カズレーザー 自分に合う枕が見つからない…日本人の60%が“枕難民”?不眠症につながりかねない、負のスパイラルとは
2024.7.10 10:45カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が9日に放送された。今回は『芸能人のヤバい睡眠一挙解決SP』ということで、日本の睡眠研究をけん引する研究者たちが、出演者たちの抱える問題を徹底解剖。武藤十夢の相談を聞くと、睡眠にまつわる悩みが引き起こす、重大なリスクについて解説された。
今回、「自分に合う枕が見つからない」と相談した武藤。日本人の約60%は自分の枕に何らかの不満があり、枕難民といえる状態であるという。しかし武藤の睡眠時の脳波を計測すると、結果は意外にも完璧。深い眠りから、浅い眠りまで、バランスよくとれていた。今回登壇した、筑波大学の国際統合睡眠医科学研究機構 機構長・柳沢正史氏も「文句のつけようがない」と絶賛する。
しかし武藤は少し納得できていない様子。“寝て起きても、ちょっとダルい”と症状を訴える。柳沢氏によれば、データで見る限り睡眠は十分に取れており、その症状と睡眠とはおそらく関係ないとのこと。柳沢氏とともに今回登壇した筑波大学の国際統合睡眠医科学研究機構 副機構長・櫻井武氏は、睡眠以外の要因がある可能性があると指摘する。
櫻井氏はそもそも睡眠の主な役割は、脳の情報整理にあると説明し、「睡眠さえ取れれば何でも解決する」という考え方にくぎを刺した。スマホの見過ぎで肩が凝るように、日中の行動が体調に大きな影響を及ぼすという。そのため必ずしも睡眠が体の不調の原因となっているわけではなく、まして睡眠を改善することで何もかも解決するというわけではないことを強調した。
柳沢氏も、こうした睡眠への心配は、度が過ぎると本格的な睡眠障害への入り口となってしまうと警鐘をならす。昨今は武藤のように、枕やベッドが自分に合っているのか、過敏に考えてしまい、睡眠不安を抱える人が急増しているという。その多くは気にしすぎ程度のものであるようだが、あまり深く考えすぎると、悩めば悩むほど眠れないという悪循環に陥り、最悪の場合、『神経質性不眠』といった、本当の不眠症になってしまう可能性もあると注意した。
講義をうけ武藤は「私は求めすぎていたんだなと思いました」とコメント。カズレーザーも「目からウロコでしたね。疲れが残ってると睡眠のせいかなと、勝手に思っていた」と講義を振り返り「根本の原因はいろいろある」と納得した様子だった。
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