『街並み照らすヤツら』出演中の俳優・円井わん「(最終回に向けて)えげつない展開に」 今後は「スパイと戦争と音楽と」
2024.6.21 12:00日本テレビで毎週土曜よる10時から放送しているドラマ『街並み照らすヤツら』にカフェの店主・園田役で出演している俳優の円井わん。今年に入り『不適切にもほどがある!』(TBS)や映画『バジーノイズ』など、話題作への出演が続いている。そんな円井に、絶賛撮影中だというドラマの現場の様子や最終回へ向けての見どころ、俳優人生の中でターニングポイントとなった作品などを語ってもらった。
■チームワークがすごい! 最終回へ向けては「えげつない展開に」
――現在放送中のドラマ『街並み照らすヤツら』に出演中ですが、撮影現場の雰囲気はいかがですか?
今回すごいキャストが多いんですよ。内容も結構ドタバタだし、これどうなっていくんだろうと最初の頃は思っていたんですけど、すごいいい感じにまとまってきています。誰かがちょっとミスしても「大丈夫大丈夫!」みたいな感じとかもあって、チームワークがやっぱすごいなと思って。そういうところもドラマに反映されているし、結構リンクしているというか。
――実際の商店街で撮影しているんですよね?
ええ、すごいですよ(笑)街で撮ってるみたいな感じで。本番中も普通に隣の店からしゃべり声が聞こえたりとか。通りかかっても「名前分かんないけど、なんかやってるよね!」みたいな。キャストもスタッフさんも皆、商店街でいろんな買い物をしたりとかしてるんで、だんだんなじんできています(笑)
――現場でよくお話される共演者の方はいますか?
一番話すのはハマケン(浜野謙太)さんかな。共演するのが3回目なんですよ。だから唯一ちゃんと共演歴のある人っていうので、音楽の話とか映画の話とか。あとは月島琉衣ちゃんともよく話します。琉衣ちゃんはすごい積極的にしゃべる子で。「何色が好きですか?」とか「食べ物は何が好きですか?」とか聞いてくれるんですよ(笑)すごいいろんな人に積極的にしゃべりかけていて、その内容もめっちゃかわいいんです。
――では2人のその雰囲気が作品の中でも出ている感じ?
出てると思います。私が演じる園田っていう役と、琉衣ちゃん演じる深川莉菜ちゃんの役がすごいリンクしている感じはしますね。
――そんなドラマも最終回が近づいていますが、どのような展開が待っているんでしょうか。
結構えげつない展開に…。えげつないというか、「あっ、そうなっていくか!」っていう展開になっていると思います。9話から10話はすごい波があるので、ドキドキ感や、どうなるか分からない感じを楽しみにしていてほしいです!
■コロナ渦で仕事がストップしていた時期に舞い込んだ映画の主演オファーが転機に「今後はインターナショナルな感じでやれたら」
――ではここからは円井さんご自身についてお伺いします。これまで多くの作品に出演していますがターニングポイントになった作品はありますか?
結構多いんですけど、初めて主演した『KONTORA』という映画は海外で賞をすごい頂いて。見つけてもらったという意味では、そこが転機だったなと。でもそのあとコロナ渦でいろいろストップしてしまって。このまま俳優人生が終わるんだと思っていたら、映画『MONDAYS』の主演オファーが来て。すごい転機だったなと思いますし、そこからフジテレビの『この素晴らしき世界』っていう地上波ドラマのオファーが来て。その3作品は転機でしたね。
――特に苦労した作品はありますか?
え、全部(笑)『KONTORA』に関しては気難しい女の子の役だったんですけど、途中本当に気が狂いそうになって。10日間撮影があったんですけど、撮影場所の岐阜県から東京まで歩いて帰ろうとしたんですよ。何か分からないけどツラくて逃げだしたくて。『MONDAYS』はタイトな撮影スケジュールな上に、ずっとタイムループしているので、それもすごい大変でした。でも公開して観てもらった時にすごい成長できるなぁというふうに思って。お客さんの反応とか、観たよっていうコメントをもらったりとか、賞をもらったりとか。撮影期間中は分かんないですけど、お客さんからの声が一番成長できるものかなと思います。
――今後出てみたいジャンル、演じてみたい役柄はありますか?
