島ができたな”というのを今、感じています。武蔵と小次郎の関係性は特に注目していただきたいです」と心境を告白。元祖・二刀流と呼ばれる武蔵を演じるにあたり、やり残したことはない様子で「本当にやるべきことはやってきたので、ついさっきまで、稽古をしていたんですけど、あとは役として舞台上で生きるのみだと思っております」と言い切った。
共演の中村は、近年目覚ましい活躍をしている注目株。「最初、お話をいただいた時は、“いろんな大先輩たちが演じてきた役をどう演じよう”と思ったんですけど、お話を聞いてみると、令和版・巌流島、新解釈ということで、マキノノゾミさんが書かれた脚本に、堤幸彦さんの力を加えて、まったく別物とはいきませんけれども、佐々木小次郎・宮本武蔵の名を借りた新しい作品ができ上がったと思っています」と自信をうかがわせ、「約1か月、みんなで毎日毎日、稽古をしてきたので、その成果を初日に出せればいいなと思っております」と静かな口調で意気込みを語った。
横浜と中村は初共演となるが、稽古をするたびにパワーアップしているそうで、最終通し稽古では2人そろってキレのある動きを披露。演出の堤も「この2人の芝居に対する熱というか、役に対する情熱、それから気合みたいなものが日々、力強くなってきて。これから最終通し稽古をするんですが、たぶん今まで1か月以上やってきたものを乗り越えるものになるのではないか。そういうことを思わせてくれる2人だと思うんです。本当に楽しみなので、私も演出家として、こういうドキドキ感・ワクワク感はなかなかないことなので、大変期待しております」と横浜と中村を称えた。
本作は当初、2020年7月から9月にかけて上演される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大のため中止となっていた。それだけに、横浜はファンへのメッセージを求められると、一段と表情を引き締めて「全国で待ってくださっている皆さま、大変お待たせしました。3年前、中止になってしまった作品がいよいよ明日からスタートします。あの時の申し訳ない気持ちだったり、悔しい思いをしっかりと晴らせるように、そして新たなキャスト、監督も加わって確実にパワーアップした作品になっていると自信を持って今、言えますので、皆さん期待して待っていてください。お楽しみに」と呼びかけて頭を下げた。
舞台『巌流島』
【脚本】マキノノゾミ
【演出】堤幸彦
【出演】横浜流星 中村隼人
猪野広樹 荒井敦史 田村 心 岐州 匠 押田 岳
宇野結也 俊藤光利 横山一敏 山口馬木也 凰稀かなめ
才川コージ 武本悠佑 ほか
【公演日程】
東京公演 2023年2月10日(金)~22日(水)明治座
金沢公演 2023年2月25日(土)・26日(日)本多の森ホール
新潟公演 2023年3月1日(水)新潟県民会館
秋田公演 2023年3月4日(土)あきた芸術劇場 ミルハス
名古屋公演 2023年3月8日(水)センチュリーホール
神戸公演 2023年3月11日(土)・12日(日)神戸国際会館 こくさいホール
高松公演 2023年3月15日(水)レグザムホール(香川県県民ホール)
福岡公演 2023年3月18日(土)~27日(月)博多座