演じてみたい役柄はスパイです。ずっと言ってるんですよね。友達とよく話すのは、普段は普通のOLだけど副業でスパイやってたら面白いんじゃないかとか。実は本業がスパイだったとか。あとはこれもずっと言っていますが、戦争ものがやりたいです。歴史を感じるものが好きで。あとはジョン・カーニーっていう監督がめっちゃ好きで、『シング・ストリート 未来へのうた』とか『はじまりのうた』っていう映画を作ってる人なんですけど。ああいう音楽系の作品もやりたいですね。いっぱいありますね(笑)スパイと戦争と音楽と。
――俳優として今後のキャリアについてはどのように考えていますか?
やっぱり海外。今の事務所に入ったのも、みんなが海外でやってるんですね。海外志向っていうのもあって、同じとこ向いてるなぁっていうのがあって入ったのもあり。日本でもやりつつ、海外でもやりつつみたいな。コンスタントにインターナショナルな感じでやれたらいいなと思いますね。
――何歳までにここのポジションにいたい、みたいな具体的な目標はありますか?
どこまで行ってるとかっていうのはあんま考えたことないですね。ある種、“無名性”の大事さってすごい必要だなと思っていて。俳優の松浦祐也さんが言ってたんですけど、有名になることだけがいいことじゃないよねって。この人ってこういう人だよねって、やっぱ染みついちゃうじゃないですか。それってなんかあんまり面白くないというか。っていうので、ある種の無名性って大事なんだろうなぁっていうふうに思っています。
■長期のドキュメンタリー制作にも挑戦「今めっちゃ充実してます」
――ではちょっとプライベートの質問も。先ほど音楽系の作品もやりたいとおっしゃっていましたが、普段からライブとかにも行かれたりしますか?
めっちゃ行きます。多分映画館に行くより多い。月3~4回とか行っちゃって。やっぱエネルギーもらえるじゃないですか? お芝居の現場ってすごい地味な作業だったりするんですけど、音楽ってその時の一発感があるので、ライブだな~ってすごい思います。
―――ほか、お休みの日はどのように過ごされているんですか?
監督としてドキュメンタリーを撮ってます。裏方的な仕事も興味あって。
――どうですか?撮影のほうは。
めっちゃ大変ですよ。3年計画で撮ってるんです今。それのまだ2か月目とかなんですけど、もう今ちょうどトラブル起きちゃって。うわぁこれ大変…と思いながら、まぁこれがドキュメンタリーか、これが人生か、と思って。逆にちょっとワクワクしてます。
――お休みの日も色々と活動的に過ごされているんですね。
今年の5月から今の事務所にお世話になってるんですけど、すごいいろいろ変わって。今めっちゃ充実してます。所属している人たちが役者やりながら監督したり、自分たちでクリエイティブしてる姿見て刺激もらってます。
――俳優としても、監督としても、今後の活動が楽しみですね。
そうですね。でも最終的には移住したいです(笑)ニュージーランドに移住して動物に囲まれてのびのびと過ごしたいです(笑)
【円井 わん(まるい わん)Profile】
SQUAD Management所属
1998年1月3日生まれ。2016年から俳優活動をスタートし、2020年に初主演をした映画「KONTORA」がタリン・ブラックナイト映画祭でグランプリを受賞。2022年には「“MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない”」にも主演。現在もドラマや映画など、話題作への出演が続いている。
【Information】
■日本テレビ ドラマ10『街並み照らすヤツら』
毎週土曜よる10時より放送中
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■TOKYO MX ドラマ『飯を喰らひて華と告ぐ』
7月9日(火)よる11時45分より放送開始 ※第11話ゲスト
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■東海テレビ・フジテレビ系 土ドラ『嗤う淑女』
7月27日(土)よる11時40分より放送開始 ※第5話ゲスト
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